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悪逆令嬢のうろ覚え救済論(旧題:輪廻転生って信じる?)  作者: Lynx097
七章_小夜啼鳥は朝を待つ

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358話_side_Rex_ちょっと前_黒い森



 ~"主人公の幼馴染"レックス~



「ブレスが来るぞォ!!合わせろ地属性ィ!!」



 殆ど怒鳴るように号令をかけるのは、共同戦線を張ることになった『パンドラ』所属パーティーのリーダーである。ガイウスという名のガタイの良い髭面の中年男性討伐者であり、いかにも叩き上げといった風貌を裏切ることない実力者であることを働きで実証している。

 俺は彼の号令に応じて、動きを合わせて前に出る。同時に、俺の他にも二人の討伐者が呼応していた。どちらも知らない人物で、片方はフレデリカ嬢麾下の女性討伐者。もう一人はガイウス氏麾下の男性討伐者だ。



「カウントスリー、ツー!ワン!!――――『砂牢壁(サンドウォール)』!!」



 ガイウス氏が唱えた魔法にタイミングを合わせて俺も同じ魔法を使う。他の二人は魔法使いではないが、同様の効果を発揮出来る魔法具を持っているので、ガイウス氏と俺の魔法を軸に、補強する役割を担う。

 地属性魔法の『砂牢壁』の効果により俺達の目前の地面が湧き立つように波打って、そこから立ち昇った砂が強固な防壁を形成する。見上げるような高さのそれは、如何にマギアドライブの補助があろうとも俺単身で創り出せる規模ではなく、魔法使い二人にデミ二人の力を結集した複合魔法であった。

 そして、その巨大な防壁の向こう側に、なお巨大な何かが叩き付けられるのが音と圧力で伝わる。

 それは圧倒的な熱量と密度を誇る、火焔の息吹であった。

 上底が小さい台形型の防壁は火焔を空へと受け流し、俺達の上空を眩く輝く白い奔流が駆け抜けていく。砂で出来た防壁は熱に強いが、火焔の熱量が桁違いなのか、端から白く変色して崩壊し始めていた。

 だが俺達はそんなことには目もくれず、魔法を唱えた次の瞬間には遮二無二その場を離脱していた。防壁が火焔を受け止めたとして、ではその先に何が迫り来るのかなどと、考えるまでもないからだ。


 無論、その火焔を吐いた張本人が突っ込んでくるに決まっている。


 熱で白く変色し脆弱化した防壁を、勢いのままに粉砕して現れたのは、およそ人智を超えた威容を誇る巨躯の魔物であった。

 このブラッドフォードの森で出現する魔物種の中で、最大最強と言われる『サラマンデル種』だ。蜥蜴の如き骨格を有するものの、そのサイズは大型の爬虫類とも比較にはならない。まんま恐竜のサイズ感であると言えよう。

 家屋の屋根よりも高い位置にある咢は人間など一飲みにして余りある。全身を覆う鱗は赤々と輝き、所々が結晶化して剣の如き鋭利なシルエットを形成しているのが見て取れる。まさしく陸棲のドラゴンと評するのが相応しい、脅威と畏怖を併せ持つ姿。

 防壁の残骸を鬱陶しそうに蹴散らしたサラマンデル種は、小癪な邪魔をした獲物を探し求めるように視線を巡らせる。魔物の進路上から『パンドラ』の二人は右手側に、俺と『赤原同盟』の女性は左手側に分かれて突進を回避していた。そして魔物の縦に裂けた瞳孔がキロリと捉えたのは俺達のほうだ。常時展開している『熱域操作(ラヴァストラクチャー)』の効果で融解した地面を踏み締めながら俺達のほうへと向き直るサラマンデル種に、冷や汗が背を伝ったその時だ。



「こっちみてー! 『追い撃つ黄刃(ザンシックチェイサー)』!」



 緊迫しながらもどこか間延びした声音はフレデリカ嬢のものだ。俺達が決死の想いで火焔を逸らしたことで難を逃れた彼女は、体勢を立て直して再び自身の役割を遂行し始める。

 彼女の得物は一風変わっていて、外側にエッジを有する円環状の刃物であった。サイズで言えばフラフープ程度のそれは、半円状の曲刀二振りを両端で連結した構造をしていて、手に持って振るう以外にも投擲してチャクラムのような使用法が出来るようだ。フレデリカ嬢が宣言と共に投げ放った円環刀は、魔力を纏って無数に分裂しながら魔物へと飛来した。

 サラマンデル種の強靭な鱗と外皮を貫くほどの威力はないが、少なくとも魔物に脅威と認識される程度ではある。サラマンデル種は俺達から視線を切ると、フレデリカ嬢の方向へとけたたましく進行する。


 サラマンデル種は巨大過ぎるので、真面に戦っても戦闘など成立しない。

 恒常的に展開している魔法による熱域が存在するので、この魔物相手には近接戦は現実的ではなく、基本的には遠距離から攻撃して討伐することになる。だが、たった今俺達が四人がかりで死ぬ気で防いだ火焔の規模からもわかる通り、遠距離戦でも正面から撃ち合うことなど出来ようはずもない。そして魔物のスケールが巨大なので、死角に回り込もうとすると一々大きく迂回する経路を取らねばならない。魔物が動くたびにそんなことをしていては、いつまで経っても攻撃に移れやしないのだ。

 そこで重要になってくる役割が、所謂『囮役』である。

 囮と表現すると印象が悪いかもしれないが、討伐者界隈の専門用語だと『ヘイト管理』と呼ばれる立派なロールの一つである。この役目を担う者をやはり専門用語で『タンク』と呼ぶのだが、これはつまり魔物からの敵意(ヘイト)を引き付ける者を意味する。

 フレデリカ嬢はサラマンデル種との戦闘におけるタンク役を担っているわけだが、この人選は殆ど消去法と言っていい。まず第一にサラマンデル種の興味を惹ける人間でなくては前提が成立しない。この場にはロイド氏のパーティーとフレデリカ嬢のパーティー、そしてガイウス氏のパーティーの合計十八人の討伐者が集合していることになるが、その中で最もサラマンデル種に狙われやすい人間はフレデリカ嬢である。何故ならば魔物は魔力を糧とするために人間を捕食するのだから、保有魔力が多い人間を狙ってくるに決まっているので。それに加えて、タンク役をこなすためには当然ながら魔物の攻勢に対抗出来る人間でなくてはならない。そこをいくと素質的にも能力的にもフレデリカ嬢以外の選択肢はないと言える。『赤原同盟』の面々にしてみればリーダーであるフレデリカ嬢に最も危険な役割をさせるのは本意ではなかろうが、この場で彼女以外の人間が無理にタンクをやろうとしたところで、魔物の注意が分散して危険が増すだけである。

 言うまでもないことだが、ヘイト管理の重要性とは、敢えて魔物の攻撃対象を限定化させることでその行動を予測しやすくすることにあるのだから。


 ちなみに、実は俺自身も適性的にはまさに『タンク役』に向いていて、実際そのように鍛錬も積んでいるのだ。

 しかしながら、俺がフレデリカ嬢の代わりにタンク役をこなせるかと言われると、遺憾ながら無理だと断言せざるを得ない。というのも、偏に魔物の敵意を引き受けるといっても二通りのやり方があって、主流は防御を主体として敵の攻撃を引き付けて受け止める方法。俺が目指しているのがコレ。もう一つは亜流だが回避を主体として敵の攻撃を引き付けて受け流す方法。フレデリカ嬢がやっているのがコレ。

 サラマンデル種が相手では後者のタンク役しか成立しないのはなんとなく想像出来るかと思う。


 先のブレスのような範囲攻撃は流石に避け切れないので、それは俺達味方勢力が死ぬ気で防ぎ、そしてそれ以外の魔物の攻撃を引き付けたフレデリカ嬢が回避に徹することでサラマンデル種を誘導し、他の人間はその隙に遠距離から攻撃をするということだ。

 実際のところフレデリカ嬢は普段から回避タンクを担っているわけではなかろうが、突発的なこの事態にも卒なく対応して見せる確固たる実力には舌を巻くしかない。必要以上に派手に魔力を撒き散らして魔物の注意を引くのみならず、他の味方にヘイトが向きそうになると先程のように完璧なタイミングで横槍を入れて強引にヘイトを取り返すのだ。彼女が居なければここまで安定した戦線は構築し得なかっただろうし、逆に言えば彼女が居るからこそ辛うじて戦線が安定しているだけ、でもある。


 ふわりふわりと揶揄うような挙動でサラマンデル種の鼻先を擽りながら、フレデリカ嬢は予め決めてあった方角へと後退していく。俺達はそこから付かず離れずの距離を保ってやはり同方向へと移動する。地属性の俺達の仕事は魔物の攻撃で周辺の地形が溶岩化しないように整地することと、大規模攻撃の予兆があれば割って入って味方を守ることだ。サラマンデル種の『熱域操作』は実に厄介で、放置しておくと魔物の足跡を基点に湧き出した溶岩が地形を変えてしまうのである。足を止めた戦いではないので、現時点では戦線への影響は少ないのが救いだ。



「狙い通りに進んでいるように見えますが……どうでしょう?」



 移動しつつ、俺は流れで行動を共にすることになった女性へと問い掛ける。

 彼女は『赤原同盟』所属の討伐者で、セーフゾーンでの一件では周辺警戒に出ていたので面識もない。見た目の印象、年の頃は二十代の半ばくらいだろうか。討伐者界隈の年齢層からすれば、中堅どころと言ってよい世代だ。

 討伐者という職業は引退の年齢が低いので、平均年齢も相応に低い。俺の親世代であるシリウス氏くらいが現役世代の上限と言われており、更に高齢となると前線を退いて裏方に回ることが多い。あくまでも所属クランから給料が出る場合は、であるが。



「そうね。『パンドラ』の連中、思ったよりやるみたい」



 経験に乏しい俺には戦況の判断が難しいので意見を求めてみたわけだが、返って来た言葉のニュアンスに若干眉を顰める。

 すると彼女は少し苦笑気味に、



「男だからどうの、っていうつもりはないわ。ただ、昔からウチ等の中では『パンドラ』に対する評価ってそんなものよ」



 この情勢でフレデリカ嬢のパーティーに属している以上は、目の前の彼女も『穏健派』なのだろうが、その彼女でも自然にこういう物言いを選ぶ程度には二大クラン間の確執は根深いようだ。おそらく、年齢層が上がるほどにこの傾向は顕著なのではなかろうか。

 余計な思考だな、と俺は努めて意識を切り替える。


 はぐれサラマンデル種との戦闘は突発的な事態であった。参加者間で作戦会議や意思疎通を図っている余裕もなかったからなし崩しの流れで進んでしまっているが、参加している三パーティーのリーダー格が全員ベテラン級の実力者であったことが幸いした。こう言った大規模討伐の場合はある程度定石というものが決まっているので、それぞれがその定石に沿って行動を選択することで自然と連繋が取れている。

 ちなみに敢えて『リーダー格』という言い方をしたのは、フレデリカ嬢のパーティーの司令塔をしているのは若年の彼女ではなくその補佐をしているナタリー女史であるからだ。回避タンクをしているフレデリカ嬢がパーティーを統率出来るわけもないので次席が役割を代行するのは当然ではあるが、そうでなくとも普段からそういう役割分担をしているようだ。ついでに言えば『剣の誓い』パーティーの司令塔は勿論ロイド氏で、『パンドラ』パーティーの司令塔はガイウス氏である。


 経緯としては、最初にサラマンデル種と戦闘を行っていたのはガイウス氏のパーティー単独であった。彼等は自分からサラマンデル種を討伐しようとしたわけではなく、別の魔物の討伐依頼を遂行中に運悪くはぐれに目を付けられてしまったようだ。なのでサラマンデル種と戦う準備などなく、退却を図りつつ周辺で活動している討伐者に救援を求めた。

 その救援を受け取ったのが、近くのセーフゾーンで休息を取っていた俺達というわけだ。ロイド氏とフレデリカ嬢の合意を以て、二パーティー合同で救援に向かうことを決定したのだが、サラマンデル種と戦う予定も準備もなかったのは俺達も同じことであるので、少しでも勝率を上げるために救援信号は出し続けている。

 尤も、賢明な討伐者ならば救援よりも自身の命を優先するだろう。少なくともこの森のどこかで活動しているはずのシリウス氏のような一部の変態(戦闘力的な意味で)に信号が届けばワンチャン助けてもらえるかも、というところだ。


 サラマンデル種討伐の定石についてだが、ちょうど今日の道中でロイド氏の講釈を聞いたところだ。まさか即日で役に立つとは思っていなかったが。

 まず最初に考えなくてはならないのが、戦場を選定することだ。曰く、サラマンデル種と戦うならば、可能な限り遮蔽物と可燃物の少ない場所を選ぶべきである。要は、森の中とかは論外だということだ。

 通常、魔物と戦う場合の戦場は森の中である。黒い森が森なのだから当たり前である。木々という遮蔽物は魔物に利することもあるが、同様に討伐者側が利用することも出来るので、どちらかが一方的に有利ということは基本的にはない。ただ、相手がサラマンデル種くらいの規模になってくると、周囲の遮蔽物は人間側の足枷にしかならないのだ。何故って、木々の影に身を隠したところで、サラマンデル種はその木ごと踏み潰すか焼き払うかすればいいだけなのだ。攻撃の威力と範囲が大き過ぎるのだ。そして、木は燃える。移動するだけでセルフ焼き畑なサラマンデル種なので、ヤツ自身は溶岩の中で昼寝をしても平気なのだろうが、人間はそうはいかない。周辺に可燃物となる木々が密集している状況では、炎の脅威も無視は出来ないが、それ以上に煙の脅威――即ち一酸化炭素の脅威が馬鹿にならない。

 というわけで、回避タンクであるフレデリカ嬢は自身を囮としてサラマンデル種を誘引し、森林部から引きずり出そうとしているのだ。このブラッドフォードの森の表面積の大部分を占める岩肌地帯を主戦場とするために。

 本格的な攻勢を開始するのは主戦場に到着してからということになるが、それまでの道中でも攻撃をしないわけではない。囮役のフレデリカ嬢、地属性の俺達四人、それから支援役のノエルさん達水属性組を除いたその他の人間は遠距離からの攻撃役に従事するのだが、現時点ではその攻撃も意図的に抑えたものとなっている。

 大きなダメージを与えると魔物のヘイトを貰ってしまうという事情もあるが、それ以外にも一つ、魔物の厄介な特性が絡んでくる。



「『炎精(エレメンタル)』が増えてきたわね……」


「俺達はどうするべきですか?」


「自分に降り掛かる奴だけ払って、後は無視。自分の役割を優先して」


「了解です」



 駆除は攻撃班に任せるということだ。

 炎精と呼ばれるのは、所謂スケマティックの断片である。その名の如くファンシーな妖精じみた外見をしていて、クリオネやクラゲのような水棲生物に特有の流線形のシルエットに近い。サラマンデル種に特有の現象ではなく、どんな魔物にも起こり得ることなのだが、それがサラマンデル種くらいの規模になってくると断片の大きさもそれなりなので、大きさに応じた脅威となる。

 魔物にダメージを与えるとスケマティックが損傷し、剥離した断片が指向性を持って行動することがある。サラマンデル種の断片は触れるものを燃やすだけの原始的な炎魔法として振舞い、高魔力体を捕食するという魔物の本能に従って周囲の物体に襲い掛かる。

 つまり、俺達に襲い掛かってくるのだ。

 イメージが難しければ、人間で言うところの血液が、出血した勢いで飛散して周囲に害を及ぼすと思えば大差ない。

 これは魔物が炎属性だから厄介なことになっているが、例えば水属性の魔物とかだと全く脅威にならない場合も珍しくない。水属性の場合は水精(エレメンタル)であるが、襲い掛かってきたそれに接触したところで水に濡れるだけだからだ。


 はぐれサラマンデルはそもそも同種との諍いで少なくない手傷を負っていたし、そこに攻撃を加えて損傷が増えれば増えるほどに、そこから剥がれる炎精の数も増えていく。

 最終的には魔物を討伐するために損傷を与えることになるのだから、炎精の処理は遅かれ早かれやってくる問題なのだ。しかし、先にも述べたように現時点では場所が悪い。巨大な魔物から広く飛散した炎精が森を焼き始めてしまうと、俺達が逃げる間もなく外縁から火に巻かれかねない。

 よって森を抜けるまではサラマンデル種本体への攻撃は最小限に抑え、炎精が拡散しないように端から駆除していくのが攻撃班の役割であると言える。



「ん。向こうのおじさまが合図してるよ」


「ええ。見えてます。『陥穽』ですね」



 サラマンデル種を挟んで逆側を移動しているガイウス氏が、魔力を光らせて発光信号を送ってきているのが見える。自然には存在しないライトブルーの魔力光なので良く見える。あれはタンク役のフレデリカ嬢が苦しそうなので魔物の脚を一時的に止めようという合図だ。

 地属性魔法使いの十八番『地隆操作(ジオストラクチャー)』による陥穽戦法である。

 かっこよく言ってみるが、要するに『おとしあな作戦』である。

 ガイウス氏が魔力光でタイミングを取ってくれるので、俺はそれに合わせてサラマンデル種の進路上、ちょうど前肢を下ろすであろう場所を魔法で数メートル陥没させる。同じようにもう片方の前肢を狙ってガイウス氏が魔法を使った結果、前肢の下ろしどころだけを失った魔物はつんのめるように胴体から地面に激突し、溶岩を大きく波立たせた。

 魔物が大き過ぎるのでほんの一瞬の脚止めにしかならない上に、遠隔で大きな穴を作るのはわりと消耗するので、そう何回も出来ることではない。これはデミの人達には真似出来ないので地属性の魔法使いである俺とガイウス氏がやるしかないのだ。



「お見事」


「どうも」



 予想通り、サラマンデル種は一秒も掛からずに進行を再開したが、速度を殺すことには成功したので充分な成果だ。

 そのことを褒めてくれるのは嬉しいが、俺の場合は大部分がマギアドライブの補助のおかげというのが否めない。なんせこんな大規模戦闘自体が初体験なのだから、なにもかもが手探りである。

 当然、地理にも明るくないのでどちらへどれだけ移動すれば岩肌地帯に至るのかもわかっておらず、その判断も傍らの彼女任せになる。そう考えると、流れとはいえ誰かと一緒の状況になってよかった。



「そろそろ森を抜けるわ」


「了解です」



 岩肌地帯に辿り着いたら、作戦は第二段階だ。

 満を持して反転攻勢に移る――といきたいところだが、まだ早い。

 相手の魔物は強力で、防御力も桁外れだ。真面に殴ったら相手が落ちる前にこちらの息が切れてしまうので、まずは相手の堅牢さを崩さなくてはならない。魔物の優位を崩すため、防御力を奪い、脆弱化させるのだ。

 それが簡単に出来れば苦労はしないって話なのだが、今回に限っては心配はない。


 俺達のパーティーリーダーは、正面切っての殴り合いよりも、むしろ細工(そっち)方面の専門家なのだから。



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[良い点] 盛り上がって参りました! ロイドさん、ハードルかなり上げられてますが横から救援チームに拐われたりしませんよね!? [一言] テリトリー争いに敗れてギザギザハートなんですね。 ブロークンな自…
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