333話_side_Miabel_少し前_討伐者ギルド_ブラッドフォード支部
~"主人公"ミアベル~
睨み合いは、長くは続かなかった。
女帝は舌打ちを一つ零すと、広く声を張った。
「ケチが付いた!撤収するよ!」
その一声で、酒場を取り囲んでいた女性討伐者達は『統率とはかくあるべし』とでも言うように整然と波のように退いていく。女帝が言うところの『ケチ』――即ちわたしとシリウスさんの存在に思うところがある人だって居るだろうに、誰もそれを少しも表に出さないのだ。その去り様だけを見ても女帝の揺ぎ無いカリスマ性が垣間見えるようだった。
そして女帝自身は踵を返す前にシリウスさんへと声を掛けた。
「シリウス。わかってるだろうね?止めたからには、」
「俺も筋は通す。わぁってら」
魔力の大剣を収めたシリウスさんが飄々と肩を竦めて言うと、女帝は「ならいい」とだけ言い残して去って行った。
立ち去る『赤原同盟』の最後尾に居たのは、今回の騒動の発端となった二人の少女だった。彼女等は少し迷うような素振りを見せていたが、同じクランの先輩らしき人達に促されて女帝の後を追う……と思いきや、その前に駆け足でわたしのほうに向かってきたのはおでこの子だ。ちなみにその後ろにはついでのように引っ張って来られたおさげの子も居る。彼女はわたしの前に立つと少し居住まいを正してから口を開いた。
「ウチ、ストレガ・ハルル言います。アンタは?」
「え?あ、ミアベル・アトリー、です?」
「ミアベルな。アンタこの辺の人やないよね?どこ住み?」
「え?えっと」
名乗ったストレガちゃんに続いて実はおさげの子も名乗ろうとしたのか口を開きかけていたのだが、彼女が言葉にするよりも先にストレガちゃんが再び喋り始めてしまったので、おさげの子は「へぐぅ」みたいに呻いて涙目になっていた。彼女を背にしている故にストレガちゃんは気付いていないようだが、たぶんクランの撤収に置いて行かれないように急ぐ意図があるのだろう。というわけでぐいぐい来られて若干面食らいはしたものの、決して悪い感じはしないのでわたしは素直に事情を説明しておく。尤も、この街には来たばかりで住む場所も決まっていないが、暫くは滞在するつもりだという程度の情報しかないが。
とそこで隣のシリウスさんが口を挟む。
「暫くはウチのクランで面倒見るから、来れば会えるぜ」
「あっはい。そういうことみたいです」
「そか。また今度、今日のお礼させてな!英雄伯のおっちゃんも、ほななー!」
「あ、ちょ」
有無を言わさず言いたいことだけ告げて、ストレガちゃんは疾風のように去って行ってしまった。勿論おさげの子の手を引っ張って、である。呆然と伸ばしたわたしの片手が虚しい。結局おさげの子の名前は訊けなかった。
「しまった。おっちゃんじゃない!って言えるチャンスだったのに」
「え。言いたかったんです?」
「おう」
本気で悔しそうなシリウスさんにわたしが思わず胡乱な目を向けていると、彼は「さーて」と軽い調子で呟き、徐に踵を返した。彼が向かった先に居るのは『パンドラ』所属の男性討伐者達だ。
その中でも、通して何かと矢面に立っていたあの男性。彼は女帝に負わされた傷に応急処置をしているようだったが、眼前に立ったシリウスさんの存在に気付いて顔を上げた。
「よう。命拾いしたな」
軽い調子のままに声を掛け、相手の男が何かを言うよりも先に「と言いたいところだが」と続ける。
「生憎とあの婆さんは執念深いぞ。命が惜しければ暫くは大人しくしてることをすすめる」
「あ、ああ……そうだな。そうするよ」
「それと、今回の件は俺から『黒竜卿』にチクらせてもらうぜ。事後はやっこさんに任せるが、まあ最低でも除名くらいは覚悟しておくことだな」
もののついでみたいにシリウスさんが告げた言葉に、眼前の男のみならず周囲で会話を伺っていた他の連中も顔色を変えて、
「な!?ふざけんなおい!」
「なんでアンタが口出しすんだよ!関係ないだろ!?」
「クランを除名されたらどうやって食ってけばいいんだ!?」
などなど、要約すればそのようなことを口々にがなり立てる。
わたしは顔を顰めた。この人達がどういう神経をしているのかがちょっと理解出来なかったからだ。なんで、この人達が被害者面をしているのかが、全く以て理解不能である。
シリウスさんは大方を聞き流しながら「あ~」と唸りつつぼりぼりと頭を掻く。
「あのよぉ」
いきなり、シリウスさんが腕を伸ばす。突拍子もない速さで眼前の男の胸倉を掴むと、片手だけで吊り上げる。素朴なポロシャツの袖から覗く逞しい腕が、筋肉を隆起させミシミシと音を立てる。
相手もそれなりに立派な体格をしているというのに、まるで子供でも持ち上げているかのようだ。驚くべきことに魔力による補助すらない、純然たる膂力の為せる業であった。
「なに勘違いしてんのか知らねぇが、今回の件はてめえ等が十割悪い。俺達が女帝を止めたのは、てめえ等を憐れに思ったからでもなければ、勿論てめえ等に正義があると思ったからでもねえ。単にあの婆さんに任せとくと間違いなくやり過ぎると思ったからだ。てめえ等に罪がないなんて誰も言ってねえし、然るべき報いは受けてもらわねえと困る」
シリウスさんは笑顔だった。
だけどその、猛獣が牙を剥くような表情が彼の怒りのボルテージを現わしているのだとわたしは感じた。
「いいかクソどもよく聞け。てめえ等に許された選択肢は二つしかない。女帝の手に掛かって死ぬか、『黒竜卿』の厳正な裁きを受けるかだ。選択の余地はねえと俺は思うが」
それだけ言うと、シリウスさんは男をその場に放り出す。殆ど首を絞められていたような状態だった男は酷く咳き込んで荒い息を吐いていたが、シリウスさんは『言うべきことは言った』とばかりに酒場から出て行ってしまった。
わたしは小走りで彼の背を追う。
「あの……」
少しだけ気後れして控えめにわたしが呼ぶと、シリウスさんは歩くペースを落として視線をくれた。その顏には既に怒りの気配はなくて、わたしはほっと息を吐く。そんなわたしの様子に、シリウスさんは気まずそうに口をへの字に曲げていた。たぶん、彼も先程はあんなに怒りを露にするつもりなんてなくて、でもあの男達の態度があまりに酷かったので、思わず激してしまったのだろう。流石の迫力でわたしもちょびっと怖かったけれど、でも彼の怒りの理由は正当だと思うので、どちらかというとちゃんと怒ってくれたことに対する安堵のような感情のほうが大きかった。
なので、わたしは敢えて何も気にしていない笑顔を作った。
「『黒竜卿』さんって、『パンドラ』のリーダーの人ですよね?」
「そうだな。なに考えてんのかよくわからんヤツだ」
「その人に言っておけば、ちゃんと裁いてくれるんですか?」
自クランの人間とはいえ、末端の処分のためにリーダーが直々に動くのかという疑問と、自クランの人間に対して慈悲を掛けたりはしないのかという疑問だ。それにシリウスさんはあっけらかんと答える。
「言えば渋々動く、ってとこだな」
「渋々、ですか」
「怠惰とは無縁のヤツだが、何をするにもとにかく重苦しい。相応に腰も重い。だがとりあえず動きさえすれば間違いはない。やっこさんは無慈悲で真面目で、厳正って言葉が服着て歩いてるような人間だからな」
動かすのは容易ではないが、人間性と能力に疑いはないということか。そしてシリウスさんのバックボーンを考えれば、きっと彼の言葉ならば『黒竜卿』を動かし得るだけのパワーがあるのだ。
「女帝、さんが言ってた『筋を通せ』っていうのは」
「要はあの婆さん達の私刑を邪魔した以上は、代わりに責任もってクソどもに罰を受けさせろってこったな」
「あの場の全員って、把握できてるんですか?」
現行犯で確保しなければどさくさ紛れに逃げてしまう人も居るのではないか、とわたしは思ったのだが、シリウスさんは自信ありげな笑みを見せた。
「モチロン、まったく把握できてねえ」
「ってダメじゃないですか!?」
「大丈夫だ。こういう時に役に立つ便利な呪文があってな」
呪文?とわたしが首を傾げると、シリウスさんはにっかりと笑って告げる。
「そうそう。『助けてクレメンス!』ってな」
後で紹介してやるよ、と言われてもわたしはますます首を傾げることしか出来ないのであった。
シリウスさんに付いて歩くこと暫し。どうやら彼はギルド支部の外にある『剣の誓い』のクランハウスへと向かっているようで、聞くところによるとわたしの友人一同も既にそちらに集合しているとのことだった。
実はそもそもあのタイミングでシリウスさんが割り込んできたのは偶然ではなくて、彼は頼まれてわたしを助けに来てくれたのだ。というのも、わたしが逸れたことに気付いたロイは当然のようにわたしの姿を探していて、そしていつものようにわたしを見付けてくれていたのだが、その時にはわたしは既に騒動の渦中に居た。がるると唸って突撃しようとするリタを冷静に諫めつつ、ロイは同行していたグレン先生とシビル先生に介入を頼み、先生達はそれを快諾した――のだが、ここで女帝が登場し、これは手に負えんぞと先生達も頭を抱えたらしい。
で、緊急事態専用の転移魔法具を使って急遽召喚されたのがシリウスさんである。
彼がポロシャツにサンダルの休日スタイルなのは、きっと単純にオフのところを呼び出されたからなのだ。先程までギルドを歩いていて、有名人であるシリウスさんに声を掛ける人はそれなりに居たけれど、そもそも相対した女帝を始めとしてそれらの誰もシリウスさんの服装について言及しなかったのは、おそらくたまたまなのだろう。彼が普段からサンダルで討伐者活動をしているというわけではないに違いない。
「にしてもお前さん、クソ度胸だな」
道中、シリウスさんが話を振ってくる。
「そうですか?」
「女帝の婆さんに睨まれたら大の大人でも泣いて詫びるぜ。たぶん、あの婆さんに正面切って『気に入らねえ』と言ってのけたのはお前さんか俺くらいのもんだろうな」
「あー。まああれはそのぉ、勢いというか、ヤケクソというか」
もう一度やれと言われたら、普通に遠慮したい。そのくらい女帝の眼光はおっかなかった。
ただ、もし全く同じ状況がもう一度訪れたとしたならば、たぶんわたしは同じことをするだろう。そんなわたしの内心を見透かしたように、シリウスさんはしかし視線を寄越すことなく言う。
「ちなみに俺が来なかったらどうするつもりだったんだ?」
「ええと、そこまで考えてなかったです」
「こいつはおっちゃんからの忠告だが、勝算とは言わずとも、せめて自分なりの指針くらいは持ってから首を突っ込むことだ。ちなみに俺はお前さんと同じ考えなしのタイプだから、これあんまり真面目に聞かなくていいぞ」
「ふふ、なんですかそれ」
真面目なのか茶化してるのかよくわからないシリウスさんの言葉に、わたしは少し笑う。
きっと彼は真剣に伝えたいことがあるけれど、説教じみた雰囲気にしたくないのだと思う。だからわたしも顔で笑って、心で真剣に聞く。
「誰かの正しさを折りたいなら、もっと強固な正しさを叩きつけるしかない。正しくないと難癖をつけるだけならガキでもできらぁ。だが、それじゃあ相手は折れてくれねえぞ」
「まあ、女帝さんにもガキと言われましたし」
痛感している。結局わたしの言葉は女帝に全く通用していない。これはわたしと彼女の実力差が云々ではなくて、それ以前の問題としてわたしの言葉が女帝にとって『聞くに値しない』ものでしかなかったからだ。
確固たる目的意識を以てあの場に臨んでいた女帝が、やめろと言われてやめるわけがない。あの場で男達に制裁を下すのは女帝にとって正しい行動であった。シリウスさんは『黒竜卿に裁かせる』という、より正しい方針を示すことで女帝を退かせた。わたしにはそれが本当に正しい判断だったのかはわからないけれど、事実としては女帝が矛を収めて退いたという結果が物語っている。
「あの、少し気になったんですけど」
「なんだ?」
「さっきのみたいなことって、もしかして以前にも起きてるんですか?」
直接的な表現は憚られるが、つまり男性討伐者が複数で女性討伐者を手籠めにしようとするような事件、という意味である。あの女帝及び麾下の人達の怒りようと、あれだけの包囲を敷く執念はどう考えても一朝一夕に培われたものではない。そう思っての問い掛けにシリウスさんは頷いた。
「ああ。まあ討伐者ってのは荒くれも多いからな、どこにでもある話と言えばそれまでだ……――が、それにしてもここんとこ多いな」
「ここのところ?」
「少なくとも、お前さん達をウチのクランで面倒見るって話が出た時期にはこんな状況じゃあなかった」
その話が出たのって学院が休暇に入る直前だから、王都とここの情報伝達の時差を考えてもまだ半月程度しか経っていないはずだ。
ということは、たった半月程度の時間で状況が加速度的に悪化したとでも言うのか。
「たまたま今になって顕在化したってだけで、元々下地はあったんだよな」
「下地?」
「そうだ。お前さんも察してるみてえだが、あれは『パンドラ』と『赤原同盟』のクラン間抗争であると同時に、野郎討伐者と女討伐者の勢力争いでもある。『赤原同盟』ってのはそもそも女討伐者の地位向上を目的に活動してるクランだからよ、遅かれ早かれこうなったんだろうな」
「『パンドラ』には女性討伐者は居ないんです?」
「んなこたない。あそこは関連クランも含めて討伐者社会のそのまま縮図みてえな内部比率だ。要は大部分は野郎で、それなりに女も居るってことだな。ただまあ、ここで活動してる本隊に限って言えば、ほぼほぼ野郎しか残ってねえだろうな」
その理由はわたしでもわかる。勿論『赤原同盟』が同じ支部に居るからだろう。女性討伐者がそちらに流れたせいで、結果的にそれぞれが女性クランと男性クランの様相を呈しているのだ。構成人数の差は討伐者社会の男女比がそのまま現れているに過ぎない。
「『赤原同盟』のほうが頭数は少ないが結束は固い。リーダーの婆さんも攻撃的だ。『パンドラ』は頭数こそ多いが大部分は烏合の衆だから、基幹の勢力はあちらさんと然程も変わらねえだろう。今のところは『黒竜卿』が静観の構えだから激突には至ってないが……風潮がそっちに向かって加速している以上、時間の問題だろうな」
「え、大丈夫なんです?それ」
「大丈夫じゃあないが、止めようもない。今日の小競り合いとはわけが違う」
とんでもない時期に来ちまったな、とシリウスさんが冗談っぽく言うが、あまりにも笑えないのである。
「婆さんもなぁ、前はあそこまでキレやすくはなかったんだが」
「あ、そうなんですか」
「いや、元から苛烈だったが、理性的ではあったぜ。最近はちょいと風潮に感化され過ぎている気はするな。良くも悪くも情に篤い人だからよ、同胞が虐げられているのが我慢ならねえんだろう」
「やっぱり、男の人達に問題があるんでしょうか」
今日の光景を思い出しても、そりゃああんなのが罷り通っていたら女帝がキレるのも無理からぬことだ。
するとシリウスさんは難しい顔で呻る。
「これぁ俺が男だからそう思うだけかもわからんが、どっちもどっちだと思うぜ。むしろ今積極的に喧嘩売ってるのは女のほうだしな」
「え?」
「ここ最近、似たような事件が増えてるっつったろ。実は半分は女の側が加害者なんだよ。つまり今日の一件の逆バージョンも少なからず起きてるってこったな」
つまり、女性討伐者が徒党を汲んで少数の男性討伐者を虐げているという構図か。今日の一件は加害側がああいう気性の人達なのでああなっただけで、他者を虐げる手段はなにも性的に辱めるだけではない。実のところ、女性側が男性側を虐げるという構図もわたしはわりと見てきたのでなんとなく想像は出来る。主に学院でのことだが。というか学院に限って言えば加害側は圧倒的に女子の貴族学生が多い。彼女等は男女の区別なく平等に虐げるので。なお男子学生にも当然そういう他者を弾圧する手合いは居るけれど、彼等は格好つけるのが仕事なのでわりと直接的な行為には及ばなかったりする。
学院の事情はともかく、この支部で活動している女性討伐者の大部分が『赤原同盟』に所属しているとなれば、ここで起きているという一連の騒動にかのクランが無関係であるとは思えない。
「強いほうが弱いほうを虐げる。結局のところ、学院だろうが討伐者ギルドだろうが、同じ人間の社会である以上変わらねえんだな」
「個人的には、大人の社会が子供の社会と同レベルであって欲しくはありませんね」
「ははは。俺に言わせりゃあ大人よりも子供のが賢いまであるぜ。ソースは俺」
「それは恥じてください。……数の暴力で男性に虐げられた女性達が徒党を組んで、今度は女性側が多数になったので男性を虐げる、ですか」
「アホくせえよなぁ……だがなくならねえんだ」
人が人である以上、おそらくは未来永劫。
「さっき『黒竜卿』さんは静観してるって仰いましたけど、それって」
「ああ、やっこさんのスタンスな。その辺も気になるんで、今回の件にかこつけて直接会って訊いてみようと思ってな。ったく、なぁんで俺がこんなことを悩まにゃならんのだ」
「でも、女帝さんと『黒竜卿』さんの間に入って取り成せるのってシリウスさんだけなのでは?」
同等の発言力と無視出来ない影響力を持っているという意味では。そんな気がする。
わたしが言うと、彼はガシガシと頭を掻いて溜息を吐いた。
「俺だけとは言わねえが、俺が動くべきなのは違いねえ。ヤツ等が勝手に潰し合うのは勝手だがよ、ことがことだけに否応なく全討伐者に波及しかねないんだよなあ」
「性差による対立が激化したら、誰も無関係では居られませんもんね。というか、むしろ割を食うのは無関係の人達な気がする」
「それな。少なくともウチの連中が割を食わねえ程度には、なんとかするさ」
こればっかりは便利な呪文も使えねんだ、とぼやく彼のその表情はどことなく情けなくて疲れたような色を帯びていたが、それでも問題から目を逸らす気はないという確固たる意志があった。
彼は自分の率いるクランだけ守ることが出来ればいいと言っているように見せて、一番簡単な方法を取ろうとはしていない。つまり、旅するクランである『剣の誓い』なのだから、活動拠点をこの支部から移してしまえばいいのだ。それをしない以上、彼はここに腰を据えて問題そのものに向き合うつもりでしかないのだ。
そこで彼は空気を入れ替えるように、にかっと笑って見せた。
「ま、その辺の面倒ごとはおっちゃん達の領分だ。お前さん達が気にすることじゃねえ」
「あ、はい」
「ただ、今この支部がそういう状況にあるってことだけ知っておいて、上手いこと立ち回ってくれや」
今日みたいな考えなしはよせっていう意味ですねわかります。
わたしは神妙に頷いた。
・2022/09 後半部分加筆追加。




