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悪逆令嬢のうろ覚え救済論(旧題:輪廻転生って信じる?)  作者: Lynx097
六章_宵の霊薬

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補完[雷哮-8(end)]




 学院の休暇期間も残すところあと僅かとなった頃、カーマインは一足早く再びリヒティナリアの王都を訪れていた。

 リヒティナリア王国が誇る白亜の宮殿である『ブラン・アハルト』にて開催された、第一王子の誕生日を祝うパーティーに出席するためだ。第二王子レオンヒルトとは犬猿の仲であるカーマインだが、王国側の王太子である第一王子――つまりレオンヒルトの兄とは少々の面識がある程度でしかない。カーマインがこの場に居るのはガルム国王である実父の名代という意味合いが強く、これがリヒティナリア国王の誕生祝いであれば実父本人が出席することもあっただろうが、あくまでも王太子の祝いということで、ガルム側からも王太子を出して義理は果たした、というわけだ。隣国と言っても行き来は楽ではないから、祝電を送って済ませても不義理という程ではない。そこをいくと学院に戻るついでとはいえカーマインが出席しただけ誠意ある対応だといえる。


 王太子本人とその婚約者、そして国王夫妻に形式的な挨拶をして祝辞を述べたカーマインは、すべきことはしたとばかりに早々に壁際に引っ込んだ。王国文化の粋を極めた芸術的な内観を誇るセレモニーホールの中央では、例によって王国においてはパーティーの余興として定番のダンスの時間真っ只中であるが、今日のところはカーマインは誰とも踊る気はなかった。カーマインが自身の意思で踊りに誘いたい相手は一人しか居ないので、その彼女が居ないこの場においては、義務で手を取るべき場合を除いてはカーマインが自分から余興に加わることは無いだろう。

 そんなカーマインの傍らには常の如く側近が控えているのであるが、常と違うのはそれがお馴染みのクゼ・オセローではなく、普段は妹であるスカーレットの側近を務めているはずのカレニーナ・スーヴェラーニャであるということだ。彼女はカーマインの護衛兼目付としてこの場に同行しているのだが、一応異性除けの役目もあるので、ちゃんとドレスで着飾って見られる格好になっている。



「王太子は踊らないんです?」


「踊らん。それと殿下を付けろ」


「アッハイデンカ。リヒティナリア人って、ほんと踊るの好きですよね」



 黙っていれば高貴な令嬢に見えなくもないカレニーナが呆れ交じりに呟く。この少女の態度が王族に対してもわりと無礼なのは今更のことなので、カーマインもそれ自体は特に気にしない。リヒティナリアでは考えられないことかもしれないが、ガルム人は生意気な態度や無礼な振る舞いを反骨心の表れであるとして、ある程度許容するというか、人によっては歓迎したりもする。

 無論、時と場合を弁えるならば、であるが。

 カレニーナの呟きに、カーマインは鼻を鳴らした。



「奴等にしてみれば『ガルム人は、本当に殴り合いが好きだな』となるのだろうがな」


「あー、まあ、そうね。文化の違いってことですな」



 ちなみにこれがガルムで催されたパーティーであったとしたならば、目玉の余興は舞踏ではなく拳闘や剣舞である。



「にしても王太子、ほんとに変わりましたね」


「なにがだ」


「態度っていうか、器?ほら、留学する前までだったら、私の雑談にとか絶対応じてくれなかったじゃん」



 そう言われればそうかもしれない、とカーマインは特に否定はしなかった。

 エンディミオン魔法学院に通いだして高々半年とはいえ、やはり異国の文化の中で生活するのはなにもかもが新鮮で、凝り固まっていたカーマインの価値観と視野を広げるのに一役買ったであろう。

 尤も、カーマインの人間性に劇的な変化をもたらした主要因は、文化というより人間関係である。



「アシュタルテのおかげで敗北を知った。そしてアトリーのおかげで恋慕を知った。それが大きいのだろう」


「めっちゃ素直にゲロりますね」


「お前はどちらも知っているだろう。隠す意味がない」



 カーマインにとってはカレニーナは異性で、しかも基本的には関わることのない相手なので喋りやすいというのもある。

 リヒティナリアで出会った二人の少女がカーマインに齎した意識の変革とは、実は同じものだ。即ち、彼女等との出会いはカーマインに『己を磨く』という意識を抱かせた。それまでのカーマインが拘泥していた『武を磨く』とは似て非なるものだ。

 プリムローズに勝つため。そしてミアベルの目に留まるため。それはカーマインにとっては人生で初めての試練であり渇望でもあったのだ。



「姫ちゃまも、こっちに来れば少しは成長するかな……?」


「どうだろうな」



 カーマインは曖昧に返答を濁す。彼が同年の妹に抱く感情はそれなりに複雑だが、決して嫌いではない。王位を争う間柄である以上、必要以上に馴れ合うこともなく過ごしてきたが、それについても少々改める余地があるのではないかと最近は考えていた。

 ついでにチラリと隣のカレニーナに視線を送る。

 カーマインとしてはむしろ、妹の側近であるこの少女に対して思うところがあるのだが、それこそ口出しをする義理でもない。


 その時、カレニーナがある方向を見て表情を変えたので、カーマインもそちらに視線を向ける。

 すると、珍しい人物が近付いてきたところであった。

 カーマインのそれに比べるとだいぶ繊細な色味の金髪に、翡翠色の瞳。芸術的に整ったかんばせに麗しい笑みを標準搭載した、洗練された立ち居振る舞いの青年である。



「やあカーマイン。楽しんでいるかい?」



 いつも通りの調子で気さくに声を掛けてきたのは、このパーティーの主役の弟であるレオンヒルト第二王子だった。この場合のいつも通りとは、良い意味ではなく、いつも通りに胡散臭いという意味だ。少なくともカーマインにとっては。

 レオンヒルトは供も付けずに一人で現れたが、彼が話し掛けてくると同時に不自然に遠のいた周囲の喧騒から察するに、場を保持するための取り巻きが周囲を固めているのだろうとカーマインは察する。

 カーマインも彼がこの会場に居ることは最初から知っていたが、前述の通りの関係性の相手なので敢えて関わろうとも思っていなかった。なので、向こうから接触してきたことは少なからず意外である。

 とりあえずは、当たり障りのない返答を選んで口に出す。



「……ああ。楽しませてもらっている」


「それはよかった。まあダンスは趣味に合わないかもしれないけど、折角だから食事は堪能してもらえると嬉しいね」


「痛み入る。貴国は広いな。同じ国内でこれ程までに食文化の幅があるとは」



 次期国王である王太子の誕生パーティーなので、饗される食事も最高品質のものばかりだ。少しでも王族の覚えを目出度くしたいと考える地方の貴族がこぞって自領の珠玉の食材を提供するので、レパートリーの幅も凄まじいことになっている。

 カーマインが素直な感想を告げると、レオンヒルトは楽し気に笑った。



「だろう?実は僕も知らないもののほうが多くてね。こんな立場じゃなければもっと色々食べてみたいのだけど」


「そうか。俺も、今日に限ってはクゼを連れて来なかったことが悔やまれるな」



 当然ながら、カーマインが口に入れる食事は安全が確保されているものか、そうでなければ毒見を通さなければならない。このような形式の場であると、他の参加者が食事に細工をすることが難しくないので、立場上神経質にならざるを得ないのだ。普段毒見の役目はクゼが行っているわけだが、今日はカレニーナがそれを担うことになる。ガルム女子である彼女はリヒティナリアの令嬢に比べれば健啖なほうだろうが、ほそっこい腹回りから察する程度でしかない。そうでなくともドレス姿の女性に毒見をさせるのは色々な意味で気が引けるので、流石のカーマインも気を遣う。

 そこで初めてカレニーナのほうに視線を向けたレオンヒルトは、優雅に彼女の手を取って挨拶をした。

 ぽっぽと頬を染めたカレニーナと、胡散臭いくらいに笑顔を煌めかせるレオンヒルトの対比をカーマインは胡乱気に眺める。



「こんな美人を侍らせて、良いご身分だね。いつもの彼はどうしたんだい?」



 美人だなんて、と恥ずかし気に頬を覆うカレニーナを有意義に無視して、カーマインは最低限の説明をする。



「クゼならばまだ故国だ。ちょうど、妹の留学の件でカレニーナはこちらで事前に準備する必要があったのでな。都合が良かった」


「ああ。スカーレット殿下だね。急な話だったから僕達も驚いたよ」



 スカーレットがエンディミオンの後期から編入するという件はまだ両国の上層部の間でしか共有されていないことであるが、それならばレオンヒルトが知らない道理はない。

 ともかくそういう事情で、パーティーに出席するカーマインと、学院でスカーレットの受け入れ準備(主に生活環境だ)をするカレニーナが一緒になって一足先にこちらに来たということだ。ついでに言うとクゼを向こうに残してきたのはカーマインの意思であり、不器用な気遣いの結果でもあった。クゼには婚約者が居り、しかも形式上ではなく正真正銘の恋人関係であるということなので、せめて休暇の間くらいは共に過ごせるようにとカーマインが図ったのである。

 思えば、こんな気遣いも留学前の自分では考えられなかったとカーマインは内心苦笑した。



「ところで」



 と、レオンヒルトが徐に切り出したので、カーマインは若干身構える。

 言うまでもないがこの王子が雑談のために現れたのだとは少しも考えていなかったので、ここからが本題だろう、と。

 そんなカーマインに、レオンヒルトはにこやかに告げた。



「アトリー嬢とはどうだい?手くらいは繋げたかな?」


「ぐっふ――ごっほ!げほごほッ!!」



 下手に身構えていたせいで劇的に咽たカーマインの背を、カレニーナが慌ててさする。

 レオンヒルトはニコニコしているが、その口元に少しだけ素の意地悪さが垣間見えていた。



「な、何故お前が知っている?」


「ん?ああ、お前の動向はわりとどうでもいいのだけど、僕達もアトリー嬢にはそれなりに注目しているからね」



 で、どうなんだい?と興味深げに訊いてくるレオンヒルトに、カーマインはますます憮然となる。



「……まだだ。そもそも碌に会えもしない」


「あはは。苦労してそうで何よりだ」



 まさかわざわざ揶揄いに来たのかとカーマインはレオンヒルトを睨む。この男の性質上、そうであったとしてもまったく驚かないのが正直なところだ。カレニーナなどは先程ころっと見掛けに騙されていたが、レオンヒルトのライバルとして幾度となくぶつかってきたカーマインは、彼の本性などとっくの昔に理解している。

 ちなみに今更な話ではあるが、カーマインとレオンヒルトのいがみ合いはなにも学院に入学してから始まったものではなく、公に知られたことではないが実はわりと幼少期から繰り返されてきたものだ。母国が隣同士かつ友好関係で、同い年かつ同性の王族となると、まあ非常に仲良くなれるか、あるいはその逆になるのが運命だったのだろう。



「その様子だと、まだ暫く先の話になりそうだけど、」



 カーマインの視線を意に介さず口を開いたレオンヒルトは、意味ありげに微笑んで見せた。



「もし、お前がアトリー嬢の『合意』を得られたのであれば、僕達がバックアップをしてあげてもいい」


「なに……?」



 要するに、カーマインとミアベルが合意の上で恋仲になれば、それを公然のものとする手伝いをしてくれるという意味だ。

 あまりにも唐突で意図の読めない申し出に、カーマインは俄然警戒を強める。



「勿論、事情あってのことだよ」


「だろうな」


「さっきも言ったけど、僕達――というか我が国の上層部でもアトリー嬢の魔法資質は注目されていてね。なんせ記録上は最強の資質だ。是が非でも自国で囲い込みたいと考えるのは当たり前だろう?」



 当然のようにそう言われても、カーマインは意外そうに目を見開くことしか出来ない。

 何故ならば、そんな発想はなかったからだ。



「当たり前なのか?」


「んー、そうか、ガルムでは違うか。そっちでは強者の意思が最も優先されるのかもしれないけど、こっちでは違うよ。最も強いのは『権力(パワー)』と『財力(マネー)』さ。そしてそれを併せ持った連中が、アトリー嬢を逃がしはしないだろう」



 レオンヒルトの用件をおぼろげながら理解したカーマインは、居住まいを正して彼に向き直る。



「詳しく教えてくれ」


「お前が殊勝だと気持ち悪いな。ともかく、既に良くない兆候は散見されている。アトリー嬢の魔法資質はね、個人規模の戦略兵器みたいなものさ。手元に置いておくだけで非常に強力なカードとなる。故にその身柄を押さえようとする権力者は多い」


「お前達王族を筆頭に、か?」


「否定はしないよ。なんせ彼女は平民だからね。後ろ盾がない。今は学院が彼女の身分を守るけど、それは卒業までの期間限定だし、学生の内から働き掛ける者が居ないはずはない。実際既に何度か本人にそういう接触があったようだ」


「なんだと?」


「一番角を立てずに彼女を手に入れる手段はね、彼女と恋仲になって娶ってしまうことさ。そうなると意図が明け透けであっても周囲は文句を言えないからね。だから権力者の中には、学院に通う子息に対して『アトリー嬢を落とせ』と命じている者も居る。まあ、お前にとっては喜ぶべきか微妙だけど、アトリー嬢の鈍感さは筋金入りみたいだから、現時点では彼女本人はアプローチに気付いてすらいないけど」



 その言葉に色々な意味で脱力したカーマインは小さく息を吐く。



「別にそれだって、真っ当に挑んでアトリー嬢の心を射止めるのであれば、悪いことじゃあない。背景はどうあれ、彼女当人が自分の意思で幸せを選ぶのであれば外野がとやかく言うことじゃあない。そうだろう?」


「……ああ」


「問題は真っ当じゃあないことを考える輩さ。例えば身分差でごり押ししてアトリー嬢を無理矢理養子にしようと画策したり、真実なんの後ろ盾も持たない彼女の両親を囲って人質にしようとしたり、酷いのになると親子どころか孫ほども年の離れた爺さんがアトリー嬢を嫁に望んだり、なんてのも聞くなぁ」


「リヒティナリア人は、どうしてそういうことばかり精力的なのだ?」


「性根が腐ってるからじゃないかな。僕が言うと説得力があるだろう?」



 ともかく、学院ではプリムローズにクソほどダメ出しをされて少しはミアベルを取り巻く環境を理解したと思っていたカーマインだが、それはどうやら全然甘かったらしい、とレオンヒルトの暴露で強制的に理解させられた。

 頭を抱えるカーマインの姿をにこやかに眺めていたレオンヒルトは、その顔のまま言葉を続けた。



「心配しなくても今のところは大丈夫だよ。アトリー嬢が在学中は外からの干渉はできない。エンディミオンは王立だし、ラブクラフト大公妃に喧嘩を売りたい貴族は居ない」


「アトリーの両親の件は?」


「彼女の実家はコーリッジ男爵領だからねぇ。むしろ安全だよ」


「む?たかが、と言っては悪いが男爵家ではないのか?」


「だからいいのさ。権力構造から遠い騎士系の末端貴族で、都合がいいことにそれなりに実力と実績があって、経済的につけ込まれる心配がない程度には裕福で、そして当人達の資質が善良と来ている。なにより素晴らしいのは男爵令息がアトリー嬢と懇意にしているということだね。正直、レックスがアトリー嬢を娶ってくれるのが一番丸いと僕は思っているのだけど」



 ミアベルを狙う権力者達は互いに影で牽制し合っている状況なので、大っぴらにコーリッジ男爵家に対してパワーゲームを仕掛けることは出来ない。そんなことをすれば全方面から攻撃されるのが明らかだから――というかそうなるように目の前の王子が仕組むからだろう。



「流石に、見ず知らずの令息や祖父ほども年が離れた相手に嫁がされたりするとアトリー嬢が可哀そうだから、もしもの時は僕がお節介でも焼こうかと考えていたんだけどね。そこでお前だ」


「……友好国であるガルムの王族に嫁ぐのであれば、そちらの貴族も下手な横槍は入れられんということか」


「そういうことだ。本音を言えば我が国の民で居て欲しいところではあるけど、実際諸々の面倒を考えればアトリー嬢的にもガルムの脳筋、もとい実力主義の文化の中に居たほうが幸せかもしれない、とね」



 このリヒティナリア王国の社会は、きっとミアベルには生き辛い。そのレオンヒルトの考え自体はカーマインも否定出来ないことであった。

 ただし、



「全ては、アトリーの意思が優先されることだ」


「当たり前じゃないか。だから言ったろ、合意があればって」



 言うまでもない、とレオンヒルトは肩を竦めた。



「だから僕はね、お前に発破を掛けに来たのさ。アトリー嬢の幸せを望むならば、死に物狂いで彼女を惚れさせろよ、ってね」


「ふん。偉そうな物言いだな」


「実際偉いからね。身も蓋もない言い方をすれば、アトリー嬢っていう将来的な爆弾を抱え続けるよりは、脳みそまで筋肉の国で引き取ってくれたほうが助かるんだ」


「成程な」



 話はわかった、とカーマインは頷いた。

 レオンヒルトはこういう性格なので偽悪的な物言いをしているが、好意的に解釈すればつまり彼はカーマインへと忠告をしに来てくれたのだ。ミアベルを取り巻く現実的な危機を伝えて、対処するための心構えをせよ、と言いに来たのだ。そこにはレオンヒルトの善意だけではなく打算も当然あるのだろうが、少なくともカーマインの立場では知らされなければ知り得なかったし、知った以上は黙っているつもりはない。



「一つ、訊きたいのだが」


「なんだい?」


「お前がそこまでアトリーのことを気に掛ける理由はなんだ?」



 政治的な事情はわかった。

 だがそれをレオンヒルト本人が動いてまで対処する理由が判然としない。

 するとレオンヒルトは何故か少し離れた所まで歩き、カーマインを手招きした。意図を察したカーマインはカレニーナをその場に残してレオンヒルトへと寄る。

 そしてレオンヒルトは声を潜めてこんなことを言い出す。



「実はね、ある人に好かれるためのキャンペーン中なんだ」


「は?」


「うん。彼女曰く『友達を大事にしないヤツは嫌い』らしいからね、僕は友達強化月間なわけ」



 カーマインは思い切り顔を顰めた。



「俺はお前と友人になった覚えはないぞ」


「安心してくれ。僕もない」



 意味が解らん、と困惑するカーマインの姿に、むしろ楽し気に笑みを深めるレオンヒルト。



「だから僕はアトリー嬢を助けることにしたのさ」


「それはつまり、アトリーが、その『ある人』とやらの友人だということか?」


「そうそう」



 彼女は絶対認めないだろうけどね、とレオンヒルトは苦笑した。



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