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23.天然お嬢様のワンダーらいふ  作者: ひろーら


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6/7

第6話 ワンダーランドへようこそ前編

登場人物紹介

青島 麗子  天然お嬢様

柿沼 誠二  お嬢様の執事

チロ子    しゃべる犬、不思議世界の案内人

たんとむ   カラクリ屋敷の主人

ツェペラ   マシンの発明家

とんちゃん  バーのママ

ティルナー  不思議世界の副管理人

マスター   不思議世界の総支配人


*登場する名称は全てフィクションです。

「チロ子さん、ここまで案内、ありがとうございました。」

『柿沼さん、それに麗子さん、マスターによろしくね。』

「チロ子...行かないの?」

『アタシの案内はここまでよ。マスターに会うなら、これ以上アタシにすることは無いわ。』

「チロ子~、一緒に行こうよぅ~。」

『麗子...ここにはここのルールが...。』

「チロ子さん、そのルールなのですが。」

『ルールがどうかした?マニュアルもあるけど。』

「そのマニュアルやルールは誰がどう制定したのですか。」

『そんなの知らないわよ。何か昔からあるとか何とか...そういや...なんでだろ...。』

「恐らくこの不思議世界の住人には知られたくない何かをマスターが持っているのではないでしょうか。」

『アタシ達への秘密かぁ...、だとしてもそれがどうしたって言うの。』

「私は最初からこの世界自体に違和感を感じていました。特に最後のティルナーさんは何か言いたげでした。」

『だとしても、アタシ一人では何ともならないわよ。』

「いえいえ、チロ子さん。あなた一人ではありませんよ。」

「そうだよ、オイラたちもいるんだぜ。」

「チロ子~、みんなで来ちゃったわよ♥️」

「そう言う...事だ...チロ子...。」

『何よ、たんとむ...ツェペラ...とんちゃん...ティルナーまで...。』

「はいはい、柿沼様より連絡を頂きましたからね。」

「オイラももらったよ。」

「あらやだ、アタシだけの恋文じゃなかったのかしら♥️」

「流石に...フラグで...分かったようだね...。」

「皆様には、この世界の本当の姿をお見せする必要があると考え、お伝えしました。」

『ホントの姿...?この不思議世界が?』

「それです。皆さんはここを不思議世界と信じていますが、それは本当でしょうか。」

『いや...だって...マスターが...。』

「そのマスターですが、何者でしょうね。皆様はマスターの何をご存知なんでしょうか。」

「えっとえっと...この世界の...偉い人。」

「オイラ頼まれて設計したケド、よく分からんシステム...作らされたよ。」

「そうねぇ...ん?そういや...マスターって...男性だか女性だかも分からないわよねぇ...。」

「マスターは徹底した秘密主義者よ...。簡単には素性は出さないわね...。」

『柿沼さんは...知っているの?』

「私も詳しくは知りませんが...何となく分かります。」

「とりあえず、ここにみんないてもしゃーないから、行こ。」


マスタールームの扉を開ける。

中に誰かいる。

「あなたがこの世界のマシタね!」

『いや...下じゃなくて...マスターだから...。』

『誰ニャア...うるさいニャア...。』

「マスター様はネコ様でしたか。」

『ん?へっ...何でみんないるニャア?』

『何でこんなトコにいんのよ...マルタン...。』

『おおっ...チロ子じゃない。どしたん、みんなして...。』

「あの、マルタン様。我々はマスター様に会いに来たのです。マスター様はどこにいるのでしょうか。」

『ん?マスター...?マスターって誰ニャ?』

「ちょっと、マスターはいないの。ネコしかいないんだけど。」

『どしたん?チロ子...みんな騒いでるニャ...。』

「やはりそうでしたか。」

「どういうことよ柿沼。」

「この世界のマスター、それはチロ子さん、あなたですね。一見案内人を装い、あなたを直接見ていない住人に、さも別にマスターがいるよう見せかけた。」

『流石だわ、柿沼さん。私がマスターといつ気が付いたのよ。』

「ここの住人は移動しないんですよね。副管理人ですら出来ない。でも、同じ住人のチロ子さんだけ全てのエリアに行けるのはマスターである証拠です。」

「でもよぅ、オイラ...マスターから頼まれて設計したぜ。」

「ツェペラさん、あなたはマスターの確かな姿を見ましたか。」

「う~ん、言われてみれば...見てない...。」

「チロ子さん、何故このようなことをするのでしょうか。我々や住人に何をさせたいのでしょうか。」

『やるじゃない、柿沼さん。アタシはあなたのような人が現れるのを待っていたのよ。』

「チロ子...待っていたって?」

『この世界...不思議でも何でもない...異次元世界なのよ。ツェペラの設計はスゴかったけど、些細な事からシステムが不具合を起こしているのよ。』

「オイラのマシンは壊れないぞ。」

『ええ、マシンでは無く、周囲の環境に歪みが出たのよ。それがあのドアよ。』

「チロ子さん、我々で修理か対処出来るのでしょうか。」

『分からないわ。でも...麗子と柿沼さんなら...出来るかも...しれないわね...。』

「ん?なんで私なら出来るのかな、チロ子。」

『何となくよ...何となく...。さあ、みんなでメインルームに行くわよ。』

「チロ子さん、我々は何をすればよろしいんでしょうか。」

『そうねぇ...、分かり易く言えば...この世界をリセット...してもらう...感じかな。』


第7話(最終話) 予告

遂に不思議世界の核心が判明する。

皆の目の前で起こる最後のワンダーとは?

次回 「ワンダーランドへようこそ後編」

おおっ...遂に来たよ最終話。

麗子と柿沼さんはいったい...。

ではまた。

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