第5話 不思議な不思議?!
登場人物紹介
青島 麗子 天然お嬢様
柿沼 誠二 お嬢様の執事
チロ子 しゃべる犬、不思議世界の案内人
ティルナー 不思議世界の副管理人
*登場する名称は全てフィクションです。
『ふぅ...なんか...ここ...苦手なんよ...。』
「チロ子さんは案内人ですよね。住人の皆さんとは仲良くないんですか?」
『ええ、みんないい人よ。ここのティルナーもね。でも...。』
「ここはティルナー様のエリアなんですね。何がチロ子さんをそうさせるのでしょうか。」
『会えば分かるわよ。ティルナーいる?』
「なんだ...チロ子じゃない...、何しに来たのよ...。」
『お客さん連れて来たのよ。』
「迷い人だな...、ならミッションをしないとならんねぇ...。」
「あの、ティルナー様、私柿沼と申します。こちらは麗子お嬢様です。」
「柿沼さんと麗子さん...、どれ...ふ~ん...麗子って我儘娘に...付き添う執事ねぇ...。」
「どうして我々の事がお分かりに?」
『ティルナーはこの世界の副管理人よ。マスターの次の人なの。』
「そうでしたか、失礼しましたティルナー様。」
「あなたはいいわ...柿沼さん。私のミッションは...麗子さん、あなたにだけ...解いてもらうわ...。」
『ちょっと、ティルナー...それはムリ...。』
「チロ子...ルールを忘れた訳じゃないわよね。ここのクリア条件を決めるのは私なんだけど。」
『そりゃそうだけどさ...麗子一人じゃ...。』
「チロ子、大丈夫よ。私だってたまにはやっちゃうんだから。」
『麗子...あなたティルナーの事が分かっていないから言えるのよ...。あの...。』
「チロ子...それ以上は...分かるわね...。」
『はいはい...副管理人様の言う通りですよ...。』
「チロ子、ありがとね。でも、私はただの天然お嬢様じゃないのよ。」
『天然ボケしたお嬢様...だもんね...。』
「それで...ティルナーさん、私は何をすればいいのかしら?」
「麗子さん...あなたが思う不思議とは何ですか。」
「それの答えがミッションですか。」
「ミッションでは無いわ。でも...ミッションでもある。そう...不思議なのよ...。」
「ちょっと...何言ってんのか分かんないんだけど。」
「普通の人間は...この世界には...来ないわ。いや...来れないと言うのが正しいわね。」
「あのドアくぐれば誰でも来れますよね。」
「そのドアが...まあいいわ。ミッションに...。」
「ちょっと...気になるじゃない。ドアは何なのよ。」
「なら...教えてあげるわ...。あのドアは冥土の門。つまり死に関わる者にしか見えないのよ。」
「じゃあ、私や柿沼は死んじゃったって言うの?」
「たまに...いるのよ...生きてるのに...ここに来る人...。」
「じゃあ...。」
「あなたも柿沼さんも...今は...生きているわ...、今は...ね。」
「じゃあ、元の世界に戻ることが出来ない時って...。」
「亡くなることを意味するわ。でも...ここは不思議世界...。何が起こるかは...あなた方次第...。」
「何故、柿沼を外したの?」
「そうね...柿沼さんは...既に...。」
『ティルナー、それって...。』
「後はマスターによるわね。さあ、麗子さん、これがラストミッションよ。」
ティルナーが箱を出す。
「この箱の中身を当てて下さい。当たればマスタールームの扉が開きます。外れたら...。」
「外してもポイントが減る...とか?」
「外した時点でゲームオーバーです。この不思議世界より冥界に移動してしまいます。」
「めっ...冥界って...。」
『麗子...ここは...最後の場所...、案内もここで最後なの...。』
「じゃあ...チロ子も...。」
『私は案内人、次の迷い人の案内をするだけ...。』
「さあ、麗子さん。中身を言うのです。あなたの不思議の答えを。」
私...いつも柿沼に助けてもらってた...。
甘えてばかりで...でも、今度は違う。
私が柿沼を助ける番よ。
でも...中身...ん?確かティルナーさん、不思議がどうとか言ってたな。
不思議...ふしぎ...ぎふし...違うか...。
そうだ!私って...天然...つまり私自身が不思議...えっ?
「箱の中身を言えばいいのよね。」
「そうよ。何か分かったかしら。」
「うん、箱の中身は...。」
もう...アレしか考えられないよ。
「中身はカラっぽよ。」
『はぁ...頭が空とか?』
「確かにお嬢様は空ですね。」
「ホントに空でいいのね...。」
「うん、カラなのは、これから沢山詰め込むからよ。柿沼の事、たんとむさんの事、ツェペラさんの事、とんちゃんの事、チロ子...あなたの事。」
「成る程な...思い出か...、悪くない...。」
「じゃあ、箱を開けるよ。」
「その必要はないわ...。」
『マスタールームの扉が開いているわよ。』
「お嬢様、先に進めますよ。」
「ティルナーさん...これって...。」
「ここは...不思議な世界...、不思議な事が起こるのよ...。」
「ティルナー様、お嬢様がお世話になりました。」
「いいのよ...柿沼さん...。あなたも...いや...何でもないわ...。さあ、行きなさいマスタールームへ。」
第6話 予告
遂に最後の部屋、マスタールームに着いた麗子、柿沼、チロ子。3人の前にマスターが遂に姿を見せる。
次回 「ワンダーランドへようこそ前編」
さあ、いよいよラストエピソードだよ。
ではまた。




