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23.天然お嬢様のワンダーらいふ  作者: ひろーら


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第5話 不思議な不思議?!

登場人物紹介

青島 麗子  天然お嬢様

柿沼 誠二  お嬢様の執事

チロ子    しゃべる犬、不思議世界の案内人

ティルナー  不思議世界の副管理人


*登場する名称は全てフィクションです。

『ふぅ...なんか...ここ...苦手なんよ...。』

「チロ子さんは案内人ですよね。住人の皆さんとは仲良くないんですか?」

『ええ、みんないい人よ。ここのティルナーもね。でも...。』

「ここはティルナー様のエリアなんですね。何がチロ子さんをそうさせるのでしょうか。」

『会えば分かるわよ。ティルナーいる?』

「なんだ...チロ子じゃない...、何しに来たのよ...。」

『お客さん連れて来たのよ。』

「迷い人だな...、ならミッションをしないとならんねぇ...。」

「あの、ティルナー様、私柿沼と申します。こちらは麗子お嬢様です。」

「柿沼さんと麗子さん...、どれ...ふ~ん...麗子って我儘娘に...付き添う執事ねぇ...。」

「どうして我々の事がお分かりに?」

『ティルナーはこの世界の副管理人よ。マスターの次の人なの。』

「そうでしたか、失礼しましたティルナー様。」

「あなたはいいわ...柿沼さん。私のミッションは...麗子さん、あなたにだけ...解いてもらうわ...。」

『ちょっと、ティルナー...それはムリ...。』

「チロ子...ルールを忘れた訳じゃないわよね。ここのクリア条件を決めるのは私なんだけど。」

『そりゃそうだけどさ...麗子一人じゃ...。』

「チロ子、大丈夫よ。私だってたまにはやっちゃうんだから。」

『麗子...あなたティルナーの事が分かっていないから言えるのよ...。あの...。』

「チロ子...それ以上は...分かるわね...。」

『はいはい...副管理人様の言う通りですよ...。』

「チロ子、ありがとね。でも、私はただの天然お嬢様じゃないのよ。」

『天然ボケしたお嬢様...だもんね...。』


「それで...ティルナーさん、私は何をすればいいのかしら?」

「麗子さん...あなたが思う不思議とは何ですか。」

「それの答えがミッションですか。」

「ミッションでは無いわ。でも...ミッションでもある。そう...不思議なのよ...。」

「ちょっと...何言ってんのか分かんないんだけど。」

「普通の人間は...この世界には...来ないわ。いや...来れないと言うのが正しいわね。」

「あのドアくぐれば誰でも来れますよね。」

「そのドアが...まあいいわ。ミッションに...。」

「ちょっと...気になるじゃない。ドアは何なのよ。」

「なら...教えてあげるわ...。あのドアは冥土の門。つまり死に関わる者にしか見えないのよ。」

「じゃあ、私や柿沼は死んじゃったって言うの?」

「たまに...いるのよ...生きてるのに...ここに来る人...。」

「じゃあ...。」

「あなたも柿沼さんも...今は...生きているわ...、今は...ね。」

「じゃあ、元の世界に戻ることが出来ない時って...。」

「亡くなることを意味するわ。でも...ここは不思議世界...。何が起こるかは...あなた方次第...。」

「何故、柿沼を外したの?」

「そうね...柿沼さんは...既に...。」

『ティルナー、それって...。』

「後はマスターによるわね。さあ、麗子さん、これがラストミッションよ。」

ティルナーが箱を出す。

「この箱の中身を当てて下さい。当たればマスタールームの扉が開きます。外れたら...。」

「外してもポイントが減る...とか?」

「外した時点でゲームオーバーです。この不思議世界より冥界に移動してしまいます。」

「めっ...冥界って...。」

『麗子...ここは...最後の場所...、案内もここで最後なの...。』

「じゃあ...チロ子も...。」

『私は案内人、次の迷い人の案内をするだけ...。』

「さあ、麗子さん。中身を言うのです。あなたの不思議の答えを。」


私...いつも柿沼に助けてもらってた...。

甘えてばかりで...でも、今度は違う。

私が柿沼を助ける番よ。

でも...中身...ん?確かティルナーさん、不思議がどうとか言ってたな。

不思議...ふしぎ...ぎふし...違うか...。

そうだ!私って...天然...つまり私自身が不思議...えっ?

「箱の中身を言えばいいのよね。」

「そうよ。何か分かったかしら。」

「うん、箱の中身は...。」

もう...アレしか考えられないよ。

「中身はカラっぽよ。」

『はぁ...頭が空とか?』

「確かにお嬢様は空ですね。」

「ホントに空でいいのね...。」

「うん、カラなのは、これから沢山詰め込むからよ。柿沼の事、たんとむさんの事、ツェペラさんの事、とんちゃんの事、チロ子...あなたの事。」

「成る程な...思い出か...、悪くない...。」

「じゃあ、箱を開けるよ。」

「その必要はないわ...。」

『マスタールームの扉が開いているわよ。』

「お嬢様、先に進めますよ。」

「ティルナーさん...これって...。」

「ここは...不思議な世界...、不思議な事が起こるのよ...。」

「ティルナー様、お嬢様がお世話になりました。」

「いいのよ...柿沼さん...。あなたも...いや...何でもないわ...。さあ、行きなさいマスタールームへ。」


第6話 予告

遂に最後の部屋、マスタールームに着いた麗子、柿沼、チロ子。3人の前にマスターが遂に姿を見せる。

次回 「ワンダーランドへようこそ前編」

さあ、いよいよラストエピソードだよ。

ではまた。

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