第7話(最終話) ワンダーランドへようこそ後編
登場人物紹介
青島 麗子 天然お嬢様
柿沼 誠二 お嬢様の執事
チロ子 しゃべる犬、不思議世界のマスター
たんとむ カラクリ屋敷の主人
ツェペラ マシンの発明家
とんちゃん バーのママ
ティルナー 不思議世界の副管理人
マルタン 支配人室にいるしゃべる猫
*登場する名称は全てフィクションです。
「チロ子さん、いやマスターさん。こちらがメインルームですか。」
『そうよ、柿沼さん。正面の機械がメインコンピューターよ。ツェペラ、何か分かるかしら?』
「どれ、う~ん、全部正常だよ。だから言ったろ、オイラのマシンは壊れないって。」
「マスターさん、歪みとは何でしょうか。」
『このマシン、起動して暫くは正常だったのよ。でも、段々別次元との共鳴をしたみたいで、ある日ドアが現れたの。』
「私達が来たドアだね、チロ子。」
『最初は誰も入って来なかったわ。でも、とんちゃんが来たのよ。』
「すぐにチロ子が来たから、助かったわよ~ん♥️あの時色々言ってここに残らせてもらったのよね~ん♥️」
『とんちゃんがしつこかったわね...。』
「マスターさん、とんちゃんさんは後から来たとして、他の住人はいつからいたのでしょうか。」
『最初、アタシとティルナーでこの空間に転移したのよ。』
「こんな...事に...なるとはな...。」
『その後、たんとむとツェペラを呼んで、このエリアを整えたのよ。』
「ですです、私達は元々別の所に一緒にいたんです。」
「あっちでは、オイラのマシンがもっとあったんだぜ。」
「あの、マスターさん、マルタンさんはどうしてこちらにいるんですか?」
『マルタンは歪みから来たのよ。ここに長くいた事で、猫になったのよ。』
「猫に...なった...。どういう事でしょうか、マスターさん。」
『元々マルタンはあなた方と同じ人間よ。最初は分からなかったけど、ここには不思議な力が働いているわ。』
「しかし、とんちゃんさんは動物になっておりませんよね。」
「オイラがバリア作っておいたからな。麗子や柿沼さんだって人間のままじゃん。」
『システムを止めようとも思ったけど、何が起こるか分からないから、そのままにしてあるのよ。』
「成る程、マスターさん、マニュアルはありますか。」
『はい、これ、何か分かるかしら?』
「少し確認します。」
暫くして。
「マスターさん、このアップデートはしていますか?」
『アップデート?なにそれ...、美味しいの?』
「システムは定期的にアップデートしないと、次元の歪みを発生させるそうです。恐らくアップデートすれば大丈夫だと思います。」
『ツェペラ、そのアップデートってどうするのよ。』
「ん?このパネルでこうすりゃ出来るよ。」
システムがアップデートされ、次元の歪みは修正されていった。
「ちっ...ちっ...チロ...子...。」
「どうしたのよ、麗子。そんなアホみたいな顔して。」
「マスターさま、いやチロ子嬢、お姿が人間になってます。」
「ん?姿?ちょっと、ティルナー鏡持って来てよ。」
「はい、チルマーゼ様。こちらでございます。 」
「ちるま~ぜ?チロ子どうしちゃったの?」
「麗子さん、こちらは女王チルマーゼ様です。控えなさい。」
「はいはい、チルマーゼ様、ようやく元に戻れましたですね。」
「オイラもやっとチルマーゼ様の為に研究出来るよ。」
「皆、色々と迷惑をかけたようですね。柿沼さん、麗子さん、お二人を元の世界に送ります。ツェペラ、準備をお願いします。」
「分かってるって、女王様。」
「あの、チルマーゼ女王様、失礼とは思いますが、我々2人と行きませんか。とんちゃんさんは我々の世界の人間でもあります。」
「とんちゃん、あなたはどうしますか。」
「アタシは女王陛下に任せるわよ~ん♥️どこにでもついて行くわよ~ん♥️」
「たんとむ、ツェペラ、ティルナーはどうです?」
「はいはい、わたくしは陛下にお任せです。」
「オイラも女王様に任せるよ。」
「わたくしは...陛下に従うまで...。」
後ろから誰か来た。
「何よ...騒がしいわね。ここどこ?」
「マルタン...いやマルローズ、気がつきましたね。」
「ん?へっ...じ...じょ...ジョジョ...女王様!どうしたんですか?」
「やっと元に戻れたようですね。皆揃いましたね。」
「女王様、柿沼さんの世界に戻る準備出来たよ。やっぱオイラのマシンは一番だよ。」
「それでは、柿沼さん、麗子さん、お元気で。」
「チロ子~、やだよ~、一緒に行こうよぅ~。」
「お嬢様、チルマーゼ陛下にも事情があるのです。皆様、お世話になりました。」
「では、ツェペラ、お願いします。」
ん?ここ...お屋敷だ。
「柿沼、柿沼はいる?」
「はい、お嬢様。こちらにいますよ。」
「元に戻れたのよね。」
「ツェペラ様のシステムのお陰ですね。」
「もう...チロ子と会えないのかな...。」
「チルマーゼ様もどこかで他の者と楽しく過ごすことでしょう。」
「柿沼、たまには散歩するわよ。」
「はい、お嬢様。」
こんなトコに屋敷?
「あら、麗子さん、元気そうね。」
「ちろこ~、会いたかったよ。」
「オイラたちも来ちゃったよ。」
「おやおや、皆様。」
「皆...達者...だな...。」
「誰ですか、この2人...。」
「まあ、麗子ったら...アホ面し•な•い•の♥️」
みんなとの新たなハッピーライフが始まるね。
天然お嬢様のワンダーらいふ 完
チロ子女王、何やってんだかねぇ...。
まあ、めでたし、めでたしってね。
では、別の作品でお会いしましょう。
アデュー♥️




