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月が砕けた夜に、君を探す  作者: もふもふ戦士


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第3章 城壁の外の異形

 警報が鳴ったのは、午前五時四十二分だった。


 エリュシオン防衛軍、特殊戦闘部隊《ゼロ班》専用宿舎。

 まだ夜の名残が残る薄暗い廊下に、けたたましい警告音が響き渡った。


『緊急出動要請。第七監視区域外縁にて、複数の敵性反応を確認。繰り返す――』


 カイは目を開けた。

 眠気は、一瞬で消えた。

 ベッドから身を起こし、壁に立てかけてあった黒い戦闘服へ手を伸ばす。

 右腕の刻印に、変化はない。

 だが、胸の奥に残る違和感は消えていなかった。

 昨日、グレンの食堂で聞こえた声。


『……いっしょに、かえろう』


 あれは夢だったのだろうか。

 それとも、失われた記憶の一部なのか。

 答えを探す暇はなかった。


 カイは黒いコートを羽織り、愛剣《月影》を腰に装着する。

 扉を開けた瞬間、廊下の向こうからユウが走ってきた。


「カイ! 起きてるか!」

「見ればわかるだろ」

「だよな! 今回はちょっとヤバそうだぞ!」

「何があった?」

「詳しいことはシンが調べてる。でも、レムナントの動きがおかしいらしい」

「……またか」


 カイは小さく呟いた。


 第七監視区域。

 あの場所で、また何かが起きている。


---


 作戦室には、すでにレオンとシンがいた。

 中央の大型モニターには、城壁外の地形図が映し出されている。

 赤い光点が、廃墟となった市街地の一角に密集していた。


「全員、揃ったな」


 レオンが振り返る。

 グレン、リリス、イリスも席についた。


「シン、説明を」

「了解」


 シンが端末を操作すると、地形図が拡大された。


「午前五時十九分、第七監視区域の外縁で敵性反応を確認。現在までに十八機を捕捉している」

「十八?」


 ユウが眉を上げた。


「前回より多いな」

「ああ。だが、問題は数じゃない」


 シンが画面を切り替える。

 赤い光点が、一定の間隔を保ちながら移動していた。


 まるで、何かを囲むように。


「通常、量産型レムナントは索敵、排除、防衛といった基本行動を取る。ところが今回の個体群は、周辺の監視装置にも、接近した無人偵察機にも反応しなかった」

「攻撃してこなかったってこと?」


 リリスが尋ねる。


「そうだ。こちらから刺激しなければ、戦闘行動を取らない可能性がある」

「それなら、放っておけばいいんじゃないか?」


 ユウが言う。

 シンは首を振った。


「問題は、彼らが向かっている場所だ」


 画面に、古い地下施設の見取り図が表示された。

 その中央に、赤い円が描かれている。


「旧都市地下交通網、第七連絡路」


 カイは画面を見つめた。


「地下鉄の跡か」

「そうだ。十七年前の砕月で放棄された施設だが、一部の通路は現在も残っている」

「……それが?」

「その連絡路の先に、軍の旧施設が存在した可能性がある」


 シンの声が、わずかに低くなった。


「第七研究区画だ」


 室内の空気が変わった。

 先日の任務後、軍の記録から消されていることが判明した名称。

 それが、再び現れた。


「位置は特定できたのか?」


 レオンが尋ねる。


「いや。正確な所在地は不明だ。今回の地図も旧都市の公共記録から復元したものにすぎない」


「つまり、まだ推測か」

「そういうことだ」


 シンは画面を閉じた。


「だが、レムナントが何かを探しているように見えるのは確かだ」

「……機械が、何かを探している」


 カイはその言葉を繰り返した。

 なぜか、胸がざわついた。


 レオンが立ち上がる。


「任務は敵性機械群の調査と排除。ただし、今回は不用意に交戦しない」


 隊員七人を見渡す。


「敵の目的を確認する。危険と判断した場合は即座に撤退する」

「了解!」


 全員の声が重なった。


 レオンは最後に、カイへ視線を向けた。


「カイ。昨日のこともある。何か異変を感じたら、必ず報告しろ」

「……わかっている」

「一人で抱え込むなよ」


 カイは静かに頷いた。

 その言葉が、少しだけ温かかった。


---


 城壁の外には、死んだ都市が広がっていた。

 崩れた高層ビル。

 錆びついた車両。

 舗装の割れ目から伸びる雑草。


 十七年前、ここにも人々の暮らしがあった。

 今では、風の音だけが通りを抜けていく。

 ゼロ班は装甲輸送車を降り、廃墟の中へ進んだ。


「ピピ、上空偵察開始!」


 ユウの肩から、小型ドローンが飛び立つ。

 青い光を点滅させながら、瓦礫の上空へと上昇していった。


『索敵範囲、拡大中』


 ユウの端末に、周辺の立体地図が表示される。


「敵性反応、前方三百メートル。数は……十八、変化なし」

「イリス」


 レオンが短く呼ぶ。


「……確認した」


 イリスは崩れた建物の上階へ移動し、狙撃銃《セブン・バレット》を構えた。

 照準器の向こうに、異形の機械たちが映る。


 細長い四肢を持つ偵察型。

 両腕に刃を備えた近接型。

 分厚い装甲をまとった重装型。


 そのどれもが、同じ方向を向いていた。


「……動かない」

『どういうこと?』


 リリスの声が通信に入る。


「……全機、地下入口を監視している」


 カイは廃墟の陰から、その光景を見つめた。

 十八機のレムナント。

 だが、そこにあるのは単なる待機ではなかった。

 

 機体同士の間隔。

 視線の方向。

 重装型を前面に置いた配置。

 明らかに、何かを守る陣形だった。


「……おかしいな」


 カイが呟く。


「何がだ?」


 隣のレオンが尋ねる。


「こいつら、俺たちを待っているわけじゃない」

「……ああ」


 レオンも頷いた。


「何かが、あそこから出てくるのを警戒しているように見える」


 その瞬間だった。

 地下入口の奥で、低い振動音が響いた。


 ゴウン――。


 瓦礫がわずかに揺れる。

 十八機のレムナントが、一斉に動いた。


「……反応変化!」


 シンの声が通信に響く。


「全機、戦闘態勢へ移行!」

「何に反応した!?」


 ユウが叫ぶ。


「不明! 地下から新たな信号を検出!」


 直後、地下入口の闇から、一つの影が現れた。

 人型に近い機体。

 だが、その姿はこれまでの量産型とは明らかに異なっていた。


 細身の装甲。

 胸部に埋め込まれた青白い発光体。

 そして、顔に相当する部分には、縦に細長い赤い光が走っている。

 その機体が姿を現した瞬間、周囲のレムナントが一斉に姿勢を変えた。


 まるで、命令を待つ兵士のように。


「……何だ、あれ」


 ユウの声が震えた。

 シンが素早く端末を操作する。


「識別照合中……該当機体なし」

「新型か?」


 レオンが尋ねる。


「不明だ。ただし、量産型とは信号構造が違う」


 人型機体が、ゆっくりと右腕を上げた。

 その瞬間、十八機のレムナントが同時に動き出す。


「来るぞ!」


 レオンが叫んだ。


「全員、戦闘配置!」


---


 最初に飛び出してきたのは、六機のスカウトだった。

 瓦礫を蹴り、低い姿勢で一気に距離を詰めてくる。


「カイ、右を頼む!」

「了解!」


 カイは《月影》を抜いた。

 青白い光が刃に走る。

 一機目が跳躍した瞬間、カイは半歩だけ身体をずらした。

 振り下ろされた爪が、肩先をかすめる。


 次の瞬間。

 閃光が走った。

 高周波振動剣が機体の胴を斜めに切り裂く。

 火花が散り、スカウトは地面に崩れ落ちた。

 しかし、二機目がすぐに迫る。


「遅い!」


 カイは地面を蹴った。

 身体を低く沈め、敵の懐へ滑り込む。

 横薙ぎの一閃。

 機体の脚部が切断され、勢いを失ったレムナントが瓦礫へ激突した。


「カイ、左!」


 リリスの声。


 振り向くより早く、銃声が響いた。


 パンッ!


 イリスの狙撃弾が、カイの背後に迫っていた三機目の頭部を正確に撃ち抜く。


「……油断しないで」

「助かった!」


 カイは短く答えた。

 その向こうでは、レオンがリーパー二機を同時に相手にしていた。

 刃が交錯する。

 金属音が廃墟に響き渡った。


 リーパーの高速斬撃を、レオンは最小限の動きで受け流す。

 右から一撃。

 左から追撃。

 だが、レオンの剣は揺るがない。


「その程度か」


 敵の刃が交差した瞬間、レオンは一歩踏み込んだ。

 長剣《ヴァリアント》が弧を描く。

 防御から反撃へ。

 一瞬の隙を突いた斬撃が、二機の関節部を連続して破壊した。

 機械の残骸が地面へ落ちる。


「グレン、前方!」

『任せろ!』


 グレンが巨大な盾《ガーディアン》を構えた。

 重装型バスティオンが、轟音とともに突進してくる。

 鋼鉄の塊が、正面から衝突した。


 ドォンッ!


 地面が震えた。

 グレンの足元の舗装がひび割れる。

 それでも、男は一歩も退かなかった。


「……軽いな」


 低い声が響く。

 グレンは盾を押し返した。

 バスティオンの巨体が、わずかに浮く。


「ユウ!」

「待ってました!」


 ユウが瓦礫を蹴って跳躍する。

 二丁拳銃《スイフト》が連続して火を噴いた。

 狙いは装甲ではない。

 グレンが押し開いた、わずかな関節の隙間。

 弾丸が内部機構へ食い込む。

 バスティオンの脚部が爆ぜた。


 巨体が傾いた瞬間、グレンが盾を叩き込む。

 重い衝撃音。

 機体は地面へ沈み、動かなくなった。


「よっしゃあ!」

「浮かれるな、ユウ!」


 レオンの声が飛ぶ。


「まだ終わっていない!」


---


 戦況は、次第に奇妙なものへ変わっていった。

 量産型レムナントたちは、単純に突撃してくるわけではなかった。

 

 一機が攻撃すると、別の機体が退路を塞ぐ。

 前衛が崩れると、後衛がすぐに穴を埋める。

 まるで、一つの意思によって動かされているようだった。


「……連携精度が高すぎる」


 シンが呟く。


「量産型だけで、ここまで統率された戦術行動を取るのは不自然だ」

「さっきの人型が指揮してるのか?」


 ユウが尋ねる。


「可能性が高い」


 シンは画面を凝視した。


「だが、あの機体はまだ攻撃に参加していない」

「見てるだけってこと?」


 リリスが言う。


「……そうだ」


 シンの声が低くなる。


「こちらの戦い方を観察しているように見える」


 カイは人型機体へ視線を向けた。


 赤い光。

 青白い胸部。

 静かに立つ、その姿。

 なぜか、見覚えがあるような気がした。


 その瞬間。

 右腕が熱を帯びた。


「……っ!」


 カイは足を止めた。

 刻印が、服の下で淡く輝き始める。

 視界の端が揺れた。


 耳の奥に、かすかな音が響く。


『……だめ……』


 少女の声。


『……そっちに、行かないで……』

「……誰だ?」


 カイは思わず呟いた。

 その一瞬の隙を、リーパーが逃さなかった。

 鋭い刃が、カイの胸元へ迫る。


「カイ!」


 レオンが叫んだ。

 次の瞬間、銀色の剣が割り込んだ。


 ギィンッ!


 火花が散る。

 レオンがリーパーの一撃を受け止めていた。


「何をしている!」

「……すまない!」

「戦場で意識を飛ばすな!」


 レオンは敵を押し返し、カイの前へ立つ。


「お前が倒れたら、誰が俺の背中を守る!」


 カイは歯を食いしばった。


「……わかってる!」


 剣を握り直す。

 呼吸を整える。

 今は、考えるな。

 目の前の敵に集中しろ。


 カイは地面を蹴った。

 レオンが受け流したリーパーの側面へ回り込み、《月影》を振り抜く。


 青い閃光が走った。

 機体の胴体が両断され、火花を散らして崩れ落ちる。


「……助かった」


 カイが言う。


「礼は帰ってから聞く」


 レオンは剣を構え直した。


「今は全員で生き残るぞ」

「ああ!」


---


 そのとき、イリスから通信が入った。


『……人型機体が動いた』


 カイが顔を上げる。

 赤い光を持つ機体が、ゆっくりと後退していた。

 地下入口へ戻ろうとしている。


「逃げる気か?」


 ユウが叫ぶ。


「追うな!」


 シンが即座に制止した。


「地下内部の構造が不明だ! 誘導されている可能性がある!」


 だが、その瞬間。

 人型機体が、こちらを向いた。

 赤い光が、カイを捉える。


 そして――。


『……排除』


 機械的な音声が響いた。

 短い、一語だけの命令。

 その直後、残存していたレムナントが一斉に突撃を開始した。


「全機、攻撃行動に移行!」


 シンが叫ぶ。


「グレン、前衛を固定! イリス、右側の敵を抑えろ!」

『了解!』


 グレンが盾を地面へ叩きつける。

 イリスの狙撃が連続して響く。

 ユウが瓦礫の間を駆け抜け、敵の注意を引きつける。

 リリスが通信をつなぎ、各隊員の位置を正確に伝える。

 レオンが戦線を維持し、カイが敵の中央を切り裂く。


 七人の動きが、一つにつながった。


「カイ、前方三機!」

『了解!』

「ユウ、左から回り込め!」

『任せろ!』

「グレン、十秒だけ持たせて!」

『十秒どころか、一分でも持たせてやる!』


 銃声。

 金属音。

 爆発。

 廃墟の街に、激しい戦闘音が響き渡った。


 やがて、最後のレムナントが倒れた。

 黒い煙が、静かに空へ昇っていく。


「……敵性反応、消失」


 シンが報告した。


「量産型十八機、全機停止を確認」


 ユウが大きく息を吐いた。


「はぁ……終わったぁ……」

「まだ警戒を解くな」


 レオンが周囲を見渡す。


「人型機体は?」

「……地下へ消えた」


 イリスが答えた。

 カイは、暗い地下入口を見つめた。

 あの機体。

 あの声。

 そして、右腕の刻印。

 何かが、つながりかけている。

 だが、その輪郭はまだ見えなかった。


---


 戦闘終了後、ゼロ班は地下入口の周辺を調査した。

 入口は半ば崩落しており、奥へ続く階段には大量の瓦礫が積み重なっていた。


「……ここから先は危険だな」


 グレンが呟く。


「構造が不安定すぎる」

「無理に進む必要はない」


 レオンが言った。


「今回の任務は調査と排除だ。深追いはしない」


 シンは入口脇の壁を調べていた。

 そこには、古い金属製の表示板が埋め込まれている。

 文字の大半は腐食していた。


 しかし、一部だけが読み取れた。


『第七――』


 その下には、軍の古い識別記号。

 さらに、小さな数字が刻まれていた。


「……軍の施設だったのか」


 カイが尋ねる。


「可能性は高い」


 シンは慎重に表示板を撮影した。


「だが、この識別記号は現在の軍施設一覧には存在しない」

「また消された記録か」

「……そういうことになる」


 シンは一瞬、言葉を止めた。

 それから、端末の画面を閉じる。


「詳しく調べる必要があるな」


 レオンが頷いた。


「帰還後、正式に調査申請を出そう」


 そのとき、リリスが声を上げた。


「待って。通信ログに、妙なものが残ってる」

「何だ?」

「戦闘中、一瞬だけ軍用の識別信号が混ざっていたの」


 リリスが端末を操作する。

 波形の中に、短い信号が表示された。


「古い形式だけど……これ、軍の内部通信に使われていた識別方式に似てる」

「軍の通信?」


 ユウが眉をひそめる。


「レムナントの近くで?」

「発信源は特定できない。でも、偶然とは思えない」


 シンの表情が険しくなった。


「……そのログ、俺にも送ってくれ」

「わかった」


 レオンはしばらく沈黙していた。

 やがて、静かに言った。


「全員、ここで見聞きしたことは、確認が取れるまで不用意に広めるな」

「……隊長?」


 カイが尋ねる。


「軍を疑っているのか?」


 レオンはすぐには答えなかった。


 崩れた地下入口を見つめたまま、低い声で言う。


「疑いたくはない」


 そして、カイへ視線を向けた。


「だが、仲間を守るためなら、何が相手でも確かめる必要がある」


 その言葉に、カイは静かに頷いた。


---


 帰還の途についた頃、空は夕焼けに染まっていた。

 装甲輸送車の窓から、エリュシオンの巨大な城壁が見えてくる。

 その向こうには、七人が帰る場所がある。


 グレンの料理。

 ユウの騒がしい声。

 リリスの笑顔。

 シンの小言。

 イリスの静かな眼差し。

 そして、レオンの背中。


 カイはそっと右腕に触れた。

 刻印は、今は静かだった。


 だが、あの人型機体が自分を見た瞬間の感覚が、どうしても忘れられない。

 まるで、向こうも自分を知っていたかのような――。


「カイ」


 レオンが隣から声をかける。


「帰ったら、グレンに何か作ってもらうか」

「……また食事の話か」

「悪いか?」

「いや」


 カイは小さく笑った。


「悪くない」


 レオンも笑う。


「今日は全員、よくやった」


 その言葉に、車内の空気が少しだけ緩んだ。

 ユウがすぐに声を上げる。


「じゃあ今日は肉料理がいい!」

「お前はいつも肉だな」


 グレンが呆れる。


「だって生きて帰ったんだから、うまいもん食いたいだろ!」

「……それは、そうね」


 リリスが微笑む。

 イリスも小さく頷いた。

 シンは端末から目を離さずに言った。


「栄養バランスは考慮すべきだ」

「シン、そういうのは食べるときに考えようぜ!」


 笑い声が車内に広がった。

 カイは窓の外へ視線を向ける。

 夕暮れの空には、砕けた月の破片が浮かんでいた。

 その青白い光が、遠い廃墟を照らしている。


 あの地下には、何が眠っているのだろう。

 なぜ軍の記録から消されているのか。


 そして――。


 なぜ、あの機械は自分を見つめていたのか。

 答えは、まだわからない。

 けれど、確かなことが一つだけある。


 あの場所には、何かが隠されている。

 そして、その何かは――。


 十七年前、月が砕けた夜と、つながっている。


---


**第3章 城壁の外の異形 完**

【ELYSION ARCHIVE】

エリュシオン防衛軍・戦術情報データベース


FILE 003|第七監視区域外縁・敵性機械調査記録

━━━━━━━━━━━━━━

■ レムナント統率機(仮称)


分類:未確定

識別番号:未登録

確認地点:第七監視区域外縁・旧地下連絡路付近


【外観】

人型に近い細身の機体。

胸部に青白い発光体を持ち、頭部には赤い縦状の発光部が確認された。


【観測された行動】

・量産型レムナント十八機との連携

・戦闘中の後方待機

・限定的な音声命令

・地下連絡路への撤退


【音声記録】

「排除」


※音声内容は一語のみ。高度な会話能力の有無は未確認。

━━━━━━━━━━━━━━

■ 旧地下連絡路・調査記録


所在地:第七監視区域外縁

施設名称:不明

現状:一部崩落・内部未調査


現地では、旧軍施設に類似する識別記号を確認。

また、戦闘中の通信記録に、旧式の軍用識別方式と類似する信号が含まれていた。

両者の関連性は現在調査中。

━━━━━━━━━━━━━━

【調査状況】

敵性機械の行動目的:不明

地下施設の用途:不明

軍用識別信号の発信源:不明


記録状態:追加調査待ち


※本資料は第3章終了時点で確認された情報をまとめたものです。

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