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魔物図鑑2
シルク・ウィドウ【糸繰りの白婦人】
スケッチ著者:エーロ・コスキネン
*フレーバー・テキスト
「鬱蒼とした巨木の隙間、霧が一段と濃く停滞する場所に、その『婦人』は佇んでいた。
抜けるように白い肌と、喪に服す貴婦人を思わせる長く繊細なヴェール。その腰から下は、パニエによって美しい輪郭を象ったボールガウン――と見紛う、霧を編んで作ったかのような巨大な白い腹部が、重々しく、かつ不気味な脈動を繰り返している。
彼女が動くたび、周囲の霧が糸を紡ぐように細く、長く引き延ばされ、森の中に銀色の幾何学模様を描き出した。…ふと頭上を見やると、木の枝に『白い布で包まれた、人型の果実』がいくつも吊るされている。想像したくはないが…そういうことだろう。周囲一帯に張り巡らされた、その月光のように煌めく死線はこの世のものとは思えぬほどに美しく、見るものは例外なく息を呑む。そうして自身の現状を理解せぬままに息を引き取っていくのだろう。」




