ケイオスウーズ【混濁の坩堝】

スケッチ著者:エーロ・コスキネン
*フレーバー・テキスト
「足元の泥が、不自然に波打った。月明かりさえない霧の中で、その塊だけがまるで水面に浮く油のように悍ましい極彩色の光沢を放っている。
その蠢く泥の中からひょろりと白いものが突き出していた。それは数日前に逸れた仲間の、変わり果てた腕だった。指先はすでにドロドロに溶け、ケイオスウーズの核へと取り込まれている。
助けを呼ぼうとした喉が凍りつく。その不定形の塊が、音もなく、ただゆっくりと、獲物の影を塗り潰すように広がっていった――。」