第5話 トゥレンについて(第五章時点)
第二章の途中でようやく初登場するこの男。Xをご覧いただいている方にはもはやネタ枠としておなじみかと思いますが、一応これでもまだ有能キャラのはず……です……。
第二章の序盤で、レックスが「補佐官と相談しよう」と内心思ったり、ヘリオス護送兵が「あとは補佐官に丸投げしよう」と心に誓ったり、本人より先に気配だけ出演したりしています。むしろ本人が出てくる前の方が有能感MAXだった可能性。
すでにここの第一回でも書きましたが、昔の旧版では毒舌イケメンキャラでした。
しかし今では、貧相、顔色が悪い、土気色、死体のような顔色、死体を通り越して土そのもの、などとひどい言われようです。中高生くらいの「とりあえずイケメンにしておけ」期を過ぎると、むしろ中間管理職の悲哀にこそ愛着がわいたりするものですね。
馬でも馬車でも輿でも酔う、三半規管が死んでいる男になったのは、単なるネタというわけではありません。
いくら戦記ではないとはいえ、戦争もちょこちょこ関わってくる物語である以上、軍師の存在は必要です。しかしその軍師が何でも見抜いて勝ち続けたらただのチートになり、下手に負けさせれば無能感が強まってしまう。そこで、軍師本人が来られない状況を作ろうと編み出したのが、この「移動できない」設定です。
単に病弱なだけなら、頑張れば瀕死の大谷吉継ですら輿に乗って前線に立ちますからね。輿にすら乗れない理由……それは乗り物酔い!ということになりました。
ちなみに、作者の知り合いに「自分で自転車を運転しながら酔う」人間と、身内に「乗り物酔いがひどくて居住市内から出られない」人間がおりますので、それをさらに盛ったのがトゥレンだったりします。微トゥレンくらいは存在するんです。
そして、彼の最初にして最大の失敗が当然のこと「ヘリオス事件」です。これに関しては長くなりそうなので、改めて別項目でお話ししようと思います。
この事件以降、トゥレンの有能エピソードがほとんど出てきていませんね……いえ、ちゃんと裏で地味にやってはいるんですけれども。




