第2話 アウレリアについて(第三章時点)
アウレリアのフルネームは、アウレリア・ヴィオレーナ・セルディウス。
アウレリアはラテン語の「アウルム」(黄金の)を語源とする実在の名前から採っています。
アウレリウス家の女性名ですね。
そこにヴィオレーナがついて、黄金なのか紫なのかどっちなんだよと、ちょっとセルフツッコミ。(紫のラテン語は「ヴィオラ」)
本来、ローマの名前なら個人名・家族名・氏族名……になるはずなのですが、そこは厳密にはせず、一部王族のみ、ファーストネームと王族としてのミドルネームとファミリーネームをつけています。
昔の本名「レーナ」を先に作ってしまったため、そこに合わせて「ヴィオレーナ」ができてしまったわけです。
旧作の王女は自ら剣を取り、国を取り戻すために戦うのがお話の中心でした。
しかし、ここでは何の力も技術も知識も持たない、ただ象徴として鳥籠に飼われていただけの聖女に変更。そのため、旧作の戦記要素が大幅に削られることとなりました。
第一章は圧縮した戦記のような顔をしていますが、この物語の本筋は、何も持たされなかった少女がどう成長していくかにあります。剣や弓や魔法を覚えてわかりやすくレベルアップするわけではありません。
内面成長という実に地味な変化ですので、戦記を期待して読み始めた方には少なからず肩透かしではないかとも思います。
現在も読み続けてくださっている皆様方には、あまり絵的に生えない群像劇ではありますが、今後ともお付き合いいただければと思います。




