第13話 「鴉の止まり木」について②(本編第三章まで&外伝)
引き続き鴉語りです。
『第四話 鴉の子』
ユリウスがアウレリアのために離宮外の花を摘んでくる……という話は三章②の回想内でも触れていました。が、それがまさか誘拐事件に発展しようとは。
さすがにわざわざ外伝と銘打った中編で、本編の内容をなぞるだけではダメだろうと事件を起こしたわけですが。
離宮に籠もったままのアウレリアが事件に巻き込まれる場合、離宮襲撃か毒殺くらいしかありません。しかし、そんな怖い思いをしていたら、ああも無垢なままでもいられないだろうなと思い、ユリウスに犠牲になってもらいました。
とはいえ本編も含め、現段階(九章途中)でアウレリアがはっきりと泣くシーンはここが初めてなのですけどね。実はメインキャラにおいては、誰も明確に泣いたシーンは書いていなかったりします。人目につかないよう、ひっそり泣くことはあるでしょうけどね。
『第五話 闇夜の鴉』
タイトルは慣用句の「闇夜に鴉、雪に鷺」より。闇に紛れた真っ黒な鴉がついに動き出す回です。
一応はイケオジコンテストに応募する以上、格好良く無双するオジの見せ場が必要だろうと設けました。
他の回は2000字前後なのに対し、ここだけ4000字以上あります。途中で切りたくなかったので。
もともとサシでドーンとバトルするシーンはあまり書くのが好きではないため、闇の中ですべて倒すことでマクシムの圧倒的な技量を表現したつもりです。
そして拷問兼逃亡阻止のアキレス腱切断もまあまあエグい……。何の躊躇もなくノータイムでやってますからね。ユリウスが誘拐されてキレたわけではなく、普段からこんな感じです。
直接数字は記載していませんでしたが、この時点でマクシム34歳です。
ユリウス、あと15年でこうなれる……か……?
『第六話 黒い影』
タイトルが鴉続きだと何だかわからなくなりそうなので、黒・闇などの単語も使い始めました。
さて、ここで初登場した王弟ホノリウス。本編でもずっと王弟、王弟派貴族という呼称で出続けておりましたが、名前を出したのは初めてです。というか、今まで名前を決めていませんでした。
何しろ本編スタートより前に死んでいるので必要ありませんし……基本的に、本編に出ない人物には名前をつけません。出ていても肩書や呼称で済む場合は作りません。
が、ここまでストーリーに絡んでしまうと名前をつけないわけにもいかない(苦笑)
実を言うと、この事件の容疑者は王弟ホノリウスではなく、王弟派貴族の筆頭、つまりヘリオスのおじさん軍団のトップの予定でした。名前はクインティウス。
しかし、それではイマイチ盛り上がらないなあと思い、ヘリオスパパに変更。名前もクインティウスはラテン語で「五番目」という意味があるので、推定次男のヘリオスパパには不適格。ということで、王族にも合いそうな名前かつ頭文字をヘリオスと合わせてホノリウスとしました。
もちろんヘリオスのおじさん軍団が消えたわけではありません。その中にクインティウスもいたのでしょう。どのみちレックスの「やれ」の一言で全員斬首されていますので、あまり関係ないんですけどね。




