第57戦記 機甲暴走族‼︎ マッドエンペラー連合‼︎
マッドエンペラー連合の幹部を全員招集し、天越学園へ乗り込むと宣言した竜二。
メンバーたちはたった一つの学校を潰すために総力戦に持ち込もうとする竜二に、疑問を抱いていた。
【新中野倉庫 跡地】
M・E・UメンバーA「本気スか、あんな真面目なガキばっかの高校を相手に⁉」
竜二「俺はいつでも本気だ、この顔の傷を見ろ‼︎」
M・E・Uメンバーたち「ああっ⁉︎」
竜二はマスクを外し、メンバーたちに頬の傷を見せつけた。
竜二「これは天越のニコルソン・リューゲンと言うガキにつけられた傷だ‼︎ そいつを徹底的にブチ殺す‼︎」
その時、メンバーの一人が急に笑い出し他のメンバーが一斉に注目した。
竜二「何がおかしい⁉︎」
M・E・UメンバーB「はっはっはっ…‼︎ 竜二さん、災難っしたね」
竜二「テメェ…」
M・E・UメンバーB「マッドエンペラー連合の副総長とあろうお方が、天越のガキになめられちゃ、締まらないッスよ‼︎ はっはっはっ‼︎」
M・E・UメンバーC「やめとけ‼︎ 殺されンぞ‼︎」
竜二「ウオラァッ‼︎」
竜二は壇上から飛び降り、笑っていたメンバーを殴り飛ばした。
竜二「この傷がそんなに面白いか⁉︎ アアッ⁉︎」
M・E・UメンバーB「す…、すみません…‼︎」
竜二「天越にはあの北村拓哉がいるんだ‼︎ テメェこそなめんじゃねぇぞ、コラァ‼︎」
M・E・UメンバーD「北村拓哉‼︎」
M・E・UメンバーE「竜二さんに唯一敗北の屈辱を味合わせた男‼︎」
竜二「それにニコルソンってガキは一瞬で俺の背後に回り、ナイフを取り上げ、あっという間に傷を負わせやがったんだ‼︎ 奴は俺と互角の北村の万倍、いや億倍は強え‼︎ 分かったら俺の指示に従え。処刑リストに入りたくなかったらな…‼︎」
M・E・UメンバーB「は…、はい…‼︎」
竜二「決行は明日だ‼︎」
M・E・Uメンバーたち「ウオォォォ‼︎」
【天越学園】
翌日も、天越学園ではいつも通りの平和な日常が繰り広げられていた。だが、時刻が夕方に近づくにつれ、マッドエンペラー連合の足音が学園に近づいていた。
浩樹「ふふふ…」
玲「どうしたの浩樹、朝からずっとニヤニヤして?」
亜里沙「実は…」
亜里沙は先日の出来事を玲や昇太たちに話した。
昇太・松山・竹原・梅澤「OH〜、MY〜、まり〜〜〜なぁ〜〜〜…‼︎」
玲「えーーーっ⁉︎ 偶然、杏花さんたちと一緒になって、そのあと華園明日美にも出会ったって⁉︎」
先日の出来事を聞いて驚く玲。昇太たちオタクグループは落ち込んで、どんよりしている。
玲「いいな〜、私も会いたかったな〜」
拓哉「ヘヘッ、いいだろう? 浩樹なんか杏花さんにサインもらった上に、本人の前に座ってずっとカチコチで顔真っ赤だったもんな」
陸翔「そして、麻里奈先輩と萌ちゃんとのチャンスを逃した昇太たちは今日一日、立ち直れそうにないみたいだな…」
昇太・オタクたち「どよ〜〜〜ん…」
浩樹「ただ楽しいことばかりでもなかったがな」
亜里沙「そうね、悠理がいなかったらどうなってたか…」
一方、3Kは甲斐山田が一人で逃亡したことが原因で内輪揉めを起こしていた。
小宮「やい、恭吾‼ よくも置いてけぼりにしたな‼」
甲斐山田「冗談じゃねえぜ‼ 竜二さんに殺されちまうだろが‼」
加藤「これで何度目だ⁉ いつも一人で逃げやがって‼ あのあと俺と圭佑は竜二さんに絞められ、拓哉にものされちまったんだぞ‼」
甲斐山田「それだったら俺は、大和に不意打ちにされ、拓哉・陸翔・浩樹の三人にトリプルパンチ食らって、挙句の果てに有名人の女子三人と変なロボットに足蹴にされて散々な目に遭ったんだぞ‼ どっちが酷い目に遭ってるって言うんだ‼」
加藤・小宮「………。自業自得じゃねぇか…」
言い争いはするが、何だかんだで切っても切れない腐れ縁の3Kであった。
昼休み後、2年F組は体育の授業だった。内容は男女ともにバスケットボールである。
男子生徒A「ヘイ‼ パス‼」
男子生徒B「よし、そっちいったぞー‼」
男子生徒C「おい、見ろよ…‼」
男子生徒D「杏花ちゃんとまり~な…‼︎ ドリブルしてる時の、震える胸がたまらんぜ…‼」
男子生徒E「さすがは、巨乳スイマーと巨乳アイドルだよな…‼」
女子生徒A「やだ、また男子がジロジロこっち見てる…‼」
女子生徒B「杏花ちゃんと麻里奈ちゃん見てるんでしょ? イヤらしい目で…‼」
男子生徒たちは杏花と麻里奈を目で追っていたが、女子生徒たちはそんな男子生徒たちを軽蔑した目で見ていた。
杏花「こっちこっち‼」
女子生徒たち「杏花ちゃん、麻里奈ちゃん、頑張れー‼」
麻里奈「杏花姫、パスでござる‼」
杏花「ナイス、麻里奈‼」
女子生徒C「そう簡単に抜かせないわよ‼」
杏花「たあぁぁぁっ‼」
杏花はドリブルでディフェンスを軽々とかわしていくと、大きくジャンプしてダンクシュートで得点を入れた。
女子生徒たち「キャーーー‼ 杏花ちゃー--ん‼」
十兵衛「ゲームセット‼ 54-63デ、チーム「体育館ヲ全力疾走シ隊」ノ、勝利‼」
試合が終了し、杏花たちのチームが勝利した。十兵衛は演算ユニットを使って審判をしていた。
杏花「ふぅ…」
渚「杏花ちゃん、一人で33点なんてすごい‼ 男子バスケ部も顔負けの活躍ね‼」
杏花「ありがとう‼」
朱音「十兵衛くんも審判ありがとうね」
十兵衛「ドウイタシマシテ」
杏花「ところで麻里奈、「体育館を全力疾走し隊」って言う変なチーム名は何とかならない…⁉ 試合してて恥ずかしかったわ…」
麻里奈「赤チームや青チームなどありきたりなチーム名じゃ、つまらんでござるからの‼ ほっほっほ…」
恵美子「ふふ、それもそうね‼」
そして放課後、悠理たちは部活動に向かった。
悠理「萌も部活動始めたんだ」
萌「あたしは茶道部だよ。だって、美味しいお茶と和菓子があるんだもん…♡」
小百合「萌様、やはりお茶と和菓子のことで一杯なのですね…」
悠理「じゃあまたあとで」
萌「じゃね」
小百合「ごきげんよう、悠理様」
悠理は美術室へ、萌は小百合とともに茶室へ向かった。
その頃、アジトに幹部を集結させた竜二は天越学園へ乗り込む準備を進めていた。
【新中野倉庫 跡地】
壇上の竜二の近くには、「狭星高校四天王」と呼ばれる4人組の不良生徒で、かつマッドエンペラー連合の幹部を務める者たちがいた。
名前はそれぞれ、マッドエンペラー連合の参謀長で超大手広告会社「宇宙電脳」の御曹司であり、ホストクラブ「Night Star」でホストのアルバイトもしている、軟派な女好きのイケメンの「愛沢誠」。
マッドエンペラー連合の特攻隊長で狂暴な性格から「狂犬狭山」の二つ名で不良たちから恐れられている「狭山晃司」。
マッドエンペラー連合のヒットマンで、無口で非常に打たれ強く「鋼鉄打者」の二つ名で不良たちから恐れられている「天王寺哲夫」。
マッドエンペラー連合の用心棒でヘビー級ボクシングのジュニアチャンピオンでもある、筋骨隆々の巨漢のケニア人と日本人のハーフ「鬼瓦ボブソン」と、以上の4人である。
M・E・UメンバーA「す、スゲェ…‼ 本当に幹部が全員揃ってるぜ‼」
M・E・UメンバーB「それだけじゃねぇ‼ 他の支部長もいるぞ‼」
M・E・UメンバーC「竜二さん率いる「マッド・ギア」を中心とした、「新東京愚連隊」、「幻星鬼」、「悪鬼族」などから構成されるマッドエンペラー連合の手練れがぞろぞろと…‼」
M・E・UメンバーD「こりゃあ、久しぶりに《《大暴れ》》できそうだな‼︎」
M・E・UメンバーE「へへへ…、ぞくぞくして来たぜ…‼︎」
メンバーたちは、幹部の錚々たる顔ぶれとぞろぞろと集まバイクに乗った名のある不良たちの姿を見て、畏怖を感じるとともに興奮を覚えた。
竜二「ターゲットはこの二人‼ 大和悠理‼ そして俺の顔に傷をつけたニコルソン・リューゲンだ‼」
M・E・UメンバーF「大和悠理、ニコルソン・リューゲン? 聞かねぇな」
M・E・UメンバーG「お前知ってるか?」
「さぁな…」
竜二「天越学園にはあの北村拓哉もいる‼ 3Kの話じゃ他にも、浪川陸翔・真田浩樹・天岩屋動地とか言う手練れがいるって話だ‼ 真面目なクソガキばかりだからってなめてかかるな‼
他の奴らは適当にやっちまっていいが、大和とニコルソンは生け捕りにして俺の前へ引きずり出せ‼ 特にニコルソン、アイツだけは俺がじわじわと痛めつけてなぶり殺しにしてやる‼」
M・E・UメンバーF「受けた傷は御礼参りを果たすまで再生治療しないのが、竜二さんの主義‼」
M・E・UメンバーG「あの様子だと竜二さんは本気だ‼ ニコルソンとか言うガキ、死んだな…」
「………」
竜二「以上だ‼ どんな手を使っても構わん‼ 必ず大和とニコルソンを捕まえろ‼」
M・E・Uメンバーたち「ウオォォォォォ‼」
竜二のかけ声とともに多数のバイクが爆音を立てて走り出した。だが、その中に乗り遅れた黒いバイクが1台だけあった。そのバイクに乗っている者は真っ黒なライダースーツにヘルメットを着用していた。
雛菊「けたたましい爆音と煙だ」
スーノ「けほっ、けほっ…‼ ったく、今はプラズマエンジンっていう、クリーンなエネルギーがあるのに‼」
ドーラ「その格好も似合ってるぞ、ミア」
黒いバイクに乗っているのは、ミアだった。
ミア「今度のスパイアクション映画の衣装とバイクだ。特別に借りてきた」
スーノ「例のスペースハリウッド映画だよね⁉ ミアたん、カッコいいー♡」
雛菊「何か情報はつかめたか?」
ミア「少しな。リーダーは星龍會会長の息子、ただのアウトロー集団じゃない。機甲暴走族だ」
雛菊・スーノ・ドーラ「機甲暴走族⁉」
ミア「お前たちも知っているように、星龍會は宇宙連邦政府とつながりを持っている。奴らは政府が星龍會へ横流しした「ギア・スーツ」やアーマード・ギアで、天越学園へ襲撃をかけるつもりだ」
ドーラ「学校一つ潰すのに、機動兵器まで持ち出すとはな」
スーノ「大袈裟だよね~」
ミア「そうでもないさ。ああ見えて、天越学園には手練れが大勢いる。《《連中》》にとって肩慣らしくらいにはなるかもしれんぞ。それに、あそこには《《プロトY》》もいる」
雛菊・スーノ・ドーラ「《《プロトY》》が?」
ミア「誰に名付けられたかは知らんが、大和悠理と言う名前で高校一年生をやっている‼」
そう言うとミアはヘルメットをかぶり、プラズマエンジンで稼働する黒いバイクを走らせて去っていった。
【天越学園】
悠理は思い切って美術部へ入部したが、なかなか描きたい絵のテーマが決まらず、白紙のままのキャンパスとかれこれ1時間にらめっこをしていた。
悠理「……………………」
美術部長「大和くん、どうされました?」
悠理「あ、部長‼ その、どんな絵を描けばいいのか分からなくて、全然進まないんです」
美術部長「大和くんの好きな画家や絵はありますか?」
悠理「僕は…、アルノルト・ベックリン、ヨハネス・フェルメール、レオナルド・ダヴィンチ、フィンセント・ファン・ゴッホ、パブロ・ピカソが好きです。
特に、旧世界展で見たベックリンの《《死の島》》と、フェルメールの《《天文学者》》が好きになりました‼」
美術部長「へぇ、勉強熱心ですね‼」
悠理「はい。それで、僕は何を描けばいいのでしょうか?」
美術部長「何を描けばいいか、じゃないですよ。自分が何を好きで何を描きたいかです」
悠理「自分の好きなもの?」
美術部長「大和くんの表現したいこと、伝えたい想いをキャンパスにのせていくことが、絵にとって一番重要ですからね」
悠理「ありがとうございます‼ よし…………⁉」
悠理が筆を手に取った瞬間、学園の警報ベルが鳴り出した。
男子生徒F「大変だー--‼ 学園に変な奴らが来たぞ‼」
悠理「何だって⁉」
M・E・UメンバーG「おい、大和悠理とニコルソン・リューゲンってのはどこだ⁉」
男子生徒G「う…、うわあぁぁぁ、助けてくれえぇぇぇ‼」
天越学園まで乗り込んで来た、機甲暴走族マッドエンペラー連合。
彼らは一体どんな兵器を持ち出して来るのか?
【次回予告】
ナレーション:冥雷将ライ・ガーン
冥雷将ライ・ガーンだ。覚えておけ。
ゴロツキどもが揃いも揃って、光の子らの学校に攻め込んだようだな。
こんなゴミクズども、俺の雷でまとめて消し炭にしてやってもいいが、それでは面白くない。
光の子らの力が増していく様を拝見させてもらおう‼
次回、宇宙創戦記XTENTION‼
【第58戦記 ハイスクール・ギア】
と言う話だ。せいぜい、楽しみにしておけ…。




