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宇宙創戦記《うちゅうそうせんき》XTENTION《エクステンション》 本編  作者: ヒイロ・ユウ


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44/64

第43戦記 出航‼︎ 最終防衛戦艦ミカサ・グレート‼︎

 直虎から緊急回線を受けて出動した、Gトルーパーズ。


 阿蘇部と富士山が辞任し、後ろ盾を失った最終自衛隊は、宇宙連邦政府軍と徳川にどう立ち向かうのか?




【ネオ新宿区 都心近郊】


 宇宙連邦政府軍はネバダ級を中心とした艦隊を展開していた。


十兵衛「敵シップ・ギア10隻、アーマード・ギア300機‼︎」


悠理「この前よりも数が多いよ」


明日美「懲りない人たちね」


萌「徳川とかいう人、いい加減しつこい…」


麻里奈「それだけ拙者たちのアーマード・ギアに価値があるのでござるな」


杏花「これじゃ何回倒してもキリがないわ。それに政府のお尋ね者になって、私たちのスポーツや芸能活動に支障でも出たりしたら嫌よね。」


直虎「その辺のプライベートに関しては今は大丈夫だわ。今はね…。

 ただ、阿蘇部元総理や長官がいないこれから先はどうなるか…」



オズマ「その通りだ‼︎ 今まで貴様らは、強力な後ろ盾によって守られていたのだ‼︎

 元総理大臣の阿蘇部や、第二次宇宙大戦の英雄で宇宙連邦政府も借りがある富士山といったな‼︎」



杏花「またアンタ来たの⁉︎ 今度は本気で宇宙の果てまでぶん投げてあげようかしら⁉︎」


オズマ「小娘‼︎ いちいち私をバカにするな‼︎ 貴様らの名前や情報は把握しているんだぞ‼︎」


萌「そりゃ、あたしたち有名人なんだから当たり前でしょ?」


オズマ「な………⁉」


 萌の鋭いツッコミで周囲は一瞬、沈黙してしまった。



全員「……………………………」



オズマ「む…、ムキィーーーッ‼︎」


麻里奈「熱くなっておる、熱くなっておる…」


十兵衛「短気デ乗セラレヤスイ、タイプト判明‼︎」


悠理「よし、やるぞ‼︎」


リチャード「おいおい、俺様も忘れてもらっては困るなぁ…」



レーチェル「あれは…」


福山「ライトニング・ボルト…‼︎」



悠理「あの人誰でしたっけ、明日美さん?」


明日美「ええっと、何だったかしら?」


麻里奈「たしか、シャイニング・スターではなかったでござるか?」


杏花「ええっ? ライジング・イレブンじゃなかった?」


萌「違うよ、モーニング・コーヒーだよ」


十兵衛「萌、モーニング・コーヒーハ、飲ミ物ダゾ‼︎」


リチャード「ちがーーーう‼︎ 違う、違う、違う、ちがーーーう‼︎‼︎‼︎ ライトニング・ボルトだ‼︎」


 Gトルーパーズに二つ名を散々間違えられ、リチャードは怒った。



直虎「まあ…、何でもいいけど、みんな油断しないでね‼︎」


最終隊員たち「はっ‼︎」


G・T「了解《ラジャ》‼︎」


 Gトルーパーズと隊員たちは戦闘を開始した‼︎



リチャード「この前みたいにいくと思うなよ。こっちもバトルフィードバックで強くなってる上に、機体もカスタムされてんだ‼︎

 「ライトニング・プレインII《ツー》」の力、思い知れ‼︎」


悠理「みんな、ホワイトニング・プラントはなかなか手強い‼︎ 今回は最初から合体しよう‼︎」


リチャード「キィーーー‼︎ もう怒ったぞーーー‼︎」


杏花「悠理、アンタわざと間違えてる…?」


萌「多分、本気…」


明日美「とにかく合体しましょう‼︎」


十兵衛「合体、合体‼︎」


悠理「チェンジ、ジェネシック・フォーメーション‼︎」



G・T「ジェネバスター、起動‼︎


 波動合神‼︎ 最終決戦兵器、波動氣神ジェネバスター‼︎」



オズマ「現れおったな、ジェネバスター。お前たち‼︎ 出撃だ‼︎」



「了解‼︎」



 オズマの指示により女一人・男二人の三人の小隊が出撃した。小隊の名前は「ガイアソード隊《たい》」で宇宙連邦政府軍のエース小隊だ。


 メンバーは、強気で男勝りな「アルタイル星人《せいじん》」の女性「タニア・ターニア」中尉、プライドが高く好戦的なシリウス星人の男性「ダン・プラトー」少尉、大柄で寡黙な「ゼータレクチル星人《せいじん》」の男性「ロックト・ソリディア」少尉の三名で構成されている。


 隊長はタニア・ターニアが務めている。


※以下三名、タニア・ターニア=タニア、ダン・プラトー=ダン、ロックト・ソリディア=ロックトと略。


タニア「お前たち、行くよ‼︎」


ロックト「いつでもOKです、隊長‼︎」


ダン「波動氣神ジェネバスターが相手か、燃えるぜ‼︎」


ガイアソード隊「ガイアソード隊、発進‼︎」


 ガイアソード隊の三人は「グラディアン」に搭乗し、Gトルーパーズのところへ来た。ジェネバスターとライトニング・プレインIIが戦っており、ジェネバスターが優勢である。



G・T「はぁ、はぁ…‼︎」


リチャード「クソッ、押されてる‼︎」



タニア「リチャードソン大尉、随分苦戦されてるみたいじゃないですか?」


ダン「俺たちが手を貸しましょうか?」


杏花「また敵が増えた‼︎」


リチャード「ガイアソード隊、これは俺様と宿命のライバル、ジェネバスターの戦いだ‼︎ 邪魔をするな‼︎」


萌「勝手にライバルにされてる…」


ロックト「でも、押されてますよね?」


リチャード「うぅ…」


タニア「と言うことで、私たちの相手もしてもらうよ‼︎」


 Gトルーパーズは、リチャードとガイアソード隊と1対4の戦闘を開始した。



麻里奈「十兵衛、ガイアソード隊とは如何なものでござるか?」


十兵衛「データ分析…、型式番号:SFG-04、グラディアン‼ 近距離、中距離ノ戦闘ヲ、得意トシテイルゾ‼︎ アノ、カッターノヨウナ投擲武器ハ、侮レナイ‼︎ 3人トモ、コンビネーションハ抜群ダ‼︎」


明日美「合体攻撃を仕掛けてくるのね。下手すると、ライトニング何とかより強いわね‼︎」


リチャード「ライトニング・ボルトだ‼︎ いい加減に覚えろ‼︎」



麻里奈「ECMの舞‼︎」


ダン「電子戦か、そんなもので俺たちの連携は断ち切れん‼︎」


萌「スピリットフィールドがあるから大丈夫だもんね〜」


 ダンはプラズマライフルを連射したが、ジェネバスターはスピリットフィールドで無効化した。



ロックト「うおぉ‼︎」


悠理「弾き返す‼︎」


ロックト「どあぁっ‼︎」


 悠理はロックトの放ったプラズマアックスをムラクモソードで弾き返した。



タニア「ほらほら、まだ終わらないよ‼︎ ガイアスラッシャー‼︎」


杏花「手裏剣みたいなものが…、悠理‼︎」


悠理「ん…? うわぁっ‼︎」


 タニアがガイアスラッシャーを三つ投げると、それらはジェネバスターに直撃し、Gトルーパーズは態勢を崩した。



タニア「今だ‼︎ あの手でいくよ‼︎」


ダン・ロックト「了解です、隊長‼︎」


ガイアソード隊「はあぁっ‼︎ ガイアスラッシュハリケーン‼︎」


明日美「スピリットフィールドで防ぎきれない‼︎」


G・T「ああぁぁぁっ‼︎」


 ガイアソード隊が放ったガイアスラッシャーを全てスピリットフィールドで防御しきれず、ジェネバスターは機体全体を切り刻まれた。



タニア「はっはっは、どうだい? ガイアスラッシュハリケーンは‼︎」


ロックト「遠隔操作可能なプラズマ手裏剣、ガイアスラッシャーの三位一体攻撃‼︎」


ダン「俺たちの絶妙なコンビネーションがなせる業さ‼︎」



杏花「いたた…、このバカ悠理‼︎ アンタがボーッとしてるからよ‼︎」


悠理「ご…、ゴメン‼︎」


杏花「次当たったら、私に操縦変わりなさい‼︎」


悠理「分かったよ、杏花」


十兵衛「ケンカシテル、場合ジャナイゾ‼︎ マダマダ敵ガ来ルゾ‼︎」


G・T「えっ⁉︎」


 十兵衛が指し示した方向を見ると、宇宙連邦政府軍の艦隊が続々と押し寄せていた。



明日美「すごい数ね…‼︎」


萌「え〜まだまだ来るの⁉︎」


麻里奈「いよいよ王手をかける気でござるな‼︎」



オズマ「おい、徳川‼︎ 私は援軍など頼んでおらんぞ‼︎」


徳川「オズマ中佐、相手はジェネバスター、念には念をと言うやつですよ」



レーチェル「いくらなんでも多すぎるわね」


福山「敵はそれだけ本気ということさ」



十兵衛「敵シップ・ギア100隻、アーマード・ギア1000機‼︎」


麻里奈「このままでは数で押し切られるでござるな‼︎」


杏花「数だけの敵なんて、大したことないわよ‼︎ ねぇ、直虎‼︎」


直虎「いえ、麻里奈の推測は間違っていないわ。あの数は、《《今のあなたたち》》には厳しい‼︎」


悠理「じゃあ、どうすれば…⁉︎」


直虎「《《あれ》》を起動させるわ‼︎」


萌「《《あれ》》?」


直虎「その名も、「最終防衛戦艦《さいしゅうぼうえいせんかん》ミカサ・グレート」よ‼︎」



G・T「最終防衛戦艦ミカサ・グレート⁉︎」



最終隊員「ついに出航するのか⁉︎」



レーチェル「研究班が総力を結集して、秘密裏に建造していた巨大戦艦でね、地球防衛省の地下深くに、有事の際に備えて保管されているのよ」


明日美「そんなものまであったのですね」


十兵衛「見テミタイ、見テミタイ‼︎」


直虎「長官は辞任する前、私に起動キーを託してくれたの‼︎」


杏花「へぇ〜」


麻里奈「ワクワクするでござる‼︎」


直虎「みんな、今から総動員で出航準備にかかるわよ‼︎ 乗組員は最下層の格納庫へ急いで‼︎」


最終隊員たち「はっ‼︎」


 直虎と福山とレーチェル、一部を除いた隊員たちはミカサ・グレートへ乗り込むため、格納庫からさらに地下へエレーベーターで行き、分厚い大きな扉をパスコードを入力して開くと、そこにはミカサ・グレートがあった。


 全長は1200mもあり、灰色と赤色でカラーリングされ、左右には翼と発進用のカタパルトがあり、後部には着艦用の甲板があった。

 その全体像は「日露戦争《にちろせんそう》」で日本を勝利に導いた、戦艦「三笠《みかさ》」をモチーフとして設計・開発されている。



直虎「これがミカサ・グレート…」


福山「大きい…」


直虎「予定通り班ごとに分かれて作業を急いで‼︎」


最終隊員たち「はっ‼︎」


 乗組員たちは機関室や操舵室などへ向かい、それぞれ分かれて作業に取り掛かった。直虎と福山とレーチェルと一部の乗組員は艦橋へ向かった。



直虎「ここね…。最終防衛戦艦ミカサ・グレート…、起動‼︎」


 直虎は艦橋の中央にあるコントロールパネルの鍵穴に起動キーを差し込んだ。すると、コントロールパネルが音を立てて作動し、艦内全体が明るくなり始めた。


直虎「ミカサ・グレート、リフトオフ‼︎」


オペレーターA「安全装置、全て解除‼︎ ミカサ・グレート、リフトオフ‼︎」


 格納庫の床全体が地上へ向かってゆっくり上昇し始めた。中にいる乗組員たちは皆真剣な面差しで立っている。


オペレーターB「天井開きます‼︎ 地上の作業員はラインの外へ速やかに退避せよ‼︎」


 ミカサ・グレートが上昇し始めると、同時に天井の滑走路が左右に開き光が差し込んだ。しばらくして、ミカサ・グレートが地上にたどり着いた。


直虎「ミカサ・グレート、出航準備‼︎」


機関室長「エネルギー充填率100%‼︎ クアンタムエンジン、出力全開‼︎」


操舵室長「ミカサ・グレート、12時の方向へ旋回‼︎」


直虎「テイク・オフ‼︎」


 ミカサ・グレートは浮上すると、Gトルーパーズたちのいる方向を向いた。


オペレーターC「超量子エネルギーの出力、エネルギー転化率、ともに異常なし‼︎」


オペレーターD「全システムオールグリーン‼︎」


オペレーターE「進路クリア‼︎」


直虎「最終防衛戦艦ミカサ・グレート、出航‼︎」


 ミカサ・グレートは地球防衛省を出航し、戦場に向かった。



ガイアソード隊「ガイアスマッシュハリケーン‼︎」


リチャード「ライトニング、スラーーーッシュ‼︎」


G・T「スピリットフィールド‼︎」


杏花「ミカサ・グレートはまだかしら…‼︎」


十兵衛「来ルゾ、来ルゾ‼︎」


萌「ん…⁉︎ あ、あれを見て‼︎」


麻里奈「おお、あれは…⁉︎」



直虎「みんな、待たせたわね‼︎」



ダン・ロックト・政府軍兵たち「おお…⁉︎」


タニア「何だい、ありゃ…⁉︎」


リチャード「スゲェ、シップ・ギアだ…‼︎」


オズマ「ネバダ級の倍はあるぞ…‼︎」



明日美「あれが…」


悠理「最終防衛戦艦、ミカサ・グレート…‼︎」


最終隊員たち「圧巻的な大きさだ…‼︎」


 周囲の者たちは皆、規格外なミカサ・グレートの大きさに圧倒されていた。


直虎「Gトルーパーズ、艦隊戦は私たちに任せなさい‼︎」



 富士山の意志を継ぎ、起動した最終防衛戦艦ミカサ・グレート。


 一同は、見た目通り大船に乗ったかのように期待を寄せていた。




【次回予告】


ナレーション:ウィップス・ボンテージ


 女王ウィップスじゃ‼︎ わらわの名、覚えておけ‼︎


 最終防衛戦艦ミカサ・グレート…、見た目に違わぬ見事な活躍ぶりじゃ。わらわも褒めおこうぞ。


 しかし、随分と無鉄砲な戦い方をするの。気に入った。


 その艦、わらわによこすのじゃ‼︎


 次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎


 【第44戦記 中央突艦】


 と言う話じゃ‼︎ 楽しみにしておるのじゃ‼︎

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