第38戦記 二人だけの秘密
戦闘終了後、Gトルーパーズは新江東区のお台場にある「ネオ大江戸温泉」を訪れた。
【新江東区 ネオ大江戸温泉】
杏花「ここがネオ大江戸温泉ね、初めて来るけど色々あって楽しそうじゃない」
麻里奈「拙者と十兵衛は、ライブやイベントの帰りに何度か来たことがあるでござる」
十兵衛「3回ホド、来タナ」
明日美「私もロケや撮影で何度か来てるわよ」
悠理「見たことない形の建物がいっぱいあるね。僕たちが住んでる世界の街とは違うみたいだけど、いつの時代かな?」
萌「旧世界の江戸時代の街を再現してるんだってさ。あたしも時代モノを書く時は、またここへ来てみようかな」
Gトルーパーズは受付を済ませて浴衣とタオルを受け取ると、男女に別れた。
杏花「悠理、アンタまだ入らないの?」
悠理「もうちょっと、この中を見てからにしようかな」
明日美「じゃあ、私たちは先に入るわね」
麻里奈「十兵衛、しばらく待っておるのだぞ」
女性陣は先に女湯へ入り、悠理と十兵衛は館内を見回った。
悠理「へえ、賑やかだね」
十兵衛「祭リダ、祭リダ」
悠理「あっ、フルーツ牛乳だって。何だろう?」
十兵衛「ソレハ温泉ノ、定番メニューダ」
悠理「へえ、1本買って飲んでみよう」
悠理はフルーツ牛乳を買うと、ゆっくりと飲んだ。
悠理「はぁ、美味しいね」
十兵衛「悠理。フルーツ牛乳ハ、温泉上ガリニ飲ムノガ、一番美味シインダゾ」
悠理「そうなの? あ、そろそろ僕も入らないと」
悠理と十兵衛は温泉の入り口の前で止まった。
悠理「十兵衛は入らないの?」
十兵衛「小生ノ身体ハ、「超プラズマ合金」ダ。オ湯ニ浸カル、必要ハナイ」
悠理「そうなんだ、僕も入ってくるね」
悠理と十兵衛は一旦別れた。
悠理「ん〜、赤いマークと青いマーク…、どっちに行けばいいのかな?」
その頃女性陣は、女湯の露天風呂でゆったりと寛いでいた。
杏花「はぁ〜、見晴らしがよくて夜景も綺麗で最高ね。疲れが吹っ飛ぶわ」
萌「今日はお客さんも少ないしね。直虎さんも来ればよかったのに」
明日美「立花司令は、まだ仕事があるから。それに、あんな事件があったあとじゃ余計に忙しく………、きゃあ…♡」
麻里奈は明日美の胸を指でつついた。
明日美「いやん、麻里奈ちゃん…♡」
麻里奈「いや〜、実に素晴らしいプロポーション♡ 露天風呂の景色も最高でござるが、明日美殿の極上ボディーを間近で拝見できるのも至福でござる♡ これで混浴なら、ムフフ…♡」
明日美「んもう…♡」
杏花「麻里奈…。そういう悪ふざけは、恥ずかしいからやめてよね…」
萌「あたしはちょっと羨ましいかも…」
杏花「さて、もう少ししたら上りましょうか‼︎」
萌「ん…?」
「ガラガラガラガラ…」
悠理「え…?」
女性客「ええっ…⁉︎」
杏花・麻里奈・萌・明日美「えええっ…⁉」
男湯と女湯の見分けがつかず、女性陣と鉢合わせてしまった悠理。5人の間に沈黙が走る。
悠理「ごめん…‼︎ 赤と青、どっちが男か見分けがつかなくて…‼︎」
女性客たち「キャーーーーーーー‼︎‼︎‼︎」
杏花「バカーーー‼︎‼︎‼︎ スケベーーー‼︎‼︎‼︎ ヘンターーーイ‼︎‼︎‼︎」
萌「悠理くん、そういう趣味が…」
明日美「いやあぁぁー--ん♡ 悠理くんのエッチー--♡」
麻里奈「悠理殿、お主も男子よの…、ホッホッホ…♡」
杏花「このバカ悠理ーーー‼︎‼︎‼︎ あとで覚悟しておきなさーーーい‼︎‼︎‼︎」
悠理「ご、ごめんなさーーーい‼︎」
中にいた女性たちからものを投げつけられ、悠理は退散した。
そのあと、Gトルーパーズはネオ大江戸温泉のホテルで一晩宿泊することにした。
杏花「ったく…、男湯と女湯の違いも分からないなんて、世間知らずにもほどがあるわ‼︎ いい、赤は女、青は男よ‼︎」
悠理「分かったよ」
麻里奈「まあまあ、悠理殿も反省しておるのでござるから…」
明日美「ごめん、遅くなっちゃった‼︎」
明日美は入浴後のケアで少し遅くなったようだ。うなじがセクシーで、いい香りがする。
明日美「どう、似合うかしら?」
麻里奈「おお、まさに浴衣美人でござるな」
杏花「明日美、似合ってるわよ」
萌「湯上りツルもち肌…」
悠理「綺麗ですね」
十兵衛「浴衣映エ、浴衣映エ‼︎」
杏花「明日美も揃ったことだし、ご飯にしましょう‼︎」
Gトルーパーズは夕飯にした。夕飯は懐石料理であった。
萌「ん~、美味しい」
明日美「みんな、今日は帰らなくて大丈夫だったの?」
麻里奈「直虎殿が、今夜は帰れそうにないと申してござったから、ここで一泊してよいと、許可をいただいたでござる」
悠理「明日美さんは、大丈夫なんですか?」
明日美「私は明日の早朝から撮影が近くであるの。だから、今夜一晩は大丈夫よ」
麻里奈「皆の衆、夕食のあとはゲームセンターでも行くかの?」
G・T「OK‼︎」
十兵衛「行クゾ、行クゾ‼︎」
Gトルーパーズは夕食を食べ終え、ゆったりと時間を過ごしたあと寝る準備をした。
萌「ふあぁ〜、眠くなってきた…」
明日美「夜も遅くなってきたわね、そろそろ寝ましょうか?」
麻里奈「拙者と十兵衛も明日の午前中はリハーサルでござるからの」
十兵衛「ミニライブノ、リハーサル‼︎」
萌「あたしは次回作の打ち合わせ」
杏花「私も水泳の朝練や強化合宿の準備があるわ。悠理、アンタはそっちよ」
悠理「えっ、でもいつもは同じ部屋で寝てるんじゃ…」
杏花「本当なら男女別が普通なの‼︎ はい、お休みなさい‼︎」
そう言うと杏花は勢いよく戸を閉めた。
悠理「ちょ、ちょっと‼︎ はぁ…?」
【私立高校 天越学園】
翌朝、Gトルーパーズはホテルで解散し、悠理は天越学園へ登校した。
亜里沙「阿蘇部総理、辞任しちゃったね」
拓哉「テレビや雑誌で散々叩かれてたんだから、当然だろ?」
陸翔「その情報もどこまでが本当だか…」
昇太「僕はヴァーチャル電子掲示板「Uちゃんねる」で、徳川総理の悪い噂をたくさん見てるから、これからの生活がちょっと心配だなぁ…」
浩樹「ネットの情報をあまり過信するなよ。いつの時代もデマは多いからな」
玲「私も徳川総理って、あまりいい感じがしないのよね。何も変わらなければいいけどね」
拓哉「そういや、亜里沙の親父さんは地球環境省の大臣だったな。親父さんは何か言ってたか?」
亜里沙「お父さんは、絶対何か裏があるんじゃないかって言ってた。私も昔、お父さんに連れられて阿蘇部総理に一度会ったことがあるけど、不祥事を起こして辞任する人には見えなかったわ」
浩樹「言われてみれば確かに、徳川総理の方がきな臭い感じもするな」
亜里沙「ん………?」
拓哉「どうした、亜里沙…?」
亜里沙は悠理の方を見ている。人と仲良くする方法が分からず、悠理は相変わらず教室でポツンと空を眺めていた。
悠理「はぁ………、今日もいい天気だな…」
亜里沙「大和くん、いつも一人ね…」
拓哉「一人でいるのが好きなんじゃねえのか?」
一方、杏花・麻里奈・萌の三人もそれぞれの用事を終えて登校した。2年F組では杏花・麻里奈と仲良くなったばかりの女子生徒たち三人、「嶋村渚」、「小沢朱音」、「新田恵美子」が二人を出迎えてくれていた。
※以下三名、嶋村渚=渚、小沢朱音=朱音、新田恵美子=恵美子と略。
渚・朱音・恵美子「杏花ちゃん、麻里奈ちゃん‼︎」
杏花「みんな‼」
麻里奈「皆の衆‼」
渚「午前中の授業、電子ノート取っておいてあげたわよ‼︎」
杏花「ありがとう‼︎」
麻里奈「かたじけのうござる‼︎」
朱音「ところでこの子は誰?」
麻里奈「拙者の相方、十兵衛でござる」
恵美子「へえ〜、十兵衛くんって言うんだ。よろしくね‼︎」
十兵衛「以後、オ見知リオキヲ‼︎ 可憐ナ、女子タチ‼︎」
渚・朱音・恵美子「あはは、可愛いーーー‼︎」
1年D組では、小説家志望で萌に弟子入りした「芦屋達也」、「立河達也」と言う二人の男子生徒が出迎えた。この二人は合わせて「ダブル達也」と萌やクラスメイトから呼ばれている。
※以下二名、芦屋達也=芦屋、立河達也=立河と略。
芦屋「お疲れ様です‼︎ 先生のお好きな24マートの抹茶せんべいと、お茶をご用意しました‼︎」
萌「ありがと」
立河「萌♡凛先生、新作の執筆はいかがでしょうか?」
萌「ペンネームの前には、「ッ」を付けんかい‼︎‼︎‼︎」
立河「ひぃぃぃっ、ごめんなさい‼︎」
そして、昼休みが終わりを迎えようとしたその時だった。
悠理「もうすぐ昼休みも終わりか…。ん…、直虎さんからだ」
直虎「みんな、大変だわ‼︎」
杏花「また黒い凶星?」
直虎「いえ…、ついに《《恐れていたこと》》が…」
麻里奈「承知したでござる‼︎」
明日美「私たちもすぐに向かいます‼︎」
マネージャー「明日美ちゃん、また招集?」
明日美「ええ」
マネージャー「分かった。スケジュール調整しておくね」
悠理「よし、行こう‼︎」
亜里沙「…?」
玲「亜里沙、どこ行くの?」
悠理が教室を抜け出した時、亜里沙は悠理のあとをつけた。
亜里沙「大和くん‼︎」
悠理「海堂さん⁉︎」
亜里沙「今日もまた早退するの?」
悠理「え…、あ、まあ…」
亜里沙「この前も授業中にいなくなったけど、また研究所に行くの?」
悠理「け…、研究所?」
亜里沙「杏花さんたちから聞いてるわよ。大和くんってどこかの研究所で《《実験体》》にされてて、記憶がなかったんだってね」
悠理「それは…、その…」
亜里沙「大和くんって何者なの? 宇宙人? 超能力者?」
悠理「うーん…」
亜里沙「別に何だって驚きはしないわよ。保健室のナオミ先生はアンタレス星人だし、昔は嘘や作り話だと言われてたアトランティスも実在したしね。
魔光牙みたいなよく分からない怪物だっているんだし、何が出てきても不思議じゃないわよ‼︎」
悠理「僕は…、最終…」
亜里沙「最終…?」
悠理「じえ…」
亜里沙「分かった‼︎ 最終自衛隊の隊員なのね⁉︎」
悠理「ま…、まあね…」
亜里沙「すごいじゃない‼︎ 大和くんはみんなの平和を守るヒーローなのね、尊敬しちゃう‼︎ と言うことは、杏花さんたちもそうなのね⁉︎」
悠理「うん…」
亜里沙「へえ、面白いこと聞いちゃった。ところで、大和くんって休み時間はいつも一人でいるよね? 杏花さんたち以外とは喋らないの?」
悠理「友達とか…、仲間とか…、人と仲良くするってことが何なのか、よく分からないんだ」
亜里沙「そうなのね。じゃあ、私が1年B組で大和くんの友達第1号になってあげる‼︎」
悠理「えっ⁉︎」
亜里沙「私もよく分からないけど、友達や仲間って気付いたら勝手にできてるものよ‼︎ よろしくね、悠理‼︎ 私のことは亜里沙でいいわよ‼︎」
悠理「ありがとう、亜里沙‼︎ このことは…」
亜里沙「大丈夫よ、友達だもの‼︎ それに、ヒーローは大勢の人に正体を知られちゃいけないものよ‼︎ 二人だけの秘密ね‼︎」
拓哉「おい、大和‼︎ また亜里沙に何か…」
亜里沙「違うわ‼︎ さ、もうすぐ授業が始まるわよ‼︎」
亜里沙(ピース…‼︎)
悠理(ピース…?)
亜里沙は別れ際に悠理にピースサインを送った。悠理はぎこちなかったが、見よう見まねでピースサインを返し、校庭に向かって走った。
麻衣子「あら、大和くん。頑張って下さいね‼︎」
悠理「はい‼︎」
浩樹「き…、杏花さん…‼︎」
杏花「何、アンタ? 悪いけど忙しいからあとでね‼︎」
オタクたち「うおおお…‼︎ き…、き…、キタァァァァァ‼︎」
昇太「ま…、ま…、まり〜なと萌ちゃん…⁉ 銀河級…、いや宇宙級の夢のコラボレーションだ‼︎」
萌「あたしたち今から用事なんだけど?」
麻里奈「ファンの者たちよ、サイン会と握手会はまたの機会に‼︎ 急ぐぞ、十兵衛‼︎」
十兵衛「急ゲ、急ゲ‼︎」
直虎から緊急回線が入り、Gトルーパーズは最終自衛隊総司令部へ向かった。
亜里沙の突然の質問に動揺し、自分や杏花たち4人が最終自衛隊員であるとうっかり喋ってしまった悠理。だが、それと引き換えによき友を得た。
二人だけの秘密…、その秘密はいつまで隠し通すことができるのか?
【次回予告】
ナレーション:クロル・ル・リチャードソン
宇宙連邦政府軍のスーパーエースで、スペシャルエリートのリチャードソン様だ‼︎ライトニング・ボルトの名、もう知ってんだろ⁉︎
最終自衛隊の奴等め、ざまあ見やがれ‼︎ 俺様をコケにした天罰だ‼︎ ついに最終自衛隊も終わるのか⁉︎
でも、それもちょっと物足りねえな…‼︎
次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎
【第39戦記 新時代を背負う者たち】
って言う話らしい‼︎ 俺様も楽しみだ‼︎




