第10戦記 深艶の華、華園明日美‼︎
直虎と隊員たちは萌を最終自衛隊総司令部まで送り届けると、惑星間を走る超光速電車「スペースライナー」に乗り、《《4人目》》の明日美のいるところへ向かった。
直虎と隊員たちは地球と宇宙を行ったり来たりで少し疲れた表情をしている。
【惑星サマンサ】
ここは、地球から16光年離れた場所にある「惑星サマンサ」。
この惑星の季節は地軸の影響で1年中夏であり、地球からも休日には観光や海水浴で訪れている者がたくさんいる。
明日美はそこの浜辺で、ゴールドリング付きのセクシーな黒色のGストリングタイプの水着を着て、新しい写真集の撮影をしていた。
※華園明日美=以下、明日美と略。
明日美「はぁ……………♡」
男性スタッフたち「へへへ………。」
女性スタッフA「ん…、もう…」
女性スタッフB「あ〜、ヤダヤダ…」
明日美が頭の後ろに両手を重ねるポーズをしながら上目遣いをし、大人びた表情でカメラの方を向いている。
明日美のグラマラスなボディと色気・美貌にその場にいる男性スタッフの誰もが目を奪われ興奮しているが、女性スタッフはそんな男性スタッフを軽蔑した目で見ていた。
「カシャ、カシャ‼︎」
カメラマン「おお、いいね‼︎ よし、ポーズを変えてもう一枚撮ろうか‼︎」
明日美「うふっ……………っ♡」
明日美はポーズを変え、足を伸ばして膝の上に両手をつきながら前のめりになり、可愛らしい表情でウインクをした。
「カシャ、カシャ‼︎」
カメラマン「OK‼︎ お疲れ様‼︎」
撮影が終わったようだ。撮影が終わると明日美はタオルと飲み物を手渡され、少しゆっくりと休憩してから着替えに行った。
最終隊員A「はぁ〜、華園明日美かぁ〜…」
最終隊員B「男の夢とロマンが詰まった、グラマラスですげぇスタイルだよな〜」
最終隊員C「実は俺…、さっき隠し撮りしちまった…」
最終隊員D「ええ、マジかよ‼︎ それ俺にもくれよ‼︎」
「ドカッ‼︎ バキッ‼︎ ボコォ‼︎」
最終隊員たち「イテッ‼︎」
直虎は隊員たちを殴った。
直虎「アホッ‼︎ バカッ‼︎ スケベッ‼︎ 何考えてんのよ‼︎」
最終隊員C「すみません、つい出来心で…」
直虎「早く行くわよっ‼︎」
最終隊員たち「はっ‼︎」
直虎と隊員たちは、明日美が私服に着替えて帰宅するタイミングを見計らって出る準備をした。
明日美「ふぅー………、はぁ〜………、フンフフ〜ン…♪」
明日美は鼻歌を歌いながら気持ちよさそうにシャワーを浴びている。湯気で隠れていても目で分かるくらい、豊満な体型でスタイル抜群だ。
髪は黄土色に輝くサラサラとした艶と潤いのあるセミロングヘアーで、肌もスベスベとしてキレイで、カモシカのようなスラリとした美脚が下から伸びている。
シャワーを浴び終えてバスタオルで髪と体を丁寧に拭くと、鏡の前で髪を乾かし私服に着替えてから、髪型を整えメイクをした。
この世界では科学や医療の発達で平均寿命が伸びて美容も進化し、「青年法」が見直されて25歳未満は未成年で、20歳以上は成少年・成少女と定義されたため、明日美は成少女にあたる。
だが鏡に映った明日美の姿は、成人した女性にも引けを取らない、清楚な才女の色気と美貌を感じさせる。帰る支度をすると、明日美は荷物を持って更衣室を出た。
明日美「お先に失礼します‼︎」
マネージャー「お疲れ、明日美ちゃん‼︎」
明日美は撮影現場を後にし、超光速電車「スペースライナー」の地球行きの便に乗るため駅へと向かった。直虎と隊員たちも後をつけて行った。
暑さと日差しを避けるため、明日美は街路樹の木陰を通りながら電子スケジュール帳をチェックしていた。
大人気グラビアアイドルで「新東京大学」の女子大生でもある明日美は毎日忙しく、小まめなスケジュールのチェックを欠かさない。
明日美「さて、明日のスケジュールは……。はっ………⁉︎ そこにいるのは誰…⁉︎」
明日美は直虎と隊員たちの気配に気づき、立ち止まった。
幼少期からあらゆる英才教育と戦闘訓練を受けてきた明日美には、物陰に隠れた気配を察知することなど容易だった。
その瞬間、直虎が素早く飛び出て明日美に体術を仕掛けた。
直虎「はあっ‼︎」
明日美「はっ‼︎」
明日美は直虎の鋭い飛び蹴りを受け止め、護身用のプラズマガンをとっさに直虎の胸に突き付けた。だが、同時に直虎も明日美の胸に護身用のプラズマガンをとっさに突き付けた。
明日美「《《資産目当て》》の誘拐犯かしら…?」
直虎「さすが勘が鋭いわね…、華園明日美…。ちょっと試させてもらったわ」
直虎は戦闘体勢を解いて少し後ろに下がり、明日美の前に立った。
明日美「あなたたちは何者なの⁉︎」
一緒について来ていた隊員たちも出てきて直虎の後ろに立った。
直虎「私たちは新日本政府、地球防衛省所属、最終自衛隊」
明日美「最終自衛隊…、《《どこかで聞いた》》ような…」
直虎「華園明日美…、あなたは最終自衛隊の切り札である最終決戦兵器、合体型スーパーアーマード・ギア、波動氣神ジェネバスターを構成するアーマード・ギアの一つ、バスター5のパイロットの適任者として指名された。
バスター5の操縦に必要なジェネシス・スパイラル・コード、通称GSCがピッタリと一致したのよ。それで私たちは、あなたを最終自衛隊に招集するためにここへ来たわ」
明日美「私が最終決戦兵器のパイロットに…?」
直虎「そうよ。《《諸事情》》を抱えているあなたなら、今の世界とか新日本政府の状況とか難しい説明も不要だと思うわ。
明日美、私たちに力を貸す《《覚悟》》はできる?」
唐突な問いかけに対し、明日美は口に手を当てながら少し考えた。
明日美「すぐに答えは出そうにないわ…。しばらく返答を待ってもらってもよろしいでしょうか? 必ずご連絡します」
直虎「分かったわ。いい返事を待ってると言いたいけど、あなたの人生はあなたのもの。あなた自身で結論をだすのよ。
さあ、私たちが明日美と接触している所を《《見られたら》》まずい‼︎ 私たちは先に地球へ帰るわね‼︎」
明日美「ありがとうございます」
明日美は考える時間をもらい、最終自衛隊へ協力するかどうか返答をする約束をし直虎と別れた。
別れ際明日美は、胸の前に手をやりながら深刻に思い詰めた表情をしていた。
–杏花の夢の中–
杏花が火星で過ごしていた、まだ幼い頃のこと。
杏花は父「マイケル・ティアー」と、母「杏子・ティアー」に連れられて、一人の《《エージェント》》から逃げていた。
※マイケル・ティアー=マイケル、杏子・ティアー=杏子と略
マイケル「杏花‼︎ 早く逃げるんだ‼︎」
杏子「杏花‼︎ 早く逃げて‼︎」
「ビューン、ビューン‼︎」
マイケル・杏子「あぁぁっ………‼︎」
プラズマガンで肩を撃たれて、マイケルと杏子は倒れた。
杏花「パパ…、ママ…⁉︎」
エージェント「……………。」
マイケル「杏花…、パパとママの分まで生きて…、地球へ行くんだ…‼︎」
杏子「お願い…、杏花…、あなただけは生きて…‼︎」
杏花「でも…、グズッ…、でもぉ…‼︎」
マイケル「杏花‼︎ パパはいつでも杏花を見守っているぞ‼︎」
マイケルは《《ペンダント》》を杏花の足元へ投げた。杏花はその《《ペンダント》》を拾った。
杏子「杏花…、ママもずっと愛しているわ…‼︎」
杏子はいつも聴いていた、ドイツの音楽家「ヨハン・パッヘルベル」の曲「カノン」が入った音楽プレイヤー「v Pod」を杏花に手渡した。
マイケル「うぉぉぉぉぉぉ‼︎」
杏子「ハァ…、ハァ…、うっ…、ハァ…‼︎」
マイケルは最後の力を振り絞って、プラズママシンガンを連射した。杏子も最後の力を振り絞ってプラズマガンを連射した。
「ビューン、ビューン‼︎」
マイケル・杏子「ああっ………‼︎」
マイケルと杏子はプラズマガンで胸を撃ち抜かれて死亡した。
杏花「あっ………、ああっ………、パパーーーッ‼︎ ママーーーッ‼︎」
杏花は泣き叫んだ。
エージェント「……………。」
杏花「パパーーーーッ‼︎ ママーーーーッ‼︎」
レジスタンス「杏花‼︎ 早く逃げるぞ‼︎」
杏花「いやあぁぁぁぁぁっ‼︎ パパーァァァ‼︎ ママーァァァァァ‼︎」
両親のレジスタンス仲間に抱き抱えられる杏花。杏花はずっと両親の名を呼び泣き続けていた。
杏花「パパッ…‼︎ ママッ…‼︎」
幼い頃の夢を見ていた杏花。
杏花の過去には一体何があったのか?
杏花の両親、そして両親を殺害した《《エージェント》》は何者なのか?
【次回予告】
ナレーション:北村拓哉
よう、拓哉だぜ‼︎ もちろんみんな、俺の名前はすでに知ってるよな⁉︎ え…、知らない⁉︎ おい、そりゃどういうことだよ⁉︎ まあ、それはさておき次回予告といくぜ‼︎
杏花さん・麻里奈さん・萌ちゃんが無事に集まって、残るは明日美さんと正体不明の少年だけだな‼︎
セクシーでグラマラスで容姿端麗、頭もよくって包容力もある明日美さん…、俺の好み…、グフフ………。
そんでもって最初は入隊に反対してた杏花さんも、直虎さんと何とか上手くいきそうな感じだぜ。
て言うか、最終自衛隊って女のレベル高すぎじゃね⁉︎ 俺も入隊志願しちゃおっかな〜〜〜‼︎
次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎
【第11戦記 戦いの理由、そして決意】
って言う話らしいぜ‼︎ 楽しみに待ってろよな‼︎




