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もしも台湾が日本だったら〜小雪と渚、二人の少女の物語〜  作者: Taky.Bates


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第二十二話「二度目」

第二十二話「二度目」


俺の名前は夏優太。


父親同士が仲が良くて、

渚とは小さい頃からの幼馴染だ。


気が付けば。


ずっと渚を目で追いかけていた。


小学生の頃は、好きだけど、

どうしたらいいのか分からなかった。


中学にあがり、

周りに少しずつカップルが出来始めた。


俺も。


渚と付き合いたいと思うようになった。


でも、

幼馴染の関係が壊れるのは嫌だった。


それでも、

中学二年の夏

俺は勇気を出した。


「渚」


「ん?」


「話がある」


人気のない公園。


何日も考えた言葉を口にする。


「ずっと渚のことが好きだった」


「付き合ってほしい」


渚は少し考えた。


そして。


「……好きとかよく分かんない!」


「無理!」


あっさり振られた。




そして。


時は流れて高校に入学した。


奇跡的に。


俺と渚はまた同じクラスになれた。


正直。


少し期待していた。


でも、

新たな問題が生まれた。


渚には最近、

新しい友達が出来た。


冬城小雪。


東京から来た転校生だ。


とても綺麗な子だった。


渚とは正反対の性格をしている。


大人しくて。


真面目で。


なんか近寄り難い。


でも、

東京からの転校生が来たせいなのか。


最近は渚にも男子の目線が集まるようになった。


それが気に入らなかった。


渚が誰かの彼女になる。


それだけは嫌だった。




「渚」


「ん?」


「昼休み屋上来てくれ」


「なに?」


「いいから」


渚は首を傾げた。


「わかったよ」


「じゃあご飯食べたら行くね」




昼休み。


「お待たせー!」


「よ」


「優太どうした?」


緊張して。


言葉が出てこない。


「話があるんだけど」


「うん」


沈黙。


五分。


十分。


時間だけが過ぎていく。


もう少しで昼休みが終わる。


「ねー」


「まだー?」


渚が呆れたように言う。


「待てって……」


俺は深呼吸した。


スゥーッ。


「渚」


「ん?」


「好きだ」


「……」


「付き合ってくれ」


数秒の沈黙。


そして。


渚は笑った。


「優太」


「ん?」


「懲りないね!」


嫌な予感がした。


そして。


渚は胸を張って言った。


「私」


「東京の男と結婚するの!」


「だから無理!」


チャイムが鳴る。


「じゃあね!」


「先、教室戻ってる!」


渚は手を振りながら去っていく。


屋上には俺一人。


空を見上げた。


「東京の男かー…」


雲ひとつない青空だった。


その日の午後の授業は。


サボった。


挿絵(By みてみん)

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