↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「25歳のサン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑤)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/21

⑧ 見知らぬ訪問者

「そろそろ困っているかな?と思って、来てみたんだけど……」

 その青年が口を開いた。


「ええっと、どちら様でしたっけ?」

「あ、ああ、ごめん、ごめん。25歳のキミとは、はじめまして、だったね?」

 変な事を言う青年だ。サン・ジェルマンはそう思った。


「ボクの名は真田雪村。未来のキミの友人で、雪子の弟みたいなモノだよ」

「……はあ?」


「そんな事を急に言われても、困るよね?分かるよ。だから一応、証拠を見せようか」

 彼はそう言うと、伯爵に封筒を渡した。

 その封を切ると、中からこんな手紙が出て来た。


________________________


 拝啓 過去の自分へ


 私は西暦2005年のキミです。

 まずは、急にこんな手段を取る事をお赦しを。

 同じ時間軸の自分に会うのは、リスクが有り

 雪子さんは別件で、手が離せないので仕方無く。

 代理で顔を出して貰った雪村くんは

 我々のチームの中でも、随一の実力者だ。

 信頼して、ソクラテス先生を預けてくれたまえ。

 こちらの世界では、同じように救出した

 歴史上の、才能を持った人物たちを

 保護するための施設が、充実している。

 だから是非、彼に先生を預けて欲しい。

 過去の私であるキミの、賢明なる判断を求む。


 西暦2005年5月5日  サン・ジェルマン伯爵より

________________________


 なるほど。確かに、手書きの筆跡は、自分のモノのようだ。しかし……。

 そんな感じでまだ伯爵が迷っていると、雪村が更に話し掛ける。

「最後に、コチラもご覧下さい」

 

 彼は左腕に着けたデバイスから、立体映像を出した。そこには雪子が映っていた。


「お久しぶり。お元気かしら?まあ、元気よねえ?事情は、アナタ自身が手紙に書いた通りだから、私の弟を信用して。また10年もしたら、直ぐに会えるから、楽しみにしておいて。じゃあまた、ね?」


 たったソレだけの内容の、短い動画だった。

 しかし、伯爵にとって、説得力は充分だった。

 何しろ彼は、雪子の信者なのだから。


「委細、了解しました。ソクラテス先生を、キミに預けます」

「ありがとう。決して先生を、悪いようにはしないから、安心したまえ」


 雪村はそう言うと、ソクラテスの眠るベッドに腰掛け、掛け布団をめくった。そして……。

「うん、解毒の措置は、完璧だね。流石は伯爵だ」

 と、若いサン・ジェルマンを褒めた。

 

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。