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正義のヒロイン セイントレディ・麗子の物語  作者: はまちゃん
第10章:ネクサスの拘束と“2体連携の恐怖”
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第10-5話:左右の動きが完全封鎖される

Vライン正面からの圧倒的な密着と抱きつきにより、セイントレディの腰の左右への旋回運動は完全に封殺された。

強靭な裾ゴムがパンスト越しに肉を噛む鋭角なVラインに、ネクサスの巨体が蓋をするように張り付いている。彼女がどれほど腰を捩ろうとも、その動きは敵の質量に吸収され、虚しく空振るだけだった。

残された自由は、腰を前後に振る『前後運動』のみ。

だが、それは彼女にとって、回避どころか最も致命的な状況を意味していた。

左右に逃げられないということは、下腹部にあるブルークリスタルへの『押し込みのベクトル』を横に逸らすことが物理的に不可能になったということだ。

前から圧力がかかった時、腰を後ろへ引いて逃げることはできる。だが、四肢を空中で固定され、背中側にはネクサスの触手が回っているこの状態では、引ける距離には限界がある。

前後への逃げは、直線的な押し込みを狙う相手に対して、いずれ確実に追い詰められる『一直線のレールの上』に固定されたも同然なのだ。

(これは、ただ彼女の動きを封じるためだけの拘束じゃない……)

俺の額を嫌な冷や汗が伝う。

この完璧すぎるホールドは、彼女を倒すためではなく、あのゾディアックによるクリスタルへの『押し込みの前段階(セットアップ)』を完成させるための、冷酷な下準備であると確信したからだ。。


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