第10-1話:ネクサス出現
市街地に再びエクリプスの不穏な気配が立ち込め、麗子は通常通りロイヤルブルーのレオタードを纏い、現場へと急行した。
しかし、強靭な生地が彼女の肢体を万力のように締め上げ、裾ゴムが太ももの付け根にパチンと食い込むその感触は、すでに彼女の理性を内側から蝕んでいた。変身のプロセス自体が、ヒュノプスの催眠とネクサスの触手による蹂躙の記憶を呼び覚ます「枷」へと変質していたからだ。
現場に立ちはだかったのは、6本触手を持つ怪人ネクサス・バインド。
無機質な巨体を見た瞬間、隠れて見守っていた俺の脳裏には、第8章の忌まわしい記憶がフラッシュバックしていた。
四肢を空中に磔にされた麗子の、鋭角なVライン。強引にこじ開けられた裾ゴムの隙間から、パンスト越しに這い回る冷たい内視鏡の感触。そして、触手先端に仕込まれた硬いカメラのレンズが、とろとろに濡れそぼった純白のパンティの奥にあるブルークリスタルに到達し、「カチ、カチ」と硬質な音を立てて接触したあの光景だ。
当時の俺たちは、その無機質な打撃音を聞いて、「ネクサス単独では魔力による押し込みが構造上不可能だからだ」と安堵していた。触手では、ゾディアックのようにクリスタルを肉体の奥底へ陥没させるほどの魔力を打ち込めないのだと。
だが、今なら分かる。
あの時、ネクサスの内視鏡は押し込みに失敗したのではない。
吸湿性の低い綿サテンのパンティが彼女自身の蜜で重く湿り、下着と肌が完全に密着したその最悪の状態で、クリスタルが恥丘に対して「最も陥没しやすい角度」と「必要な圧力」を、フレーム単位で正確に計測し、学習していたのだ。
あの「カチ、カチ」という音は、失敗の音ではない。高潔なヒロインの最も神聖な空間の構造が、機械的に暴かれ、データ化され、次の完璧な凌辱のための「設計図」として保存された完了音だったのだ。




