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第6話:身体が裏切る恐怖
「(どうして……っ。私がこれほど拒んでいるのに、身体が……っ!)」
麗子がこの戦闘で最も恐怖したのは、目の前の怪物の力ではなかった。他ならぬ、自分自身の肉体の「裏切り」だ。
ヒュノプスに心を揺さぶられた影響か、あるいはゾディアックの調律が定着してしまったのか。ネクサスの無機質な触手の動きに対し、彼女の肉体は、あたかもそれを待ち望んでいたかのように、卑猥なほどの早さで反応し、蜜を溢れさせてしまっているのだ。
正義を説くヒロインの理性が「やめろ」と叫んでも、女としての全細胞が触手の重圧に歓喜し、さらなる強い食い込みを求めて腰を震わせてしまう。
(私は……聖女なんかじゃない……。ただの、淫らな標本だわ……っ)
自意識と本能が真っ二つに引き裂かれるジレンマ。その屈辱の中で、麗子の瞳からは大粒の涙が零れ落ち、マスクの下を濡らしていく。彼女が最後まで信じたかった「自分の正しさ」は、パンストを浸食する不純な蜜の重みと共に、底なしの闇へと沈んでいった。




