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第2話:出動と鈍る動き
その日の夕方、街の郊外にエクリプスの反応が現れた。
麗子は人目を避けてセカンドバッグからロイヤルブルーのレオタードを取り出し、素早く変身を完了させる。強靭な生地が全身を万力のように締め上げ、裾ゴムが太ももの付け根にパチンと食い込む。
現場に現れた下級怪人ドロルの群れに対し、彼女は果敢に蹴りを放った。しかし、動きがどこかぎこちない。 (腰を……回して……っ!)
健一と考案した「腰の旋回」を使おうとするたび、ヒュノプスの言葉が脳裏をよぎり、動きがコンマ数秒遅れる。腰周りの生地がよじれる感覚に異常な羞恥を覚え、無意識に可動域を狭めてしまうのだ。
その微妙な隙を突かれ、麗子はドロルの体当たりを受けて後方に吹き飛ばされた。
体勢を立て直そうとした彼女の視界に、ゆらりと這い寄る「異形の影」が映った。ただの下級怪人ではない。圧倒的な質量と、うねる6本の触手を持つ新たな敵だった。




