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第4章第8話:不完全な聖女の誓い
戦いを終え、アジトに戻った麗子は、私の腕の中で静かに呼吸を整えていた。
全身のレオタードは汗で濡れ、不自然に深く食い込んだままだったが、その姿には、かつてないほど強固な「主体性」が宿っていた。
「……健一。私、わかったの。……身体がゾディアックに調律されていることも、この装備が快感を増幅させることも……すべて、私自身のことだって」
彼女は、光を取り戻したクリスタルを愛おしそうに撫で、そのまま私を見つめた。二つの突起は、ニップレスを剥がした後の解放感の中で、鋭く、硬く尖っている。
「私の心は健一、あなたのもの。……でも、身体の感覚は、まだあの怪人の影を追いかけてしまう。……それでいいの。その不完全な、濁った正義のまま……私は、あなたと共に歩き続ける」
麗子は、訓練で覚えたあの官能的な腰の動きで、私の胸に身を委ねた。
「心」と「体」の凄絶なズレ。解決することのない二重支配を、彼女は「逃げ場のない二人の絆」として完全に受容したのだ。
光るクリスタルと、裏切り続ける聖衣。麗子は、かつてないほど淫らで気高い「標本」として完成し、さらなる深淵へと飛び出す覚悟を決めた。
夜明けの空に、一筋の鮮やかなロイヤルブルーの軌跡が描かれた。
第4章 完。




