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episode40 傲慢

遂に40話まできました。

皆さまのお陰です

感謝!


最終話50話まで突っ走ります。

---from ミズカミ side---


ああ、なんて世の中だ。

下らぬ雑魚ばかりではないか。


ダンジョン内に巣くうゴブリンやスライムは言うに及ばず。


我らが長老である古龍もそうだ。


確かに強いが、まだ龍と成っていない竜人ごときに遅れをとるなど、尊敬せよというのが無理だ。


俺は竜人だ。まだ龍ではない。


経験を積むと、年齢を積むと龍に成る。


つまり龍に成る前の子供のような存在が竜人だ。




それがどうだろう。


竜人である俺にモンスターは言うに及ばず古龍すら叶わぬ。


世の中雑魚ばかりと嘆きたくもなる。


もっとも、強さとは別な理をもっているから今は古龍に逆らう気はないがな。




そんな中、龍の中である噂が流れた。


レッドドラゴンが人間に倒されたという。




レッドドラゴンは孤高の存在だが、それだけに平たい言い方をするとさみしがり屋で人と契りを交わし、酔狂にも契りを交わした相手と共に行動することもある。


なかなか性格がこじれてる奴だ。


だが強い。


奥に引っ込んでいる古龍どもと違い、契りを交わした人とともに前線で戦うことも厭わぬので戦闘経験も高い。




それが人間に倒されたという。


人間は雑魚だが雑魚なりに工夫を凝らしスキルや魔法や知恵を駆使して自らのレベルを超えた敵を倒すことがある。


そしてそれらはドラゴンキラーと私たちの間では呼ばれている。




ドラゴンキラーが現れたか? それともまぐれか。


まぐれも馬鹿にできない。馬鹿にできないが真の強さではない。


雑魚が偶然勝ちを拾っただけだ。




ところがそいつらの快進撃はそこで止まらなかったアースドラゴンも倒したという。


偶然は2度続かない。


ドラゴンキラーが現れたか。


私は興味をもった。




そのドラゴンキラーと争っているのが帝国だという。


そして、その帝国がドラゴンキラーと戦う人員を募集しているという。




さっそく応募した。


ドラゴンキラーと敵対する勢力に潜り込めば戦えるからな。


後で知ったことだが帝国がドラゴンキラーと戦う戦力を募集している理由がドラゴンキラーとの戦いで戦力が減少したからだという。


私は益々、興味をもった。




帝国の名は聞いたことがあった。


人間の国を統一し地底帝国を名乗っているからな。


しかし所詮は人間の世界の話でしかない。


雑魚は雑魚である。




私は帝国に採用された。


さらに帝国最高戦力である四天王の後継者候補として十人衆に選抜された。


当然だ。


ひっかかるのは最初から四天王として採用されなかったことだ。


まあ、無知な人間のやることだ。


大目に見てやろう。




私は十人衆として帝国に所属し帝国の戦士がドラゴンキラーと戦う様子を見てみる。

特等席で観戦できるこのポジションはありがたい。



十人衆そして四天王タイタンやその配下と件のドラゴンキラーとの戦いを観戦したが、正直に言おう。雑魚すぎると。



私なら一撃だ。


それをごちゃごちゃと剣を振るったり、魔法をつかってみたりと下らんな。



いつの間にか十人衆はほぼ全滅。


しぶとくエルフの剣士や元四天王の副官が生き残ってはいるが戦えるのは私しか残っていない状況と言っていいだろう。


四天王のデビルフィッシュとやらはさすがに余力を残しているがな



やれやれ。



ここはひとつ私が出向いてやろう。


宰相ユミルも「そろそろ出馬をおねがいしたく。」と煩いしな。



私があのドラゴンキラーを破ったら、次は帝国だ。


最高戦力とよばれるデビルフィッシュ。偉そうにしている帝王とやらがどの程度の実力なのか。


偉そうにしている古龍どもと同じなら・・・


私が最強。


何をしてもよいということだ。


一つ懸念はダンジョン内で戦うことになれば、勝ったとしても「地上ならば負けなかった。」という言い訳をされてしまうことだな。


それにダンジョン内であれば一撃で終わる。


ドラゴンキラーは「地上」の戦士。


できるなら言い訳が出来ない相手の土俵で戦いたい。


となると地上に出る方法だが、どうしたものか。




---from 赤石 side---


「ぬう。」


今、我はニュータイプである「einherjar」をいろいろ試している。


前回の戦いではシアルフと同じサイズの巨大な「einherjar」で戦った。


では通常サイズの「einherjar」で戦うことは出来ぬのであろうか?


という疑問からである。

戦場が魔石の洞窟内である場面が多い。

狭い洞窟内で巨大なシアルフと同サイズで戦える場面など限られるという切実な事情もある。



結果から言うと可能であった。

あの巨大なサイズと同じフォルムである。

あの子供から不人気な骸骨顔も同じである。



欠点も多い。



一言で言えば長期戦はむかぬ。


それどころか防御している余力もないであろう。


エネルギーの消費が半端でない。


その分、攻撃力はあるのであろう。


だが、変身している間、ダメージを受けるようなものである。


ダメージが限界を超える前に倒さなければならぬ。


人外の攻撃力と引き換えに「死」というナイフを背後から突き付けられて戦うようなものである。何と理不尽な事か。


我は変身を解く。


幸いかどうか「Fighter」と「einherjar」の切り替えは出来るようである。


普段は「Fighter」で戦い、勝負に出るときは「einherjar」にタイプを切り替えるという運用になるであろう。




うむ。


賭けになるのが正直、気に喰わぬ。


一つ一つ積み重ねて勝利を得たいところであるが。このタイプはそれを許さぬ。


一か八か、結果が予想できぬ賭けを強要する。


それも敵を倒すか、自分が被弾し倒れるかという常に「死」を賭けるという仕様である。


骸骨顔がそのことを象徴しているかのようである。




---from ミズカミ side---


ほう、地上へ至る道を知っているか。



プロミネンスという十人衆の生き残りがいる。


元々、帝国四天王タイタンという人物の副官だった人間とのことだ。


それはどうでもよいが、重要な事は一度、「地上」に言ったことがあるということだ。


なら「地上」へ行く方法も知っているだろう。




そう思い尋ねたところ、一つの縦穴の場所を地図で示した


何でもこの縦穴はドラゴンキラーが空飛ぶ船で移動するに使っていたらしい。




私は首をかしげる。


こんな縦穴があるなら、これを利用して「地上」に攻め込めばいいではないか。帝国は何をやっているのかと。




その疑問が顔に出ていたらしい。


プロミネンスが説明を加える。


「この縦穴というのが曲者でございます。飛行するには助走が必要なのですが、助走することができないのです。」


ふーん。人間とは不便なものだ。私なら問題ない。




まあいい。


地上で戦うためプロミネンスが示した場所に行くとしよう。



---from アオイ side---


『何を悩んでおられます?ささっと選択したらいいじゃないですか?』


「あん? そうは言うけど見た? 赤石や山吹の姿。どうなるかわからないじゃない。」


『ええ、それが面白ですから、こうお勧めしているのです。』


「ちょ、ちょっとまてカグヤ。それ揶揄っているだけじゃん。」


『当然ですわ。これ以上、面白いものないじゃないですか?』


私とカグヤは喧々諤々(?)のディスカッションをしている。


決してだべっている訳ではない。




議題は「どのタイプを選ぶか?」だ。




山吹が全滅するという窮地にタイプ変更で逆転させたのはつい最近の話。


女性に変わったのは笑ったけど。




赤石が攻めあぐねたモス・クイーンをタイプ変更で撃破したのも最近の話。


骸骨顔というどう見ても悪役に変わって子供たちからめっさ嫌われて、凹んでいたのは笑ったけど。




赤石、山吹ともに戦況を逆転させるほどのパワーアップをしている。


なら、私もパワーアップとなるのは当然でしょ。




方法も山吹から聞いた。


条件はレベル50以上。


OK


条件は満たしている。




ドラウプニルでステータスを呼び出してそこから選べばいいらしい。




そこで、問題になったのがデメリット。


山吹は性別転換。赤石はどう見ても悪役顔と変身している最中、ダメージを負うというとんでもないデメリットを持つ。




つまり能力が高いほどデメリットがあるらしい。


慎重に選ぶ必要がある。


特にカグヤに揶揄われる。ネタにされるようなタイプは絶対に避ける。


ぜーたいに避ける。




改めて表示されたタイプ一覧を見る。




■Magician


■Healer


■Commander


■Summoner


■Alchemist


■Sage


■berserk




『ぜひ、ぜひberserkにしましょう!』


「なんでだよ。ここまで魔法系のタイプが揃ってるのに、それを選ぶ意味がわからん。っていうか何で私にそのタイプが選択しで表示されてんの?」


『ほほほ、当然じゃないですか。』


「どういう意味だよ。」


カグヤの与太話は置いておいて、


Berserkも置いておいて




さて、この中で選ぶとするとどれがいいだろう?


Magicianは今のクラス。


これは無し。




Commanderは山吹のクラス。


性能は分っている。


赤石のニュークラスのeinherjarや山吹のニュークラスvala のような逆境を超える権能を求めるにはどうだろう?


疑問符が付く。


この二つのクラスは無し。




■Healer


■Summoner


■Alchemist


■Sage




この中で上級職っぽいのは Sage。


『意味わかってます? Sageというのは賢者のことですわ。』


「わかってるわ。どういう意味よ。」


『ですから、何度もお話しておりますがSageではなくBerserkがお似合いですわよ。』


「うっさい。カグヤ黙れ。」




カグヤの与太話は置いておいて、確かにこれは悩む。


山吹がずっと悩んであの窮地になるまで選択しなかったというのは理解できる。




赤石も戦闘中に必要に迫られて選択した。




ということは、これは・・


タイプを選択するのは今ではないということだ。




私はそっとドラウプニルを閉じた。






---from ミズカミ side---


なんなんだ。雑魚の分際で!




プロミネンスが示した地上へ至る縦穴。


私はそこへ行った、


その入り口には申し訳程度の警備兵がいた。が、雑魚が何人いようが無に等しい。


私のブレスの一撃で倒れた。




私のブレスは水のブレス。


水圧であらゆるものはつぶれる


仮に堪え切れたとしても生命であれば窒息する。


特にダンジョン内であれば逃げ場はない。


ダンジョン内を水で埋め尽くせば、それで勝利確定なのだ。


私が一撃で決着がつくという理由がわかるだろう。


私は洞窟内では敵無しなのだよ。




そこまではいい。




警備兵を一撃で倒し、縦穴に向かう。


なるほど、この縦穴。


雑魚共では難しいだろう。




壁は鏡面のようだな。


まるで何か高熱のもので一気に焼き入れたかのようだ。


これは雑魚レベルでは壁を登っていくのは難しいだろう。




空を飛んでいくのも確かに難しい。


どういう技術かわからんが完璧なる垂直。


私はプロミネンスの話を聞いた時、崖をイメージしていた。


崖は一見、垂直の斜面に見えるが実際には角度がある。


恐怖心が垂直に見せているだけなのだ。


空を飛べる私には無関係だと考えていた。




しかし、これは完璧なる垂直。


しかも狭い。壁に少しでもぶつかると落下するであろう。


一切の滑空も許さぬ。そして仮に本当の垂直に飛翔したとしても一切の壁への衝突を許さぬ構造。




フフフ。なるほど誰もここを通って地上に向かおうおと考えぬわけよ。


雑魚では無理だな。


だが、この私は違う。


得意の水魔法を足元に発動する。


足元に巨大な水球が現れる


そして足元にできた水面に立つ。


水面に立つのは水魔法を極めた私にとっては何の問題もない。


そして足元の水球の水量を増やす。


すると水面に立つ私の体が上に進む。


この縦穴を井戸に見立てるのだ。


そして水量を増やすと水面が上に向かっていく。


私は上に上がっていく水面に立っているだけでいい。


つまり水のエレベーターだ。




フフフ、飛ぼうとするからこの縦穴が攻略できぬのだ。


水面に立ち、水面を押し上げるそれだけで攻略できるのだよ。


まっておれ地上の愚かどもよ。




・・・・


・・・・


・・・・




何っ!


俺に向かって何かが飛んできたそれも何個も!


うをぉっ。


爆発した。


これは魔法攻撃かっ!


私はスキル「龍鱗」を発動する。


ドラゴンの防御力を竜人の姿で発揮するスキルだ。


ドラゴンの防御力を舐めるなよ・・・って、ちょ、数が多すぎるっ!




むっ。なんだとぅ


縦穴に扉があったのかっ! 扉? いや水門のような隔壁かっ!


縦穴の途中が壁のようなスライドされる隔壁で閉まるっっ。


まずい。


このままだと足元の上昇する水流と隔壁の間に挟まれるではないか!




ちぃ!


この私を舐めるなよ。


ぬおおおおっ。


私は足元の水流に魔力を流し、出力をあげる。


上昇速度をあげる。




隔壁が閉まりきる前に超えることに成功する。




フフフ、見たか。


この程度の障害。私には問題ない。




そう思い、上を見上げると、再び隔壁がっ!


しかも今、完全に閉じてしまった。




いかん!


水流の上昇速度をあげたままだ。


このままではぶつかるっ!




おのれぃ


地上人めっ!


なんなんだ。雑魚の分際で!




ぬおおおおおっ




---from プロミネンス side---


「ふぅむ。あの阿呆は縦穴にいきましたか。」


私はため息をついた。


この私、プロミネンスは今、十人衆の一員になっております。


将来の最強戦力 四天王の候補ということですが、正直、どうでもよいことです。


戦力という意味で私はタイタン様に及ばないということはわかっています。




その十人衆の中に今まで何も行動を起こさなかった人物がいます。


竜人ミズカミ殿です。


何を考えているのやらと思いきや、前回の戦いで十人衆やデビルフィッシュ様の一団が総崩れになった後、宰相ユミル殿に「それそろ出馬をおねがいしたく。」と催促を受けようやく腰をおこしました。




おそらく居づらくなったのでしょうなぁ。




それで私に「地上」への行き方を聞きに来ました。


確かに私はタイタン殿の配下として「地上」へ行ったことがあります。


ですから私に「地上」への行き方を尋ねられるのは理解できるのですが、しかし、なぜ「地上」に行きたがるのかが理解に苦しみます。




戦功をあげたいのであれば帝都奪還に動くのが常套でしょう。


現に他の十人衆はそのように動いています。




また、仮に、仮にですがデビルフィッシュ殿やライオンマン殿のような戦闘狂であり、レンジャーワンと戦う事に興味があるのだとしてもやはり帝都へ向かった方がよいでしょう。


レンジャーワンは帝都を守るために必ず現れますから。




行動が意味不明ですなぁ。




また、あの態度はなんでしょう。


まるで教えるのが当然といわんばかりです。




しかも、言葉が少ないのです。


はじめは何を要求しているのかがさっぱりわかりませんでした。


私が当惑していると、イライラしてきたのか怒り出し、癇癪をおこす始末です。




しかたなく「読心」の魔術を使い、彼の意図を把握することから始めなければならなかったのです。まさかクレーム対応で魔力を多大に行使する「読心」の魔術を使うとは思いませんでしたなぁ。




世の中、いろいろあるものです。


その「読心」の魔術を行使し、やっと彼が「地上」に行きたいということ。そして、その方法を知りたいということをやっと知りました。


正直、疲れました。


まあ、いいでしょう。


レンジャーワンが空飛ぶ船の移動に利用している縦穴のことを教えました。


これ以上、イライラ、怒りを振りまいている彼の側にいたくはありませんでしたから。




まあ、あの縦穴は今、レンジャーワンが占拠している帝都を経由しなければ辿り着けないのですが、彼一人あけであれば旅人のフリをするなど、どうとでもなるでしょう。


露見しようがしまいが、そこまで面倒を見る必要はありませんしな。




それにあの縦穴。あそこから「地上」に出るには困難でしょうな。


「地上」の人々もそこから敵が来ることは想定してるでしょう。ということは防衛準備もしているという事に他なりませぬ。




彼はそこまで考えているでしょうか?


考えてはいないでしょうなぁ。




ちなみに私は「地上」に行ったことはあるので「転移のスクロール」で移動できるのですが、そこまでしてやる義理はありませんなぁ。「転移のスクロール」のような費用と労力がかかりすぎるものを彼に使わせるのは癪にさわります。


なにせ、なぜかわかりませぬが、「(竜人ミズカミの)意図を察しできないのは私、プロミネンスの所為だ。」と意味不明な責任論を展開してましたからなぁ。




それに・・・


「読心」で彼の心の奥底を見てしまいましたが、それを見た後では、とてもとても協力する気にはなりませんなぁ。




---from ミズカミ side---


ハァ ハァ ハァ


何なのだっ。


やっと、やっと「地上」にきた。


噂に聞いた青い空が天を覆っている。「地上」で間違いないだろう。




それにしても、縦穴を通ってきたが、ここに至るまでの攻撃は一体何なのだ。


何度も隔壁と水圧の間に潰され。爆発する巨大な飛来する槍の攻撃を受け。


まったく私を通過させる気ないじゃないか。


私でなければ死んでいたぞ。まったく


これも、こんな道を紹介したプロミネンスの責任だ。


あとでその責任をとってもらわねばなるまい。




それにしても、ほうほう。


雑魚どもが大層な出迎えではないか。




これが「地上」の戦士どもか。


ゴーレムもいるな。


ふふふ、これは私に敵対するという意思表示とうけとってよいな。


この雑魚どもが。


この私が容赦すると思うなよ。




縦穴を通って様々な妨害を受けた鬱憤晴らしに付き合ってもらおうか。



---from 伊藤女史 side---


「ちょっ、ちょっと何なのあの化け物っ。」


私はモニターを見て思わず叫びました。


いけません、私が取り乱してはいけないのです。


COOLに COOLに・・・


OK。


COOLにできてますわよね。




私は現在、地底国家対策の責任者の地位にいます。


その私に「縦穴を登ってくる人型モンスターがいる。」と通報がありました。


そこで急ぎ、縦穴の警備システムに駆け付けそのモニターを確認します。




モニターには重要警戒施設である縦穴を登ってくる一匹の人型モンスターの姿が映っています。




前にレンジャーワンが地底に容易に移動できるようにするために縦穴を作ったことがあります。


その縦穴はちょうど山吹さんが召喚する空飛ぶ船スキーズと同じサイズでつくられた垂直の穴です。


空飛ぶ船スキーズのように精密な垂直飛行ができないと壁面に衝突して墜落するという、スキーズ専用の穴です。




え? ロッククライムの要領で登れるんじゃないかですって?


ヴァン・アースの一撃で一気に高温で作った穴ですよ。高温すぎて表面がガラス質になってます。ガラスの垂直の壁をロッククライミングで登れるものなら登ってみてほしいですわね。




もちろん、慎重な 超慎重な私はこの縦穴にも防衛装置を施してます。


12層からなる隔壁。


ミサイル迎撃システム。


といった最新システムから、水攻め(温泉の源泉)といった古典的なトラップまで仕掛けました。


これだけやれば完璧でしょう。


OK


脅威となるものは、私の心の安寧を脅かすものは絶対に 絶対に通さない所存です。




え?




どこからそんな費用な捻出できたのかですって?




レンジャーワンが帝都を抑えてくれたおかげで新エネルギー魔石の発掘が再開されたました。そして石の国といった地底の国々の交易が開始されました。


そしてこの地底の資源を扱っているのは、私達だけ。専売状態です。




ええ。


この利益があるので費用は困らないのです。


お国もまた魔石発掘が停滞すると困りますので対地底の防衛費については糸目付けませんし。


これで魔石研究の第一人者であるリサ教授が復帰されれば何も言う事無いのですが。


というのも魔石採掘は復活した者のリサ教授不在のため新技術が開発されずにいます。


今の魔石の活用方法はリサ教授が遭難前に実用化にこぎつけたものばかり、その後、新しい技術が開発されていないのです。


あ、たった一つありました。山吹さんが発見したドラウプニルです。でも、あれば特定の人しか使えません。汎用性に欠けます。


そういう意味では、あらためてりさ教授は天才だったのかと感じております。




そのためにはレンジャーワンにはりさ教授の捜索を頑張ってもらいたいところですね。




それはそうとあの化け物なんですか?


私が考えに考え抜いた防御装置を全部受けて突破してくるなんて。




賢い事は賢いです。


あの縦穴を通過するには垂直移動。


つまりエレベーターの要領で上がる必要があります。


縦穴を水で満たして―おそらく魔法という摩訶不思議エネルギーなんでしょうけど-その水面を上昇させることで疑似エレベーターをつくるのは感心しました。




でもね。当然、防衛システム作動しますよ。指くわえてみているわけにはいかないのです。


それでね。


ミサイルも全弾受けて血だらけになってるんですよ。


普通、もうやーめたってなりますよね。


隔壁とじられちゃったんですよ。


普通、そこで諦めますよね。


それなのに隔壁と水面に挟まれてぺちゃんこになるどことか、隔壁を力技で破壊するなんてどんな規格外の化け物ですか。




ちょっとこちらもミスしまして、水攻めしようとしたら、逆に水面の上昇スピードがあがって隔壁にものすごい勢いでぶつかっちゃいましたが、まあご愛敬ですよね。




それはそうと初の縦穴突破者です。


ステージクリアしてきましたよ。ぼろぼろですが。


こんな危険なモンスターを放置はできません。




石の国から輸入したゴーレム達や対地攻撃ミサイルでもって退散してもらいましょう。




え? たった一人のモンスターにそこまでやるかって?


私は悪くないですよ。




この縦穴を通ろうとしたこのモンスターが悪いんです。


私がどれだけ神経をすり減らしたかわかってますか?



---from ミズカミ side---


ハァ、ハァ、ハァ


どうだ見たか雑魚ども。


私の力を思い知ったか。


私は目の前のゴーレムや地上の兵器の残骸を見て悪態をつく。


いや、悪態もつきたくなる。


地上の兵器はみなゴーレムのような無生物らしい。


これでは私が狙う一撃が通用しない。


私が一撃でたいていの敵を葬り去ることができるのは水の魔法または水のブレスで水没させ窒息死させることができるからだ。


洞窟内であればまず逃げ場はない。


正真正銘一撃必殺だなのだ。


しかし、この攻撃にも弱点はある。


そもそも呼吸をしていないゴーレムやアンデッドには効果が薄いのだ。


窒息効果が狙えないため水圧での攻撃になる。


そうなるど水圧と防御力の攻防となり、一撃必殺とはなりえない。




まあ、それでも私も前では雑魚であることにはかわりないがな。


私の奥義 九つの龍を模した水流の圧力で忌々しいゴーレムも地上の兵もすべて破壊してやった。




雑魚が私を手こずらせるな。


まったく。




む、ようやくきたか。


レッドドラゴンやアースドラゴンを倒したドラゴンキラー。


確かレンジャーワンとか言っていたな。


貴様らと戦うために「地上」まできたのだ。


私を失望させるなよ。



---from アオイ side---


帝都にいた私たちは伊藤女史の病的なまでのSOS連打を受けて、赤石、山吹とともに転移のスクロールで「地上」に戻る。




『最近、「地上」も物騒ですわね。』


カグヤの指摘に素直に頷く。


先日もモスの一族に襲われたばかりだ、


地底国家群の交通網の中心。帝都を抑えた。そのため帝都さえ守っていれば「地上」を含めた各国も守れると思っていたが、実際はそうは問屋が卸さないようだ。


これは偶然だろうか?


2度程度で収まるならイレギュラーで考えてもいいかもしれないが、これ以上、地底国家群の交通のかなめである帝都を抑えていながら、「地上」への地底に住む人々やモンスターの出現頻度があがるのであれば「偶然」という考えは捨てないと。




『お姫様。考察は後、敵ですわよ。』


カグヤの指摘に素直に頷き正面の敵を見る。

目の前に人とも獣とも言い難い一匹のモンスターがいた。

コレが伊藤女史がうっさいくらい警報鳴らしていたモンスターか。


頭には角。背に2対の翼。黒光りする鱗が全身に生えている。

「デーモン?」


『デーモンには似てますが違いますね。竜人ですわ。』


「竜人?」


私は知らない。そんな種族。


『アンタこんなことも知らないなんて、よく戦術姫を名乗れてますわね。私なら恥ずかしくて活火山の火口からダイブしてますわ。』


「そんなん行く前に溶岩に飲まれて死ぬわ。って今はそんなノリはいらんから。知ってる情報教えてっ。」


『しょうがないですわね。この世間知らずのお姫様は。言ってみればドラゴンの子供の一形態ですわ。』


「ドラゴンの子供? ドラゴンパピー?」


『似たようなものですわね。神とか龍とか悪魔とか、このような存在に成る方法は一種類だけじゃありませんのよ。』


「? どういうことさ。」


『どうも、こうも、そういう存在という事ですわ。将来、ドラゴンに成る可能性がある亜人ですわね。』


「ふ~ん、じゃあ要点だけ聞くわ。ドラゴンより弱い?」


『何をおっしゃってるのでしょうか? 成体より弱いに決まっているじゃないですか。しかし、』


「しかし?」


『他の龍の成体より強いかはやってみないとなんとも言えませんわ。ドラゴンを倒す人間もいることですから。』


うーん、そうか。

私達がそうだしな。


とりあえずレッド・ドラゴンと同格と想定し戦う。

後で後悔したって無意味。


となるとヴァン・アースの一撃で決めたいところ。

しかしヴァン・アースは一撃しか撃てない。

だから、確実に当たる状況をつくってからになる。

相手が外す余地がないほど、巨大ならあまり考えなくても良いけど。


「どうしました?」

山吹が聞いてきた。


ちょっと敵を目の前にして長考しすぎたか。

ふとみると既に赤石が変身して竜人と対戦していた。


「カグヤ情報だと、あのデーモンみたいなモンスターは竜人といってドラゴンの子供らしい。 ドラゴンと同格だと考えて戦った方がよさそう。」

「ヴァン・アースでいきます?」

「外した後のことを考えるとね。通常のドラゴンならまだしも、あのサイズだと当てるのが大変そう。」

「そうですね。外したら一気にこちらがピンチですね。であればこちらもドラゴンの力を使いましょうか。それよりもまずは変身しましょう。敵が目の前です。被弾したら大変です。」

「わかった。」


私はドラウプニルを起動させる。

同時に「An armor changes Wodan」の機械音が鳴り響く。

私の体が青い全身スーツに覆われる。マントのような青藍のパーカーとフレアスカート。鍔の広いとんがり帽子に杖を装着。

「Completion! The magicians・blue」

機械音と共に青を基調とした魔法使いに変身する。


山吹もドラウプニルを起動させる

「An armor changes Frey」の機械音が鳴り響く。

山吹の体がド派手な黄色の全身スーツと軽鎧に覆われる。

フルマスクのようなヘルメットに頭部が全て隠され、その容姿はフル装備のモトクロス選手にも見える。腰に大剣、背にはマントを装備している。

「Completion! The Commander・yellow」

機械音と共に山吹も黄色を基調とした神の戦士に変身した。


・・・今回もCommanderかー。

徹底して必要時以外はCommanderでいくようですね。


「スキーズ! 出番です。」

『イエス。マイマスター』

山吹の眷属 空飛ぶ船スキーズが召喚される。

地上戦はこのようなサイズのデカイ戦力を最大限活かせるのがいい。


「スキーズ。ドラゴンブレスです!」

『イエス、マスター』


スキーズが変形し始める。

主砲が5つに。船べりが竜のうろことも炎とも思えるトゲトゲしいデザインに

船首像が竜頭に変形する。


このドラゴンブレスの欠点は変身時間とエネルギーのロス。

変身時間は赤石が竜人というモンスターを抑えてくれているので問題ないだろう。

エネルギーのロスについてはどれだけ早く照準をつけて発射できるかだろう。

そのことは山吹自身も理解しているはず。


「レッド!」

私は竜人と交戦中の赤石に声がけする。

赤石がすぐに私の意図に気づいてとび蹴りで敵を突き放し離脱する。

ありがたいけど、赤石のこの判断の早さは何だろうね。歴戦のソルジャー顔負けの高校生だ。


『ドラゴンブレス準備完了。3・2・1照射』

スキーズのアナウンスとともに5つの主砲から山に向かってドラゴンブレスが放たれます。


逃げられるかな?

赤石がとっさの判断で離脱の際にとび蹴りをくらわして、竜人の体制を崩してたけどどうかな? 竜人という種族の判断力と瞬発力がどの程度か測れるか。

私は冷静に竜人がどう動くか見極めようと注視する。


すると竜人は水魔法を展開し自分の周りを水で囲んだ。

私も知っている水魔法、アクアシールド。

水圧であらゆる攻撃の威力を軽減させる水の膜で自分を覆う魔法。

でも、悪手だ。ドラゴンブレスで蒸発する。

あいつ、竜人の癖にそれも理解できない?

お、水の膜から九本の竜を模した水槍が放たれた。それで迎撃するつもり?

その水魔法の使い方はスゴイ。スゴイけど悪手だって。

あ、九本の水槍がドラゴンブレスにあたって蒸発した。

ん?慌てて口を開く、まさかドラゴンブレスを撃つ気?

ドラゴンブレスを放てるのは凄いけど、状況見えてる?

スキーズが放つドラゴンブレスは5門だよ。

ドラゴンブレス1発でどうするつもり?


『お姫様。もういいのでは?』

カグヤが呆れた声をあげる。

そうね。分析はもういいか。


高度な水魔法やドラゴンブレスといった竜しかできない希少なスキルをもっているが、状況判断がまるでダメ。


例えば・・・

「basta!」

私が呪縛の魔法で竜人を縛る。

「!!!!」

目の前の竜人が、分かりやすくうろたえてる。

ドラゴンブレスで迎撃しようと思ったら、体が動かなくなってドラゴンブレスも打てなくなって、めっちゃ慌てている。


「あ」


スキーズから放たれた5筋のドラゴンブレスが直撃した。

これはもう倒されたでしょ。


「え」

ちょっ、ちょっと5筋のドラゴンブレスをまともに直撃を受けてまだ生きてる。

マジで?

この竜人の強さを見誤ったかもしれない。


---from ミズカミ side---


ハァ ハァ ハァ

この雑魚の分際でっ


生意気にもドラゴンブレスを竜人である私に向けて撃ってくるとは命知らずな。

どうせ偽物に決まっている。

ドラゴンブレスは崇高なる竜種にしか使えないスキル。

雑魚ごときがつかってよいスキルではない。


化けの皮をはがしてくれる。

私の奥義 九つの龍を模した水流のを槍のように飛ばす。

む。一瞬で蒸発したか。

さすがは至高のスキル ドラゴンブレス

偽物であってもさすがの威力よ。


ならば本物のドラゴンブレスを見せてくれよう。


ぬ?

ぬぬぬ???

なんだ なんだ??

体が動かない。

ドラゴンブレスもだせぬ。

敵のドラゴンブレスが迫ってくるではないかーっ。

ぬ、ぬおおおおおおおっ


ハァ ハァ ハァ

この雑魚の分際でっ


しかし、やはり偽物だな。

この私を倒すにはいたらないらしい。


みてろ地上のクソ雑魚め。

他のドラゴンはこれで倒せたかもしれんが、この私をその程度の攻撃で倒せるとは思わないことだ。

この私が真の力で・・・


お?

おおおっ?

これは、体の内側から力が漲ってくる。

お!

私はこの現象を知っているぞ。

進化。

進化だ!

遂に私もドラゴンに成る日が来たか。

しかも、このタイミングで!

フフフ、光栄と思えドラゴンキラー

お前たちがドラゴンとなった私の最初の犠牲者だっ!


---from 赤石 side---


「ぬう。」

ドラゴンブレスを耐えきったか。

それも5つもの直撃を受けて。


違和感は確かにあった。

先ほど、この竜人とやらいうモンスターと闘っていたが、どうも技術が拙い。

格闘技の初学者と闘っているかのようである。


顎という急所に容易に拳が当たる。

鳩尾という急所も容易に突くことができる。

喉にもだ。


それでも倒せぬのだ。

伊藤女史からの事前情報によると縦穴をかなり無茶して突破してきたらしい。

それこそ隔壁に圧し潰されてもおかしくないダメージを受けている。


その後、ゴーレムや迎撃システムと交戦している。

その戦いでもダメージを受けている。


どれもこれも通常のモンスターであれば倒れているだろう。

いずれにせよ相当、ダメージが蓄積しているはずである。


ところが倒れない。

我が必倒の急所に攻撃を当てても倒れない。

なんと理不尽なことか!


だが、これで理解した。

5つのドラゴンブレスの直撃を受けても倒れないのだ。

我はこやつの強さを見誤っていた。


縦穴の隔壁が破壊されるほどの圧力を受けても潰れず。

地上兵器の攻撃を受けても倒れず。

我の必倒攻撃を受けても倒れず。

ドラゴンブレスの直撃を受けても倒れない。


こやつの強さは魔法でもパワーでもスキルでもない防御力なのだ。


「む。」


奴の体が変化する。


「ぬう。」

どういう仕組みか分からぬが、奴が巨大な青い鱗を持つドラゴンに変化した。

通常でも硬い奴がドラゴンに変化してどうなるか。

予測できぬ。


「レッド、逆に好機! ドラゴンの巨体ならヴァン・アース外すリスクが少ない。」

アオイの声に我は頷く。


「来るがよい。我が眷属 シアルフ!」

我は眷属であるシアルフを呼ぶ。


我が足元に巨大な魔法陣が展開される。

その魔法陣からせりあげるのは30mもある巨大な真紅のフルアーマー

その巨大なフルアーマーと同化する。


アオイは5体の機械獣を呼ぶ。

山吹もスキーズをドラゴンブレス発射形態から通常形態へ戻す。


我は大きく股を開き、肩から背中にかけて力を入れる。腰を捻転。腕が鞭のように広げる。


『収束』

スキーズが機械音を発するとスキーズが発光。

アオイの眷属である機械仕掛けの鳥2体。機械仕掛けの狼2体 機械仕掛けの騎馬1体も同時に発光する。


発光した6体が我の体に文字通り収束する。

シアルフの力をかりて巨大化した我の体が、さらなる力に覆われる。

力が増すのを感じる。我が体を一瞬で破壊するくらいの力を


『ヴァン・アース権能収束・発射準備

セイズ解放。 ガント充填、三神解除。標的レッサードラゴン。

ガンド充填300% 対反動制御オールクリア。ヴァン・アース権能発射準備クリア』


スキーズが言葉通り制御をおこなっているのであろう。

アナウンスが流れる。


「吐ーッ!」

捻転を戻すと同時に速射の掌底を地竜にむけてくりだす。

『Gungnir』

機械音と同時に我が掌底から繰り出される力の奔流。


奴もまた顎を開き、力の奔流=ドラゴンブレスを放つ。


力の奔流同士が衝突する。


が、レッドドラゴンですら葬ったヴァン・アースの一撃を奴のドラゴンブレスで防げるわけがない。


奴が我が力の奔流に飲み込まれる。


大きなクレータを残した。一撃。

その中心にドラゴンは・・・いた。


「そんな。」

「ありえません。あの一撃をまともに受けたんですよ。」

アオイと山吹が焦りの声をあげる。


そうだろう。

ヴァン・アース権能収束からの一撃は文字通り一撃必殺。

一撃で倒せなければ、エネルギーを使い果たしたこちらの敗色が強くなる。

すでにエネルギーを使い果たし、我がシアルフの体から空飛ぶ船スキーズも5体の機械獣も離脱している。

もう、あの一撃は打てない。

奴もそれがわかっているのであろう。

勝利の雄たけびをあげている。


うむ。


奴の強さが「防御力」ということを理解した時点でこの展開は想定していた。

中々に理不尽な防御力だ、


ならば、もうひと頑張りしようではないか。


我はドラウプニルを操作する。

「An armor changes Tor」の機械音が鳴り響く。

「Completion! The einherjar・RED」


機械音が鳴ると同時に我はシアルフから押し出される。

強制的にシアルフとの同化が解除される。

同時にもう一つの巨人が目の前に現れる。


シアルフと似ているが違う。

黒と赤のカラーリング。

巨大両手持ちの直剣。

そして骸骨のようなフルフェイス

我はシアルフと同じように骸骨顔の巨人と同化する。


ぬう。

相変わらずとんだじゃじゃ馬だ。

力が漲る反面、制御が難しい。

そしてなんというか力が吸われる。一気に疲労感に襲われる。

長くは戦えぬ。


我はドラゴンに対して一気に踏み込み、上段から一気に斬り下ろす。


ドラゴンの首を両断。

ドラゴンを倒した。


『LEVEL UP』

『スキル:龍鱗を獲得しました。』


―ステータス―――

名前:赤石剛

年齢:16

職業:高校生

LV:50⇒51

スキル:筋力増強Lv2⇒Lv3 脚力LV9 総合格闘Lv7⇒Lv8 幻獣の角 レールガンM2 龍鱗

装備:ドラウプニル(赤)ミョルニルハンマー ヤールングレイプス メギンギョルズ

眷属:シアルフ

――――――――

レベルアップしたか。

久方ぶりではあるな。


それにしても。思ったとおりだ。

この骸骨顔の巨人は「斬る」ことに特化している。

これならばあのドラゴンを「斬れる」と考えたが、我が推論は当たっていたようである。


ぬう。

いかん。

ヴァン・アース収束状態でエネルギーを使い果たしたところに、エネルギーを更に奪うこの骸骨頭の巨人を運用するのは無理がありすぎたか。


だが、あの理不尽な防御力には、理不尽な力が必要であった。

ぬう。

ダメだ。

何か我を呼ぶ声が聞こえるが・・


それに応答する気力も尽きた、


少し休ませてもらおう。

【次回予告】

竜人ミズカミを倒したものの、赤石は倒れた。

これを良い機会ととらえた宰相ユミルは総攻撃を指示する。

対するアオイと山吹。

赤石不在の中、彼らはどのように戦うのか?


次週、episode41  強欲

毎週 日曜日 9時30分 更新

☆よろしくお願いします


【お知らせ】

別な作品の紹介です。よろしければ見ていただけると嬉しいです

■剣と魔法の義経記 https://ncode.syosetu.com/n1604mi/

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