第六話 動くな転ぶな倒れるな
突如として冤罪をかけられたキラー。彼に手を差し伸べたのは...ライバルであるエゴであった。二人の決めた「タイマン」の意味とは...!?
~大会前 7/15~
《皆さ~ん!お知らせで~す!(*`▽´*)》
開始まもなく、放送が鳴り響いた。
《ここで途中参加の推薦組が30人、参加しま~す!》
…意味が分からない。最初からいなかった30人が推薦組として途中参加するのか?みんな知ってた。誰もがそう思ってた。
「…不平等だ!」
エゴは叫んだ。皆口々に文句を言った。だが…そんな声も虚しく、運営にはハエの羽音だった。
《それじゃ、楽しんでくださ~い!》
そうして、バトルロワイヤルの崩壊が始まった。
終了20分前、実況放送が響いた。
《ミッション…開始します!(*`▽´*)》
(どんなのだろう…。)
仁宮は真剣そうに聞いていた。
「ジンミヤくん、MR.大久保は見なかったか?」
「いいえ…見てません。どっかに行っちゃいました。」
「そっか…施設内に行ってくるよ。」
「…行っちゃった……。」
【ラビリンス中央】
《ミッションは…ズバリ!》
『ズバリ?』
《「動くな転ぶな倒れるな」です!各エリアに引かれた線から出たら終了です!ラインの形、サイズは多種多様ですが、入れるのは一人です!》
『楽しみですね。』
≪マネキンゲーム クリア条件≫
・大会終了までにラインを踏まずにエリアに留まること。
・そこから静止し、アナウンスの指示に従いラインから出ないこと。
【施設内 廊下】
尾崎は潜入していた。
(…どうにかして証拠をつかまないと。ん?あいつもしや…。)
尾崎「あなた…この運営の調査をされていますね。」
話しかけた相手はメガネをかけたクールな青年。大久保だった。
大久保「…なぜ部外者がここに?」
尾崎「…ボイスレコーダーですね。俺も運営を調べにきました。」
尾崎は大久保のポケットを指差し、協力を仰いだ。
大久保「……後で話そうか。着いてこい。」
尾崎と大久保はお互いに冷静さを保っていた。
【ラビリンス 中央】
「俺は、やってねえ!!!!」
迷路の中央で群衆のなか、叫んでいた男がいた。キラーだった。
《あれ…?トラブルでしょうか。(・・;)》
どうやら誰かが参加者の一人を無理矢理押し出し、ラインの外に出したようだ。その容疑者として疑われているらしい。
『ちょっと待って…い…ま……救護テントへ……』
急に音声が乱れる。想定外だったのだろう。
そして…後味の悪いまま、試合は終わった。
【施設内 受付】
大久保「…これでうろうろできるぞ。菅崎の許可だ。」
尾崎「…やっぱおかしいよな。」
【控え室】
菅崎「…この運営、やはりおかしい。君はなにもやっていない。」
キラー「…おまえも、おまえらも……運営は信用できん。もう俺はこのゲームに参加する資格はない。」
菅崎「…好きにすればいいさ。」
エゴ「おい、お前は悔しくないのか!?」
キラー「……」
エゴ「…明日、俺とタイマン張れ。じゃなかったら…俺の勝ち。」
キラー「チッ…」
エゴ「…やるか?」
キラー「やってやるよ…」
キラーの瞳に希望が宿った。
ドアの先で聞いてた菅崎は呟いた。
「…いいねぇ…………。」
本当に、本当にここまで読んでいただいてありがとうございます!!




