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場当たり  作者: 真鍋
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タイトル未定2026/04/19 18:11

 施設を出る際、目隠しはなかったティルトローター機内にある降下用確認窓から眼下を眺めるとそこは絶海の孤島であった、良くぞここまでの島が観光化されなかったと感心する程にリゾート感に満ち溢れ実際そこでリゾートを満喫する自分をしばらく想像していた、機は結局2時間程でローターの角度が変わり降下を始めた、降り立った地は施設へ向け飛び立った地と同じ、降下後数分間の説明を受けると1週間の(いとま)を貰い自宅へ戻った、私は半年近く過ごした非現実から数時間で現実へ引戻されると何と言えば良いか自分の立ち位置がよく分からない変な感覚に襲われていた、しかし山手線はそんな私の過去を過ぎ行く車窓から教えてくれると池袋で今の私を明確にしてくれた、あの災害現場は流石に元通りといかず線路は大きくクレーターを回避する様に復旧されていた私のいない半年間でここまでの復旧を見せる驚きと同時に改めて災害の爪痕を目に焼き付け身の引き締まる思いであった。


 などと柄に合わない事は半分で私は恵比寿へ向かい行きつけのカフェで何となくらしく過ごし新宿ではひとり居酒屋で手酌酒を嗜み近くの女性専用カプセルホテルで一晩を過ごすとウチへは帰らずそのまま羽田空港から沖縄へ向かった、どうにも訓練施設での生活が未だ抜けないでいた。

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