タイトル未定2026/05/02 06:07
眼下には伊豆市が見えてきた通過した熱海でも数ヶ所火の手が上がっていたが地震の被害地には迅と加藤が向かうと言う事であった、時刻は22時前、普段であれば眼下には夜景が広がる筈であったが伊豆半島は闇に包まれ唯一の灯りは火の手だけであった、伊豆、熱海の状況は搭載の赤外線カメラで基地に送られているそれを元に対策が練られているだろう我々3人は火山被害対応の検討を到着の少ない時間で行わなければならなかった、しかも近年の火山被害は雲仙岳、御嶽山、そして富士宮市と桜島、圧倒的にデータは少なく火山被害対応は未だ確立されていない、噴石、溶岩、火砕流、火山性ガス、あげればキリがなかった検討しても所詮出たとこ勝負は否めなかった。
「まもなく富士市上空、高度下げるぞ」
駿河湾に浮かぶ漁火が幾つか見えた幸い津波の発生はないようであった、もし津波の発生があれば北と南から災害の挟撃に手も足も出なくなる我々はスーツの最終チェックを終えもしもの時の為アーマー装備の許可を得た、これで溶岩の中でも行動ができるし行手を阻む噴石も破壊できる火山性ガス濃度が濃くても、いや要救助者達はそれらに一瞬たりと耐える事はできない早く最前線に向かわなければならないのだ。
「ダメだ富士市進入は無理だ、海岸線が限界だ」
「了解です、我々はダイレクト降下しますので降下後安全空域にて待機お願いします」
「了っ」
後部ハッチが開き突風がカーゴルームに吹き込んでくる気の所為か少し硫黄臭が風に混じっていた。
「降下30秒前、25、20秒前⋯」
我々はハッチの端に立った地上まで10mもないしかも下は砂浜、クッションの上に着地する様なものであった佐久間が右足から踏み出し落ちてゆく続いて五十嵐、由依、最後に私はクルーに礼を告げ降下した。




