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場当たり  作者: 真鍋
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道明寺 晶 Ⅲ

 特救関東支部に赴任して3ヶ月が経とうとしていた、日々訓練を繰り返す日々であったが我々、自衛隊、警察、消防など保安職業従事者が暇である事に越した事はない、できる事なら必要性を問われる程暇であって欲しいと日々思っている、給料泥棒と罵声を浴びせられても甘んじてそれを受けよう働かずして給与を貰えるのだ当然だ、そんなに高いプライドは持ち合わせていない兄と違って。


 しかし日々の訓練はなかなか厳しいのだ、これをこなしているのだから災害対応は別料金を請求したいのが本心であるがコミコミ料金である、まぁ出たとしても数百円だろう笑わしてくれるのが公的機関の常である。


 この3ヶ月間で大体アルファユニットの立ち位置が決まってきた、先ず佐久間 涼(さくま りょう)コイツがリーダー的な存在と言えよう元々がレンジャー徽章の持ち主だ自他共に認められる存在だった、後の5人は横並びといった具合か訓練プログラムでそれは左右された、私の場合誰しもが“恐怖心”を抱く訓練、高所、狭所においては佐久間と同等、耐力に関しても女性3人の中ではトップ、しかしどうにも射撃に関してはターゲットに当てるのがやっと体力バカで装備の扱いは悲しい結果であった、しかし何故、特別救助隊に射撃が必要か不可思議であったが自衛隊傘下の組織であるがゆえの都合なのだろうと諦めシューティングレンジに居残る日々を過ごしている。


 さて初日に声を掛けてきた徳丸由依であるが大学は休学扱いで特救に専念していた、休学という事は後々には大学へ戻ると言う事かと穿った見方も出来るが彼女は懸命にプログラムをこなしている温かい親心で見てやろう、それに愛想のない私に妙に懐いてくるのだ、と言うのも残るもう1人の女性隊員五十嵐 結実(いがらし ゆみ)は私達とは違い体力より頭脳タイプの女性で当たりは私よりすこぶる良いのだが話せば話す程話が合わなくなると愚痴をこぼしていた、そう言えば五十嵐とは挨拶程度で未だよく話した事がなかった、敢えて距離を詰める気もないがその面白い現象を一度味わってみるのも良いかと考えていた。

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