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場当たり  作者: 真鍋
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清井 薫 Ⅱ

 一応、案件は取り付けた後はあの2人を探し出し先生を頂点とした組織を作る、それができれば先生が前線へ立たずとも良くなる、先生が望むなら高野山で隠居されても良いだろう私は慈照の弟子なのだ意思は受け継いだつもりだ。


 ふと前をゆく男を見るとスーツの裾が捲れ上がりUSPが露呈していた、さっきキーを渡した時か私は男を呼び背中の裾辺りを指差した、男はキョロキョロ身体を捻りそれを確認すると露呈したUSPに気付き裾を直し何もなかった様に取り繕い歩き出した。


「ありがとう」


 男は振り向きもせず言ってきた、実を言うと私は結構な武闘派である米国に赴任していた時はシューティングレンジはおろかCQBトレーニングにも参加していた、しかしここは日本、ある意味この男が羨ましかった私は男に言った。


「H&KとGlockはどっちが良いんだ?」


 男は何も答えなかった無視されたかと思ったが男はUSPが納まる辺りを指差し言った。


「Glockは女子供用だ悪くはないがな」


 この男、分かっているのか分かっていないのか総合的にみてUSPよりGlock、特にGlock17には大きく差を分けられているはず、それでもUSPと言う辺り侮れないのかもしれない。


「あんた名前は?」


 別に仲良くなろうとは思ってないが名前くらい知っておくのも悪くない、すると男は今度は振り返り『土門だ、土門拳四郎』と手を出してきた、親の世代趣味がわかる名前だった『清井薫だよろしく』と握手で答えた、ついでと言ってはなんだが土門を食堂へ誘うと二つ返事で了承してくるのだ見た目と違い意外と軽い奴かもしれなかった。

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