タイトル未定2026/04/23 17:04
にしてもさっきからコイツの口角が妙に吊り上がっている『どうだ驚いたか』と自分がやった事でもないのに御満悦なのか、やはり土門に言ってこの場で処分するか、それは慈照様のお加減次第で如何様にもなるし今は泳がせてこの映像の2人を探させるのも得策であろう“バカとハサミは使い様”である、私はデスクへ戻ると比較的ガセに近い情報を清井に渡した。
清井はそれを受け取ると目を通した、流石、慈照様と過ごした事はある、ガセじゃないのかと聞いてきたので私は『限りなくな』とだけ答え『まずはそれでお前の能力を見せて貰おう』とあくまでパワーバランスは私は上である事を知らしめた、それにコイツが2人を見つけ出せるかも怪しいところだ、コイツ単独であればこのレベルの案件が最適でもある、ただ発注元は大物だ失敗すれば自ずと私の手を汚す事もあるまい私は鼻を鳴らした。
私はコイツ、と言うかこの第三分室以外の人間は嫌いだ、しかしコイツの全てが嫌いな訳ではないこっちも遊びでコイツを招き入れたのではないコイツの実績は全て調べさせてもらった、その上で出た答えはコイツの人身掌握術は優れている多分、この3人ですらもしかしたら従える事が可能かもしれない存在だ、それにマネージメント能力、これは企業での功績を見ればわかる利益は大きく、損益は小さいのだ引き際が優れている潮目を見抜く力に長けているのだ、悔しいが私にない能力だった。
「とりあえず期限は切らん、やれるだけやってくれ」
清井は『分かった、ありがとう』と立ち上がるとテーブル上のキーを受け取り、暫く考えると再度座りキーを握る手の人差し指でテーブルをコツコツと叩いた、忘れていたコイツはいける時は根こそぎ持ってゆくタイプとレポートにも上がっていた私は土門に指示してデスクからコイツの欲してる物を持ってこらせると無造作にテーブルの上に置いた、清井はそれを見て首を捻る。
「手付だ、成功報酬はその時に決まってるだろう」
清井は封をされた束をポケットに入れ再度『ありがとう』と言って部屋から去った。




