タイトル未定2026/04/23 17:04
歪み部分、奴と対峙する男は何をしていたかこれを知るのはコイツだけだが聞くのは癪に障るし、又芝居染みた台詞を聞けばコイツを殺しかねない、だが3人を持ってしても無理ならば上司たる私が折れるしかなかろうと私は清井に聞いた。
「見たままと言うが映像の歪み部分だけが分からん、何があったか教えてもらえんか」
清井はしばらく考えていた、台詞回しでも考えているのかつくづく癪に障る男である。
「私も目を疑ったよ、男はただ奴を殴り付けていた燃え尽きる事もなく」
背筋に冷たい物が走り肌が泡立った、初めての感覚をコイツの話から受けるとは恥辱以外なにものでもないが紛れもない真実、私にはそれが分かった。
奴の纏う炎は推定で2000℃以上になる、しかしこれはあくまで現象としての温度に置き換えた数値であり実際は違う、2000℃以上と認知した時点で奴は2000℃以上の怪異となるのだ、では認知しなければ触れる事は可能かと言えば私はそんな精神力を持った存在を知らない到底人間の行き着けない領域なのだ、ここにはあらゆる情報がもたらされる勿論、精査は必要であるがそんな存在がいれば必ず私の耳に入るし裏を返せばその存在は脅威でしかないのだ、多分3人は今、存在しうる可能性を調査してるはずであるが未だ誰からも回答はなかった。
それと私はもうひとつ気になっていた事を清井へ聞いた。
「ところでもう1人の男が持っている刀だが⋯」
そこまで言うと私は言葉を切った、これを聞いたとてただ刀、もしくは日本刀と言われるだけであろうコイツに日本刀の姿など分かるはずもない、ましてや刃に宿る物など気にも留めれないであろう、ただ聞いた途端清井は嘔いた『申し訳ない』と謝るとその男の刀の隠し場所を教えてくれた、確かに嘔きたくなる気持ちは分かる隠し場所であった奇術師、大道芸人であろうかますます謎は深まるばかりだった。




