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場当たり  作者: 真鍋
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庄崎 Ⅱ

「なんだこれは!」


 私は数十年振りに叫んだ、よく喉が叫ぶという行為を憶えていたと感心する程だ、反してコイツは冷静に答えるだろうアドバンテージでも取ってるつもりか。


「見たままの事だよ」


 私はハッとした、今、分岐がハッキリ変わったのだ分岐が曖昧な場面は良くあるが信号係が小屋を出てくると転轍機の切替レバーを思いっきり引いた、今時はオートで行われているだろうがそれ程にハッキリ感じ取れたのだ、清井というこの男は続けた。


「この2人を探し、共に先生の留守を守る!」


 さっきからなんだコイツの台詞回しが芝居掛かって虫唾が走る隈取でも書いていれば失笑くらいくれてやるが私の1番嫌いなタイプだ、妙な使命感を帯び実力も無いくせ風呂敷だけは大きく広げたがる“厨二病”だステージ4、致死性の厨二病だ、しかし声を荒げた私も悪いそこは反省しなければならない、そして動画内容の精査であるが先ず翔太がガセを摑まされる事はない整備事業所から直接抜いてきた物だろう、コイツがその整備事業所にガセ動画を差入れる技術と資本力はないであろう。


 ではこの映像が本物としてこの2人は何者だ、もし、いや“もし”を入れると答えが遠退く、あくまでコイツらが私や慈照様より遥か上をいく存在として考えなければならない、映像から見てコイツらが法力等を使っている形跡は見て取れない、奴の所為で映像が歪み対峙している男が何をしているかは分からない、それに映像に走るノイズこれは何だ単純に電磁波が発生していると考えるべきか他に原因は、極々少ない可能性であるがカメラ自体に衝撃が加わっている事が考えられる、しかし対象者とカメラは10数mは離れているこれを可能にするのであれば対峙する男が携帯のロケットランチャーを携帯していたという事になるが移動するシーンでその様な物は携帯していない。


 そこで真依がタブレットを持ち私に解像度を上げた拡大画像を見せた、もう1人の男、コイツの前にいた男、この男が手にしていた棒は剣、若干の反りが見受けられ日本刀であるのが分かった、と同時にその日本刀から禍々しさ、いや神々しさすら感じた相当な業物であるのが分かるがコイツも同様、移動の際携帯している様子はなかった、私は真依の持つタブレットの映像が歪んだ部分を指で囲んだ、それを見た真依はオリジナル言語で2人へ聞くと2人はこちらも見ずに首を横に振っていた。

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