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場当たり  作者: 真鍋
20/59

タイトル未定2026/04/21 10:08

 

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 固定されたアングル、暗く荒い画像、センターラインだけが妙に白く輝くトンネル内の監視カメラ動画、無音、音声はなく暫く静止画と見紛うばかりの絵変わりのしない映像が流れる。


 そこへ慈照を肩に抱える清井が黒い斑点に見える餓鬼を引き連れモニター左側、川崎方面から現れた、清井の足元にはその餓鬼が纏わりついている。


 モニター中央で清井は立ち止まり振り返ると再度動き出そうとして慈照を放り出すように倒れた。


 這って慈照へ近付こうとする清井、足をバタつかせると餓鬼が飛んでゆく、清井はトンネル内壁を伝い立ち上がると慈照を抱え上げようと手を伸ばす、清井の動きが止まった。


 倒れる慈照が微かに揺れている、清井は慈照を残しモニター右側へフラフラと移動し車線上で手を広げた。


 モニター右端、東扇島方面から2人乗りの自転車が現れ清井の前で止まった、清井は更に近付くと何か話しモニター左側を指差した。


 自転車から1人男が降りもう1人が自転車のスタンドを立てる、前に乗っていた男は清井の横を通り過ぎモニター左側へ移動し始めると清井はその男に縋り付く。


 男は止まらない、清井は立ち止まると男は一度振り向き再度歩き出した、もう1人の男が清井に近付く。


 清井はトンネル内壁に背中をつけズルズルと座り込むと男が清井の前に立ちはだかる、その男は上を向くと何かを始めた。


 ここでモニター左側の映像が乱れ映像一部が歪む、モニターのアングルへ奴が入ってきた。


 清井の前に立つ男は棒の様な物を手にしていた両腕を広げると棒が2本になる、モニター左に向かっていた男はもう少しで奴と接触する、映像の歪みもモニター中央へ移動していた。


 棒を持つ男が道路を突き始めると餓鬼が蜘蛛の子を散らす様に蠢めく、男は餓鬼を刺しているのか。


 モニター中央では奴と男が接触する、既に男は映像の歪みの中で見えない、燃え尽きたと思われたが画像の歪みがモニター上部へすっと動くと同時にモニターに激しいノイズが走る。


 上部にある歪みが中央へ戻る、するとノイズと共に歪みが上部へ動く、それが数度繰り返されると歪みが薄れてゆく。


 突然、棒を持つ男が奴へ脅威的な速度で近付くと歪みに棒を差し込む、すると歪みが濃く戻ってきた、又モニターにノイズが走る。


 清井が立ち上がり足を引き摺り棒を持つ男へ近付くと腕を掴む、するとモニターからは歪みが消えた。

 

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「なんだこれは!」


 冷静沈着、冷酷無比、決して何があろうと動じない親が死んでも眉ひとつ動かしそうにない庄崎が声を荒げ叫んだ、逆に冷静に、平板で私は言ってやった。


「見たままだよ」

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