タイトル未定2026/04/21 10:07
「わかった、すぐ転院させてくれ最高の脳神経外科医を紹介する」
私が先生の現状を庄崎へ伝えると間髪入れずにそう言うのだ、しかし動かす事自体危険であると言うとその名医とスタッフをその病院へ向かわせると言ってきた正直、私は先生の親類縁者ではないそこまでの決定権はない、そう伝えると『ではこちらで勝手に動く』と早々に席を立ち何処かへ電話を掛け出した、会話の端々で『厚生労働大臣』の名が上がる、私はふっとほくそ笑んだ、どうやら政府機関に偽りはないようだった。
私は庄崎に礼を言った、庄崎は『何がだ』と高圧的に言う、いつもの庄崎らしさが戻ってきたそこで私の本来の要旨を伝えた。
「しかしなぁ志は買うがウチの案件はわかっているか『ごめんなさい無理でした』はないぞ、志だけでどうなるのもではない」
確かに私には能力など一切ない、有るとすれば経営指南、そしてマネージメント、そうこのマネージメント能力で怪異と対抗しうる力を得るのだ、しかし庄崎の反応は『やめておけ』そう物語っていた、そこで私は言った。
「川崎港海底トンネルにNシステムはあるか?トンネルだから公団の監視カメラは絶対あるだろう、当日の様子を見てみろ」
庄崎は職員の方を向いた、誰も振り向きはしなかったが1分もしない内に女性の職員が猫背で足をひずるように庄崎に近付くと蚊の鳴くような声で何かを告げた、それを聞き庄崎は頷くと聞いてきた。
「それがどうした」
「先生は祓う事も出来る、しかしあの場面、貴女を守るに徹し倒れられた」
「だからどうした、話を蒸し返したいのか?」
「貴女も発電所での闘いで力を使い、あの場所で力尽きた」
「話が見えん、私も暇じゃないんだ手短に話せ」
かなり本気でイラつき出す庄崎、そこに男性職員がやってくるとタブレットを庄崎の顔の前に出した、顔は私を捉えたまま庄崎は視線だけをタブレットに落とすとその表情はみるみる血の気を失ってゆくのが分かった。




