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場当たり  作者: 真鍋
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タイトル未定2026/04/21 10:06

 東京メトロ日比谷線、霞ヶ関駅に降り立つ、連絡では中央合同庁舎第二号館としかなかった、庄崎が自ら連絡を出しているのであろうか、であれば納得だ言葉少なと言うか愛想がないと言うか具体的に何処へ向かえば良いのだ、この庁舎にはいくつの機関が入居していると言うのだ大臣クラスであれば迎えも来るであろうが私はとりあえずA2出口を目指した。


 地上へ上がると桜田通り沿いに堂々とした正面入口が現れた多分、入口ではセキュリティチェックが有るだろうと財布から免許を取り出していると背後から声がした『おいっ』私は無視した、と言うか自分へ掛けられた物とは思わなかった肩を掴まれ振り返るとあの顔があった。


「あんたか」


 そこには川崎火力発電所で私を落としかけ泡消火剤を撒き散らし挙句に私の車を盗んだあの男が立っていた、何か返しの言葉があるかと思ったが男は私を通り越し無言で着いて来いと合図してつかつか先を歩き出した、私もそれ以上は何も言わずに男の後をついて行った男は正面入口から入るとガードマンへ何か話しかけ親指で私を指していた、そう言うことかと私はガードマンへ会釈だけしてセキュリティゲートを通った、エレベーターへ乗り上階へ行くと思いきや地下フロアに向かうのだ私はここでようやく今回の行為の軽率さを感じ今更に固唾を飲んだ、しかし考え過ぎだったかエレベーターは地下2階で止まった、てっきり地下20階、いやもう表示すらない地下まで降りると監禁、拷問、最期には処刑される、完全に映画の見過ぎであった、まぁ今後絶対ないとは断言できないが。


 このフロアか上階に食堂でもあるのだろうかエレベーターを降りると鼻腔をくすぐる美味しそうな香りが漂ってきた、もし時間が許せば帰りに少し覗いてみようと決め男の後をついて行った、男は2枚扉の前で止まった“障害者雇用対策課 第三分室”と扉の上部にはネームプレートが貼ってある、都市伝説に聞く政府御用達の秘密機関、あまりに肩透かしだった当然、生体認証のセキュリティ程度は欲しかったところであるがこの扉を開け奥にそんな扉があるのだろうか、そこを開けると大型モニターが天井から吊り下げられ常に情報が更新されている、そんな妄想に近い想像をしていると既に男は扉を開き中に入っていた、ついて中へ入ると秘密機関のイメージが音を立て崩れ落ちていった。

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