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場当たり  作者: 真鍋
11/59

タイトル未定2026/04/20 16:12

 この第三分室であるが私を含め4人で構成され10メートル四方の部屋を使用している地下で窓はない多分元は倉庫だったのだろう、常人であれば息苦しくなる圧迫感があるのだが職員は気にも留めない、他の3人は私自らでリクルートして来たギフテッドである、であるから窓がない部屋など気にも留めない、しかしデスク上のペンの向きは一日中気になってしまうそんな人種達だ、であるから私を含め名実相伴う部署なのである直属の(おさ)は厚生労働大臣を通り越し官房長官であるが実質的には内閣官房副長官、事実上官僚のトップの地位にある者だけが歴代私を使役できる、明治に解体された陰陽寮を密かに継承している組織、時代時代で名称は変わり現在は第三分室、無論それを知る者は限られ片手で十分足り得る人数である。


 本日、回復後初登庁であるがあの3人はどうなっているか気掛かりである、なにしろ3人の会話は3人にしか解らない原語によって交わされている常人には翻訳不可能であるが私は特別である、言葉になる前にそれを読み解けるので問題はないが留守中、職員の誰かが代行でもしていれば“この部署は行政に従事するに満たない者がいる”確実に第三分室は解体、河岸(かし)を変え名称を変え再始動を強いられるであろう、長が副長官とは言えそれを無碍(むげ)に反故しようものなら人の口に戸は立てられない叩けば色々出る部署だ、リスクは早期に回避するに限る名を捨て実を取るである。


 私は浴室を出るとスーツへ着替え土門を待った、命の恩人であり私に生き恥を晒す道を強いた張本人である、土門家は代々陰陽(かみ)を守護するお役目を担っている由緒正しい家柄である、そもそも陰陽道など学んだ事もないぽっと出の私に付帯する必要などないのだ、インターフォンが鳴る、私はため息を付くと立上りソファーに投げてあるバッグを取ると玄関へ向かった、ドアの外では多分土門が直立不動で立っているだろう何と声を掛けるべきか“感謝”か“怨嗟(うらみ)節”か、まぁ多分無愛想に手を上げるだけであろう私はそんな人間だ。

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