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Game97 ラストパス
試合終了間際ほどタイムアウトが必要な時間帯は無いであろう。特に競っている試合ならば尚更である。ルトファー高校のベンチが何を指示したかはさして重要な事ではない。名将ステファン・ラッセンとてこのタイミングで選手にかける言葉は無い。力のあるコーチや監督程、練習の段階から力を入れている指導は終わっている。ならば言わなくても身体に染み付いているプレーをしろ。それが彼のスタイルであった。この重要な局面でルトファー高校はゾーンプレスをして来た。1-2-1-1のゾーンプレスで秀太の得意なアウトレンジからのシュートをさせないシフトである。最悪インサイドの2点は仕方ない。それだけ秀太のアウトレンジシュートが効果的だとも言える。一方でルトファー高校のオフェンス面での指示は、誰にラストパスを送りシュートを決めるかと言う事を念入りに指示した様である。ルトファー高校には秀太の様な絶対的なエースはいない。だからこそラストパスは自然と高さで勝るインサイドに偏ってしまうのであった。




