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Game120 初夏の合宿
ニューヨーク遠征で力を出して結果を残したクリストファー・ボストン校は、自分達の学校で合宿を行う事にした。まだ暑さも本格化しない初夏から体をいじめ抜く事によって、夏場の全米選手権で走り負けない体を作る事が目的だった。ラッセンのやり方は超近代的戦術を用いるかと思えば、とことん走り込みをやらせると言う様な、古典的とも言える前時代的なやり方を見せる不思議なコーチであった。しかし、初夏からエンジンをかけて行く方法は、今に始まった事ではない。ラッセンが就任以来欠かさずやって来た伝統的な様なものであり、これだけは 嫌だと言うクリストファー・ボストン校のバスケットボール部員にとっては、死の2日間であった。数々の試合で結果を残している秀太の代は例年にない様な状況にあった。それは、追う側ではなく追われる側であると言う事である。全米新人高校選手権の優勝はそう言った余計な副産物まで産み出してしまうのである。しかし秀太は、そんな事等どこ吹く風でいつものシューティングをしていた。




