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Game102 エースの休日
この日は初めてフェリスとデートに行く日であった。それもそのはずクリストファー・ボストン校の様な名門ともなると、オフの日など滅多に無かったからだ。完全オフの日など秀太自身入学以来記憶にない。フェリスの提案で、映画と食事をする事になった。2人はたまにしか出来ない休日を満喫した。
「フェリスごめん。」
「何が?」
「俺のせいで会えなくて…。」
「いいのよ。秀ちゃんはバスケやってる時が一番輝いているんだから。」
「でも女の子ってのは好きな人と一緒にいたいでしょ?」
「それはそうだけど、私達はちょっと特別だよ。」
「特別ってどういう事?」
「お互いの人種も言語も違うし…。」
「好きで一緒にいるんだからそんなの関係無いよ。」
「まぁ、それもそうだね。」
「二人が愛し合っているなら別にいいよ。」
二人の会話はかなり深い所まで突っ込んだものになっていた。二人の会話が喧嘩っぽくなったのは、仲が悪いからではなくたまの休みで互いのストレスをぶつけあっただけである。
「俺、高校出てもアメリカに残るよ。」
「え?」
「NBAでどのくらい活躍出来るか試したい。」
その秀太の想いに嘘は無かった。




