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同期エラー
違和感はあった。
ほんの、わずかなズレ。
時計の針が、合っていない気がした。
いや――違う。
時間そのものが、少しだけズレている。
そんな感覚だった。
気のせいだと、思おうとした。
何度も、画面を見直した。
数字は、変わらない。
秒針だけが、静かに進んでいる。
おかしい。
そう思った瞬間、指が止まった。
むしろ――はっきりした。
ズレているのは、時間じゃない。
自分のほうだ。
そう思えてしまうほどに。
画面を閉じる。
一度、深呼吸する。
もう一度、開く。
何も変わっていない。
変わっていないことが、おかしい。
理解が追いつかない。
いや――
理解してはいけない気がした。
そして。
それはもう、止まらない。
今回もお読みいただき、ありがとうございます。
少しだけ、余談を。
最近この作品、なぜか「大きな画面」で読まれていることが増えているようです。
理由は分かりません。
ただ――
画面の端や、スクロールの途中で、
ほんの少しだけ“違和感”を覚えた方がいたなら。
それはたぶん、気のせいではありません。
気にしなくても大丈夫です。
物語は、そのまま進みます。
第二章、引き続きよろしくお願いします。




