「わたしの力を甘く見ないで」
襲撃のときが来ました。もちろんニィナは参加します。彼女が振るう戟は通用するのか?
…そして襲撃のときが来た
相変わらず王国から来た兵士で、人数は多い。でも何も怖くない
だってわたしにはモルテナやムクロやレイスがいるのだから
わたしたちは外に出たときから覚悟は決めている
モルテナは大鎌を、ムクロは大斧を、レイスは杖を、そしてわたしは戟を構えた
もちろん今回はお手伝いさんはいらない。この4人で倒す
モルテナ目的で倒そうなんて無駄。モルテナはわたしを守るとは言ってくれたが、わたしだってモルテナを守ることはできるようになった
全員を怪我させない
「な、なんだ!モルテナだけでなく4人で戦うと!」
わたしは既に臨戦態勢だ
「くそ!モルテナ目的だがそうはさせない!かかれ!」
わあああ!今回は兵士が一斉に襲いかかるらしい
「…はぁ!」
ぶん!わたしは戟を一気に回した。数人の兵士に命中する
「ぐわぁ!」
「な、なんだよあれ…!」
わたしの振るう戟で兵士の動きが止まった
「今よ!きゃーっはっは!!」
「一気に殲滅だ!」
「敵を倒します!」
モルテナ、ムクロ、レイスが敵を攻撃する
モルテナは兵士の首を斬り一気に倒す。ムクロは敵を一刀両断してまっぷたつに。レイスは攻撃魔法をかけて敵を倒す
どんどん敵の数が減る。兵士の士気が下がっていく
「く、くそ!」
「うりゃー!」
ぶん!わたしは容赦なく敵を倒す。やがて気づくと全ての敵が死体になり、そして血と臓物がある床のみとなった
わたしは全くそれに恐怖なんてなかった。これも悪魔の力のおかげだろうか
「やった…わたし、やったよ」
「初戦、よくできたわねニィナ」
モルテナは笑顔でわたしに言ってくれた
「いや~。見事だよニィナ」
「とても素晴らしい戦果だと思います」
ムクロもレイスもわたしを誉めてくれた
「ありがとう。今回で自信になったよ」
死体の山々だが、わたしたちは笑顔になっていた
「モルテナさーん」
ん?声の方向に向くと、お手伝いさんなのか外から近寄ってきた
「おっと…死体を踏まないようにして…」
お手伝いさんはモルテナに近寄る
「どうしたの?」
「王国に行って、今入ったニュースなんですけど…どうも王国で内部分裂が起きていて今派閥同士がかなり争っているみたいです」
そうなんだ?
「そうなの。でも分裂していたらこういうのは来ないと思うけど?」
「これは王国でまだ王を信用してる兵士が来ただけです。中には悪魔の国に降ろうかという者も増えているらしいです」
ってことはそろそろ王国もずいぶんとまずい状況になってるんだね
「わかったわありがとう。休んで死体を埋めてちょうだい」
「はい!」
お手伝いさんは下がっていく。ムクロは言う
「モルテナ。面白い状況になってきたね」
「ええ。あっちは相当今の状態を焦っているようね」
モルテナとムクロは笑顔で言う
「でも…どうでしょうか。もし、これで内部分裂して王国がダメになったらそれでいいですけど…何か動きがありそうな予感がします」
レイスが静かに言う
「…どういうこと?」
「さっき言ってましたね?王を信じる兵士がここへ襲撃に来ると。だとすると王はモルテナ様の家の襲撃を更に強化して襲いかかってくるか、悪魔の国に更なる追撃の手をゆるめない。そして覚悟当然で進軍してくる…そんな考えがあります」
…そうか。王を信じる兵士は死を当然にして襲ってくるのは確かだしモルテナの家でも悪魔の国でもそうだ
「難しいね~。アタシはモルテナのそばにいるけど、かと言って戻るのはモルテナが危ないし」
「分裂して兵士が少なくなる…それはいいですが、何か援軍が来そうな予感もしますね」
もっとまずい、強い援軍か
わたしはもうモルテナという存在を信じてるため悪魔の国の味方だろうけど、もし悪魔の国の王様が大変なことになったらどうしよう
「…うふふ…大丈夫よ…私が来たからには…モルテナちゃんは安心よ…」
ん?門の前に誰かいた。それは赤い髪の毛で美顔で人間の肌。鎧を来て太刀だろうか。そんなものを持っていた
「ソウルじゃない!」
「ありゃソウル。ここへ来てくれたんだ」
「おやソウルさん。来たのですか?」
どうもみんなこのソウルさんという人は顔見知りらしい
一歩ずつわたしたちに近寄る
「モルテナちゃん…私、ここへ来るように悪魔王様から命令されたのよ…。嬉しく思っているわ…」
静かに、どこか妖艶のような口調でしゃべるソウルさん
「魔神将軍が来てくれたからには更に安全になるね」
この人魔神なんて呼ばれているんだ
「娘様…あなたが私に名付けてくれたのよ…それを誇りに思っているわ…」
…おっと、わたしとは初対面だから挨拶しないと
「ソウルさん、わたしニィナと言います。悪魔の力を得て武器を持って戦います」
わたしが言うとソウルさんはこっちを向いて言う
「あら…良いじゃない…私ソウル。今後も一緒になるからよろしくね…」
笑顔で言うソウルさん。すると彼女の太刀が抜かれる
「これはね…妖刀と言って…人の魂を吸い取る刀…吸い取るほど強くなる刀なの。私はこれで何度も斬って…力を強くしたの…」
「そうね。わたくしの大鎌とは違ってソウルの刀は凄いものなのよ」
ふふふ…ソウルさんは不敵に笑う
「誰にも扱うことができない…ましてや娘様や悪魔王様でも扱えない…そんな刀なのよ…」
そして刀を鞘にしまう。なんとも凄い武器だ
わたしたちがそこで喋っているといつのまにかお手伝いさんが死体処理をしている
「今夜はもう襲撃はないでしょう。ソウルはわたくしの家に来て部屋を決めて…」
「モルテナさーん!」
ん?またお手伝いさんが来た。というか斥候みたいなお手伝いさんは意外といるものだ
「別の人ね」
モルテナが言うと何か慌てた表情で来た
「大変です。どうも王国はあの盗賊集団と手を結んだようです!」
「…なんですって?」
と、盗賊集団?わたしはイヤな予感をしていた
続く
ここまで読んでくれてありがとうございます!
はい、なんかまたまずい状況になってきました。盗賊集団とはまあ日本でいう任侠集団と言っていいです。そんなのが来るとどうなるか?




