『舞台設定編 第七話』 陸地から離れるほど価値が出るのかも
今回は内容に合わせ、説明しやすいよう説明文の芸風? を少し弄りました。
ども、ここの考察を読んだ友人に「舞台編さあ、色々やってるけど組織の事しか書いてないじゃん」と言われました、作者です。
言われたその場で「バカな!?」と思い、「前何書いたっけなー」と振り返るもブランクありすぎて思い出せない。という失態を見せたのですが、舞台編が部隊編になりかけているのは否定できなかったので、次回はSFやらファンタジーなどの体系づけられた世界観について書きたいと思います。
前に世界観について書かなかったっけなー? とも思うんですけどねー。何でだろう。
まあ、気を取り直して本題と行きましょうか。
今回のテーマは「賊」! いろんな作品で見る役割ですが、ここでは悪人としての賊をメインに扱うつもりです。
さて、「賊」のカテゴリに入る名称には色々な種類がありますが、陸については山賊、野党、追剥。海は海賊、空は空賊というのが作者の認識です。義賊は別腹というか、善人かどうかが基準なので完全に+α要素と考えています。
宇宙を舞台にしたロボットものの作品では、宙賊、なんて言葉を見た覚えもありますよね。
どんな名称にせよ構成員は主に貧困層や犯罪者、レジスタンスなどが多い印象です。
そんな「賊」のキャラクターですが、創作物では序盤の「やられ役」や「捨てゴマ」などを筆頭に「中、大ボス」、「ライバル」、「主人公」にと幅広い使い方をされています。
個人的な意見ですが、創作物における賊キャラが『やられ役かどうか』は以下の3点によって決定されているように見えました。
1、「手口やイメージの爽快感・スタイリッシュさ (オサレ度?) 」
事前の情報収集と、その情報を基にした現場での対応力、追っ手を撒く逃走のやり方の3点が優秀かどうか。
2、「強さ」
強いのはもちろんだが、特徴となるような技・アイテムを使用すると印象深い。
例としては、怪盗キッドのトランプ銃や、ルパン三世のワルサーなど。
3、「イケメン度 (メンタル含む) 」
考えて、マジかよ……。となりました。
と、いうわけで、どうでしょうか? あくまで作者の考えですがこの3点のトータルバランスが高いほど死ににくいキャラクターになるはずです。
まあ1と2の条件をクリアしてんならそら生き残るわ。という気もしますが……それだけだと死ぬ作品が多くて……。
考察の際に結構シビアだな。と思わされました。
そんなシビアな「賊」ですが、個人をメインに書く場合は完全に手口とキャラの世界になるかと思われます。
2、でも挙げた様に、各作品の怪盗や大泥棒を見ると、トレードマークとなるアイテムを持ち、加えて何らかの特技を持った仲間が存在することが多いです。
全部一人でやるのではなく、うまい具合に分業させるのが書く上でのコツなのかもしれませんね。
逆に集団メインに書く場合、言っちゃあ何ですが、やられ役になることが多いです。ゲームなんかではお使いノリで潰されていきますよね。
しかしそんな「賊」集団。一括りにするには少しジャンルが広めで、活動場所によって認識が細かく分かれている。というのが実情です。。
活動場所を大きく分けると街、野、山、海、空、宙に分かれるはず。というのが作者の考えなので、ここではその6つを、いつもの文調を少し弄り、より淡々とした感じで体系分けしたいと思います。
「盗賊」
いわゆる盗人全般を指す言葉。のはずだけど、何故かシティーボーイを思い浮かべる。多分、ゲームのイメージが強すぎるせい。
街に限定して考えると基本の手口はスリか人の家に盗みに入るか。創作物では暗殺者と兼業なキャラが多い。
大抵は盗賊ギルドとセット。ギルドの拠点はやくざの事務所的なものから、一般の店を装ったもの、豪華客船や飛行船の中など様々なパターンがある。合言葉とかありそう。
盗みに入る奴はスタイリッシュかどうかで名称が変わるイメージがある。
スタイリッシュさが低いと「強盗」。平凡だと「泥棒」。高いと「怪盗」や「大泥棒」になると思われる。
強盗は首チョンパ。泥棒は牢屋行きが多く、よくできた名称システムだと書いてて感心させられた。
「野盗」
平野の賊。何故か盗呼びの盗賊集団。ボッチの場合は追剥にカテゴライズされる。
字面だけ見ると追剥は間違いなく変態。
出現場所から考えて、町の外でこっそり金品を巻き上げては町の質屋に売ってる可能性が大。個人的には裏社会で稼げないダメ男や半端者のイメージがある。
創作物では滅多に出てこない。出て来る場合も大抵は難民か極貧農民のため、スタイリッシュがどうこう言う前に「無理すんなよ……」が先に来る。
大抵は救済されるかビビッて逃げだすかで戦闘にすらならない。
普通に出てきた場合も裏がない限りほぼ確実に雑魚。多分門番とかに倒されている。
そんな戦えないイメージの強い野盗 (あくまで作者の中では) だが、平原に出る騎馬民族的な野盗は例外となる。
こいつらは馬に乗りながらロングレンジ射撃して、圧倒的な機動力と逃走力でガッツリ物資を奪っていく強敵。
走って逃げる村人を馬で追撃するド畜生な上、国の討伐隊が行くとすぐ逃げ、逃げるついでに別の村を襲うというウザ要素まで持っている。
現実の史実でも昔のユーラシア大陸で大暴れし、当時の中国が万里の長城作った原因となった。
文明のレベルにもよるがファンタジー世界とかだとかなり厄介な敵になる予感。
馬に魔法かけて「逃げ・足・強化!」とかされたら多分自警団あたりがブチ切れる。
馬上で弓を扱う高等技術と一撃離脱気味な逃げの手口は手順としては理論的。
しかしやってる事は馬に乗ってヒャッハーなのでスタイリッシュさは皆無。しかも捕まりにくいので、捕まったら必ず首チョンパされる。
「山賊」
文字通り山の賊。洞窟とか古い砦なんかを乗っ取って住んでいる。
野山にスタンバイしては、山道を行く馬車や旅人、商隊を狙ってはヒャッハーする。
たまに村も襲う。
基本は奇襲メイン。不意打ちのしやすい森や崖の高所に潜んでおり、集団が大きい場合は要所に見張りを置いている。
スタイリッシュなイメージに欠けるせいかファンタジー作品に出ると大抵首チョンパされる。
「海賊」
海の賊。孤島や違法な港、海賊国家などを拠点に活動する。
海に繰り出しては、人様の船や海辺・川沿いの町や村を狙いヒャッハーする。
場合によっては船団や同盟を組む。海軍力の弱い国が略奪許可証などを与え、海賊を雇うパターンもある。
近代は兵器が強力なので小舟でも大物を狙えるらしく、小舟の海賊船団などが実在する。
魔法があれば似たような条件に持ち込めるかもしれない。
逃げ足の速さが命のため、追っ手を撒きやすい入り組んだ海域は海賊が多く出る。
マイ船、敵船へのロープアクション、国の略奪許可など、普通の盗賊とは一味違う要素がありスタイリッシュさは山賊より上。よって首チョンパのイメージもあまりない。
代わりに船ごと沈められる。
「空賊」
空の賊。山賊と海賊をミックスして空に打ち上げた感じ。
出すと決まった瞬間、船のビジュアルどうしよう、が始まる。
山や孤島を拠点に大空に舞いあがっては、他の飛行船や手近な町や村を狙いヒャッハーする。
空賊側が制空権を取った場合、陸海側はすごく不利。相手の攻撃の届かない所から一方的に攻撃できるので山賊や海賊じゃ手の出しようがないんじゃないかと思う。
空を飛べ、ファンタジー要素を含み、その上義賊イメージまで強い、というスタイリッシュさのおかげで、首チョンパどころか滅多に悪く書かれない美味しい立ち位置。
その分悪く書かれた時が悲惨で、敵船への乗り込みアクションをミスって落ち死にしたり、船の操作ミスや船体の瓦解で全落ちたりする。
落ちたらほぼ確実に死ぬので、パラシュート的なものがあるかどうかが書く上でのポイントになると思われる。
落下場所によっては二次被害が出るくそ迷惑な存在。
「宙賊」
宇宙の賊。空賊をさらに高く打ち上げた感じ。人類の宇宙進出が進めば間違いなく出現すると思われる。
多分宇宙をまたにかけ、小型宇宙船やロボとかに乗って船や衛星をヒャッハーする。
普通の盗賊行為に加え、無人衛星なんかを勝手に捕獲した挙句バラ売りしたりしそう。きっと軍関係者がぐぬぬっ、ってなっている。
中古の宇宙船を繋いで街を作ったり、小さな衛星をくりぬいて拠点にしてるんだろうなー。と妄想が進む。
逃げやすさを考えるとデブリの近くを襲撃ポイントに、小さくて足の速い、なおかつデブリの中を進める母艦がいるかも。
SF感たっぷり。世界観からしてスタイリッシュなので首チョンパはまず無い。
基本は爆死。
……と、言った感じです。以上、陸海空宙の賊紹介でした。
集団で出て来る賊は大体こんな感じになるかと思います。
基本的には討伐隊が来た時にどう逃げるか。が、集団系を出す上での念頭になりそうですね。
さて、大体の考察も終わりましたし、今回はこのあたりでお開きにしたいと思います。
次回のテーマは最初に書いた通りの『世界観』。
いい機会だと思って和・洋ファンタジーやSF、ロボット、歴史、恋愛など思いつく舞台設定を片っ端から考察する予定です。
ではまた次回と言う事で。
夜食でも食べようと思います。




