096 アナライズマジック 解析
教国上空1kmの空中に開いた光る門から、男女二名がゆっくりと現れた。
ステートピア世界の王、ステートピア。
その補佐を務める司祭アナリザである。
彼らは落下することも羽を広げることもなく、なんでもないように空中浮遊をしている。
ギリシア神話の神々のような白い薄手の衣をまとい、金髪が風ではためいている。
「アナライズマジック アナリザは解析します。この真下は人口密集地です。いくつか強者がいます。中央値は高くありません」
「打つか?」
ステートピア王は人差し指を下に向けた。
「アナライズマジック アナリザは解析します。この異世界においてステータス上昇規則が、ステートピアと異なる可能性があります。
最適な数値上昇を得るにはまず少数集団と、はぐれた強者によりテストを行うことで、理論値の最適化が図れます」
「ふむ。また獲物が足りなくなるのは避けねばならん。まかせた」
「アナライズマジック アナリザは解析します。・・・・この大陸をスキャンしました。
北部山脈と西の地下、ダンジョンですね。魔獣密集。
西の海岸付近に2名、かなりの数値の者がいます。
東の河川付近強者点在。
そのやや西より山間部に強者。
北部には魔族が多数。人族の強者もいます。
強者率15%。感知不能要素あり。
距離あるためか詳細な解析が困難な個体もあります」
「で、どうする?」
「魔獣及び強者、強弱を含む集団のいくつかをサンプルとして殺害しましょう。
そこからステータス上昇規則を解析します。
転移門を生成します」
「うむ」
ボワワーーーーと、転移光輪が開く。




