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088 ぼろぼろの再会
「さあどれだけステータスアップできるかな?魔王殺しは!クククク」
今にも、魔王に止めの一矢を放とうとするククロビン。
――ドーーーーン
轟音がした瞬間。
——世界の序列が変化した。
すぐ近くに、ククロビンが感じたことのない強大で黒い気が発生した。
動けない魔王のステータスパネルが自動で開く。
「むっ! ステータス?何だこの気は!魔王がもう一体?!うわっ」
ククロビンの集中が乱れた。
そのとき、ククロビンの顔に小さな蟲の群れがまとわりついた。
魔王直轄情報部ベルゼブ、遠隔でのフォローであった。
ごく一瞬の隙。
だが、その一瞬で充分だった。
ククロビンは鮮血の細槍に心臓を貫かれていた。
その姿は皮肉にも、モズの早贄のようであった。
しかし、多数の矢を食らいハイドラ毒に侵された魔王リリスヴィーナには、シェルターを打ち破る余力は残っていなかった。
「うう、エバちゃん・・・・・・・」
そこに乱れた呼吸でよたよたと、しかし必死に走る男女が現れた。
「オツヤン? アーちゃん?」
「リ、リズなの?」
「リズさん?!」
「たすけて!友達が!!」
リズは泣き出した。




