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086 やめてガリさん!



 辺境騎士団長ガリクソンはランスをオツヤに向けた。


――ドーーーーン


 音速を超える轟音とともに放たれたランス。


「ステータスオープン」



 オツヤを貫くランスの軌道に、巨大な漆黒の板が現れた。

——世界の序列が変化した。


 ランスは板面に触れた状態でエネルギーを失い、静止した。



「やはり効かぬか! 化け物!」



 馬上から飛び上がるガリクソン。

漆黒の板を飛び越え、渾身の正拳を振りおろす!



――ガン



 寸前でボブが止めた。


 互角。動かない。

数秒後、体格の差かSTRの差か!

ボブが押し込まれた。


 恐るべき膂力。


 しかしボブはするりと体を入れ替え、ガリクソンの体を地面にたたきつけた。



「アニキ、離れて!」


「こっち!」

カタリアがオツヤを呼ぶ。



「おまえ、里の時と違うな? その力と技、敬意に値する」


「おら負けない!」 



 跳ね起きたガリクソンとボブが組み合った。



 カタリアとオツヤは走った!


 常人以下どころか劣る体力のふたりが、必死に走った!



 シェルターにむかって。



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