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008 救世の暗黒神様



 ギルドから10kmほど離れた場所にある材木工場の資材置き場。

夕暮れの朱が工場の建物と、乱雑に置かれた木材を照らす。


一本の横たわる丸太に腰掛け、三人はようやくひと息ついた。



「アニキ、ここなら今は人が来ないから安心だべ。なんかえらいことになったべな」


「はヒ。えらいことになりましたね。僕のせいでみんな死んじゃったんですかね」


「・・・・助けてくださってありがとうございます。オツヤ様」


「えっ。あっ。いや僕は何にもしてないです!職員さん。でも助かってよかったです」


「ご光臨をお待ちしておりました。救世主様」



ニコリとしたあと、オツヤに平伏するカタリア。



「カーちゃんどうしたべ?」


「えっ?」



急にあったばかりの美人に土下座スタイルをされて、なぜ?の嵐のオツヤ。



「とっとととにかく頭を上げてください。なんかよく分からないけどお話ししましょう。

 話せばわかる」



自分は超コミュ障の癖に、とりあえずその場の勢いでこんなこと言ってるオツヤ。





「そうですね。まずはお話ししましょう。お話いたしますわ」


「忌むべき法習慣ではありますが、ステータスオープン」



水色の透明な板が現れる。


 カタリア 24歳 人族 職業 ギルド職員

LEVEL:7  HP:12 MP:20

所有スキル:生活魔法 話術    」



「あ、アニキにはおらのちゃんと見せてなかったべな。

 田舎もんだからいつ出していいかわからんの。 ステータスオープン」


 ボブ 19歳 熊人族  職業 冒険者(C級)

 LEVEL:14  HP:32 MP:6 STR:180

 愛称 ボブたん 所有スキル:怪力 投擲  」





「えと、僕は。ステータ(ングッ)」



素早くカタリアがオツヤの口を塞ぐ。



「お待ちください。オツヤ様。

 魔神様本体は、現出されますと追手にここを知られる可能性が高うございます」


「んがンガガ(近い、カタリアさん顔近い。それに何、蕁麻疹・・おてて・・???とりあえずパネル出しちゃだめなのね。分かったから離して!)」



コクコクうなずく。



「長くいろいろお話ししたいことがあるのですが、いまは時間があリません。

 取り急ぎ必要なことを優先しましょう。

 オツヤ様、転生者とのことで、転生の時、神の啓示などありましたらお教え願います」



 オツヤがたどたどしく自分の経緯をカタリアに伝えようとする。


 超人見知り発動。顔が必要以上に近い。

しかもカタリアは一瞬も逃さないがごとく目を徹底的に合わせてくる。


目線をそらすのを許さないのは対人恐怖症への最強の攻撃である。

言葉がいつも以上に出ない。


(この人なんか怖いし美人で緊張するし。でも僕なんかに本気で対してくれるんだから、頑張るときだ!)



「ええとえおとえと急、世、、、、暗に、神、、、、世界、、、、、転生したの

(急に世界が真っ暗になって神様がね世界最強のスとかなんとかくれるのが聞こえて転生したの)」



カタリア「わかりました!!!」



オツヤ「うんそうそうでですすそうううう(良かった!!!なんかわかってくれた!!!)」



「やはり!私は待ち望んでおりました。あなた様をずっと待ち望んでおりましたわ!!!!(感涙)」



「えっ?ん?(何のこと???爆発怖かったよね。泣かないで!!)」



「救世の暗黒神様!!!お待ちしておりました。

 わたくしはあなた様にすべてをささげます!!!」



「えっ!?・・・・・えっえええええ!!!!!!」





★【全話執筆完了】完結まで単行本約1巻分【毎日更新】

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