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075 走れ ボブ!
クマチャン村の襲撃のあと、村民の保護はワンチャンに任せて、オツヤたち三人は、速やかに行動を開始した。
「すみません。私のせいで」
涙をふくカタリアをボブもオツヤも責めない。
「ネグセさんは絶対に助けよう」
「うん!」
「はい!」
「恵皇の大儀」は儀式の決まりとして、夕刻八時に行われる。
日暮れ前、時間はある。オツヤたちは、駆けだす。
道中、ボブに抱えられて猛スピードで移動しながら打ち合わせる。
「恵皇の大儀」の開催場所、教国要人用緊急避難施設、通称『シェルター』のこと。
敵の配置状況予想等々。
ボブが全速力で移動しているのに、三人が走行中に話をできたのはボブの走りに変化が起きていたからだ。
地面に筋力を叩きつける走りではなくなった。
上半身の上下動がほとんどなくなり頭は水平に保たれて滑るように景色が流れていく。
「ネグセ兄ちゃんの動きを真似したらこうなったんだ」




