070 襲撃 1
カタリアは、手短に事情を話した。
子どもたちはオツヤに絡んで遊んでる。
「そうか。にわかに信じがたいが・・物証までみせてもらっちゃ。しかもあんたのお兄さんは確かに地龍にやられるような奴じゃなかった・・。じゃ勇者パーティのやつらが俺をさらいに来るってことか?」
「はい。その可能性が非常に高いです」
「しかし、キザ勇者ごときがこのネグセをとらえられるか?」
ブワワと光の輪が現れると同時に黄色い網が中から広がった。
転移魔法と拘束魔法の多重高速詠唱。
不意打ちを狙った枢機卿であった。
魔力スキャンで標的の場所の特定に成功。誤差15m以内。
転移魔法1つと拘束魔法2つ、3魔法を並行詠唱し、転移魔法と拘束魔法1つを同時発動。
1つ目の拘束魔法は直径30mの範囲内の敵を数秒だけ拘束できる。
持続性を犠牲に範囲と発動速度に重きを置いた構築。
そして、その一瞬で対象を光輪から目視。
第2の拘束魔法を発動する。
持続的強度を持つ第2の拘束魔法で対象を捕縛。
転移先は光輪が開くまで見ることができないがこの方法であれば、不意打ちでの拿捕が可能となる。
第1の束縛魔法にかかった対象は10名。
光輪より標的を目視確認して第2の拘束魔法発動。対象の拿捕成功。
オツヤは黄色い魔力網に拘束された。
オツヤにまとわりついていたオカッパも一緒に。
光輪から、枢機卿とマングラが出てくる。
「む、人間ではないか?どういうことだ」
「ごら!」
枢機卿に殴りかかるネグセ。だがマングラに阻まれた。
つかみかかるマングラをかわすネグセ。
「対象はこっちか!くそ紛らわしいわ」
ネグセに拘束魔法を放つ枢機卿。
だがよける。
捕まりそうでつかまらない。
ボブがオツヤに駆け寄り、黄色い魔力の網を引きちぎった。
オツヤとオカッパが自由になる。
「む?!何だあの女は。わしの拘束魔法を簡単に?」
ワンチャンは村民たちを安全圏に誘導している。
カタリアは、カタリアは切れていた。




