66/111
066 里からの手紙
「オツヤ!」
いまだ「様」づけに慣れないオツヤ様。
彼の頭に止まったのは里から帰ってきた連絡係セキセイインコのフライヤである。
最初に覚えた言葉は「オツヤ」であった。
「痛い痛い」
フライヤは嬉しそうに「ピピピ」と鳴きながらオツヤの髪の毛を抜く。
「うわ!アニキ!カーちゃん見て!」
フライヤの足に結ばれた手紙を開いたボブは歓声をあげた。
「偉大なる救世の大暗黒神様 暗黒神依り代オツヤ様 暗黒神巫女カタリア様 暗黒神守護者ボブリン様 いつも里への豊かな物資提供、ご支援まことにありがとうございます。」
里の長となった使徒ペトロンからの手紙である。
意外と細かい性格のようで長々と小さい字でクドクド書かれて読みにくいのだが、最後に、
「 お陰様で、里は明るさを取り戻してきています。
聞いてください!!
プラウダは笑顔を取り戻しました!
まだ言葉はうまく話すことができないのですが、
近いうちに元に戻ってくれると信じています。
にがおえスキルを持つ子供がいいものを描きましたのでおくります
」
2枚目の紙いっぱいに プラウダの笑顔が描かれていた。
子供のつたない字で 「ぷらうだ ちゃん♡」と添えられて。




