004 ギルド長室の密談
そのころギルド内、最奥ギルド長室では、応接机を挟み二人が向かい合っていた。
禿げ頭の口ひげのごつい男と、目つきの鋭い皮鎧をまとった獣人族の男である。
二人の青白いステータスパネルが浮かぶ。
「
名前:ゴリアテ
種族:人族
年齢:42才
LEVEL:45
職業:冒険者ギルド長 」
「
名前:シーク
種族:狐人族
年齢:32才
LEVEL:31
職業:A級冒険者
スキル:盗賊スキル 」
狐顔の獣人族シークがニタニタしながら話しだす。
「ど~うだイ。これが今度のブツ。最高だロ」
「おお。これは龍の卵だな。しかもこの赤マダラ模様。爆龍の卵!
良く見つけてきたな。流石はA級冒険者、探索者シークだな」
「S級の卵なんて、この魔獣不足の中で手に入れるのは俺くらいなもんだヨ。
そもそもこいつの親に狙われたら町ごと滅びかねイ。
この卵だけでもドカンと行けばここら一帯すごいことになるゼ。
危 険 物 ダ。危険手当はたんまり上乗せしてくれヨ」
「縁起でもないことを言うなよ。
たしかに爆龍の卵は孵化前は内部が高密度の魔力の塊だ。
だがそうそう爆発するものではないぞ。硬い。俺が全力で行ってもびくともしねえ」
「レベル45のゴリラスマッシュに耐えられるのかヨ!
いちいち慎重に持ってこなくてもよかったナ。損したゼ」
シークは卵を手にすると、お手玉のように放り投げ遊びだす。
「それこそ勇者か、魔王なみの力でもなけりゃな。
このブツは勇者様方々が結界を張ったうえで破裂させて、坊ちゃんがたがレベルアップ。
まあ今の時代だな。表の依頼なんてやってられなくなるいい儲けだ。またヨロシク頼む」
悪い笑顔を作るむさい二人である。
★【全話執筆完了】完結まで単行本約1巻分【毎日更新】
★ 初日は6話更新 10分間隔で001~006話




